「JO1の“初めて”を丁寧に映したい」稲垣監督が語る新作映画の軸、メンバーはJAMの言葉が好き

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JO1のドキュメンタリー映画第2弾「JO1 THE MOVIE『未完成』-Bon Voyage-」の公開記念舞台挨拶が、本日7月11日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催された。

“円陣”を行うJO1。

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いや、ずっとカッコいいから

川西拓実

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“推し”の與那城奨に駆け寄られ、少し取り乱す金田哲(はんにゃ)。

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今年デビュー5周年イヤーを迎え、念願のワールドツアーや東京ドームでの単独公演を成功させてきたJO1。「『未完成』-Bon Voyage-」は、そんな彼らの5年間に密着したドキュメンタリー映画となっている。舞台挨拶には、活動休止中の鶴房汐恩を除くJO1メンバー10人、そして、本作の監督を務めた稲垣哲朗が登壇。撮影の裏側など、映画にまつわるさまざまなエピソードが語られた。

司会を務めたのは、デビュー初期からJO1を見守ってきた金田哲(はんにゃ)。與那城奨が、映画を観た友人から「みんなカッコよくなったね」と言われたと話すと、金田はすかさず「いや、でもずっとカッコいいからね?」とカットインするなど、イベント中には時折JAM(JO1ファンの呼称)としての一面も見せていた。なお金田は、この映画を観ながら「マスクがぐちゃぐちゃになるくらい泣いた」そう。

JO1は「人見知り集団」

稲垣監督の入場を待ち構える金城碧海、木全翔也。

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JAMがいる客席をじっと見つめる木全翔也。

JAMがいる客席をじっと見つめる木全翔也。[拡大]

稲垣監督は、2022年公開のドキュメンタリー映画第1弾「『未完成』-Go to the TOP-」でもメガホンを取っており、JO1とはデビュー初期からの付き合い。監督が壇上に登場する際には、メンバー全員が順番にハイタッチを交わし、河野純喜は「てっちゃん!」「いなちー!」と呼びかけるなど、JO1との関係性の深さも垣間見せた。

そんな監督いわく、普段のJO1は「基本的に人見知り集団」と。監督が「目を合わせないメンバーもいる」と明かすと、メンバー間ではすぐさま“犯人探し”が始まり会場に笑いが起こる。“犯人”が白岩瑠姫であると明かされると、「やめてよてっちゃん!」と焦る白岩をよそに、監督は「撮影で話し込むと『今度飲みに行きましょうよ』って話になったりするんですけど、1回もない!(笑)」と証言。しかし白岩は「僕は待ってるんですけどね? てっちゃんがなかなか来ないってだけです」と食い下がるなど、その後も彼らは冗談を飛ばし合い、仲のよさをにじませた。

初めての経験を丁寧に映したい

隙を見てピースする川尻蓮(左)。

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遠くのJAMを見渡す金城碧海。

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大平祥生

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映画の見どころについて、監督はJO1の「“初めて”に対する純粋なリアクション」を挙げる。ライブ後、「ちょっと俺、話したいです」と、カメラマンとともに楽屋に連れ込まれてカメラを回したこともあったといい、「海外をはじめ、初めての経験を丁寧に映したいと思った」と本作に対するスタンスを語った。

またタイトルにも表れているように、作品の軸となったのはJO1メンバーによる自作曲「Bon Voyage」。グループの歩みやメンバーへの思い、未来への思いが凝縮されたこの曲について、制作に携わった川尻は「『Bon Voyage』はフランス語で“よい旅を”っていう意味なんですけど、これから僕たちも皆さんも、それぞれどんな道を歩いて、どんな旅をするかはわからないけど、きっといい旅になると思うし、その旅が、僕たちの輝かしい未来につながっていくんじゃないかって思うんです。この5周年という節目で、あえて“未来”のことを語るっていうのが個人的にすごく好きなポイントです」と説明した。

映画のキャッチコピーには「私たちの刻んだ時間」というフレーズが掲げられている。この言葉について、監督は「制作を進めながらこのフレーズが自然と軸になり、映像を組み立てていきました」と明かす。「前作では、メンバーそれぞれが『世界の頂点に立ってやる』『ナンバーワンになる』といった言葉をよく使っていたんです。それが今回の『未完成』では、『Go to the TOP』という言葉に集まる人たちの物語なんだなと、さまざまなシーンを編集する中で感じました」「僕としてはまずJO1のメンバー、そしてJAMの皆さん、さらにJO1を支えてきたスタッフの皆さんなど、そうした人たちが5年間で“一緒に刻んできた時間”がこの映画には詰まっていると思っています」と、熱を込めて語った。

大人になっちゃった……

佐藤景瑚

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豆原一成

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前回の映画が公開されたのはおよそ3年前。「3年間の変化」に関する話題では、監督は佐藤景瑚を名指しして「前作のときは“大丈夫!?”って思うくらいハチャメチャだった(笑)。でも今は“普通”になってて……大人になっちゃったな、なんか物足りないなあ」と語る。これを受けて、佐藤は「そっちがよかったですか? ふざければよかったですか?」と監督に詰め寄り、「もっとふざければよかったなあ」と悔しそうに笑った。

デビュー当初からの変化について問われた大平祥生は「個人的な感想になりますが」と前置きしつつ「オーディション終わったあとってちょっとピリピリしてるじゃないですか。デビュー当初はそんな空気感がちょっと苦しかったんですけど、6年たった今は落ち着く空間になったと言いますか。JAMとJO1が家族になった感覚で、ここに立っていても安心します」「心を許せる環境になりました」とコメントする。また豆原一成は、JO1として過ごした約6年間を「めっちゃ楽しかった。この言葉しかないです」ときっぱり断言。「JAMの皆さんもそうですし、自分もここにいるメンバーも含めて、本当に毎日楽しい日々をみんなと過ごせて幸せです。今日メンバーにひさびさに会ったんですけど、会うとやっぱり落ち着きますし、しゃべりだしたら止まらない(笑)。これが僕らのいいところなのかなって思います」とメンバー愛を語った。

“12人目のメンバー”へ

ピースする白岩瑠姫。

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河野純喜

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イベント終盤、JO1とともに歩んできた「JAMとの関係性」について問われた白岩は、「僕たちを選んでくれたのはJAMの皆さん。皆さんがいなかったらこの映画も、稲垣監督との出会いも、東京ドーム公演も、すべて存在しなかったと思います」と真剣な眼差しで語る。「生みの親というか……ゼロから僕たちを作って、一緒に歩んできてくれた。僕はJAMを“12人目のメンバー”だと思っています。これからも、皆さんがいてくれるからこそ輝けているという気持ちを忘れずに活動していきたいです」と宣言。その真摯な言葉に監督やメンバーからも感嘆の表情が浮かぶ中、白岩は「JAMについては、適当なこと言えないんで」と照れくさそうに語り、ファンへの誠実な姿勢をのぞかせた。

「映画でもたくさん出てくるんですけど、僕、JAMのインタビューのシーンがめっちゃ好きです」と力強く語ったのは河野。「海外の方が日本語で伝えてくださったり、僕たちがまだ話せない言語で伝えてくださったり……JAMの皆さんがどう思ってくれているかがわかるシーンが、すごく沁みるんです」と語り、「JAMの皆さんと一緒に進んでいるのがJO1だと、改めて思いました。いつも本当にありがとうございます!」と、まっすぐに感謝を届けた。

最後は全員で「Go to the TOP!」

“円陣”時に声をかける川尻蓮(中央)。

“円陣”時に声をかける川尻蓮(中央)。[拡大]

「Go to the TOP!」と声をそろえたJO1、稲垣監督、金田哲(はんにゃ)。

「Go to the TOP!」と声をそろえたJO1、稲垣監督、金田哲(はんにゃ)。[拡大]

最後に深々とお辞儀をする與那城奨。

最後に深々とお辞儀をする與那城奨。[拡大]

トーク終了後は、マスコミ向けのフォトセッションとムービーセッションを実施。その後、JO1のメンバーと稲垣監督、そして司会の金田が肩を並べ、JO1が舞台袖でおなじみの「JO1 we, go to the top!」と声をそろえる“円陣”をステージ上で再現する粋な演出が行われた。これらが終了すると、観客の温かい拍手に包まれながらメンバーは舞台をあとにした。

ここでイベントが終了するかと思われたが、リーダーの與那城奨が1人で再びステージに登場し、「今日来てくださった皆さん、全国でご覧くださっている皆さん、本当にありがとうございました。これからも僕たちはがんばっていきますので、応援よろしくお願いします。まだ観たことのない景色を、これからも一緒に見ていきましょう」と深々と一礼。彼の去り際には佐藤景瑚が舞台袖からサプライズで“乱入”し、会場に笑いが起こるなど、最後の最後までにぎやかで温かいイベントとなった。

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