中森明菜が「あらいぐま カルカル団」で国民的Vtuberに、劇中で歌声も披露

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中森明菜がテレビアニメ「あらいぐま カルカル団」に声優としてゲスト出演することが発表された。

特製のジャージを着てアフレコに臨んだ中森明菜(写真右)。©「あらいぐま カルカル団」製作委員会

特製のジャージを着てアフレコに臨んだ中森明菜(写真右)。©「あらいぐま カルカル団」製作委員会

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「あらいぐま カルカル団」って?

「あらいぐま カルカル団」は1977年に放送された「あらいぐまラスカル」の公式スピンオフアニメ。秘密結社カルカル団の多摩支部が、営業成績が振るわず給料も上がらない中、世界征服を目指し一生懸命任務に励む様子が描かれる。中森が演じるのは清瀬市が生んだ国民的Vtuberで、キュートなルックスと歌声でファンを魅了するアイドルキャラクター・ボーカル。「あらいぐま カルカル団」の主要キャラクターの1匹であるサブカル(CV:小野賢章)が熱狂的なファンという設定で、本日6月26日放送の第13話と7月31日放送の第18話に登場する。先日収録が行われ、アフレコ前に中森が囲み取材に応じた。

取材陣の前で「飾りじゃないのよ涙は」を

ボーカル(CV:中森明菜)©「あらいぐま カルカル団」製作委員会

ボーカル(CV:中森明菜)©「あらいぐま カルカル団」製作委員会[拡大]

「あらいぐま カルカル団」は声優陣がおそろいのジャージを着用してアフレコに挑むのがルールであることから、中森も番組特製のジャージに身を包んで取材現場へ。1992年公開のアニメ映画「走れメロス」で声優を務めたことはあるものの、ひさしぶりのアフレコとなった彼女。自身が演じるボーカルについて「かわいいキャラクターだったので、うれしかったです。若い方はかわいいキャラクターが好きだから、カバンに付けたり、車のバックミラーのところに付けたりしてくれるのかなと思いました」とやわらかな笑みを浮かべてコメントする。Vtuberという存在については初めて知ったとのことで、「私、そういうのが全然ダメで……。携帯もここ2年くらいで初めて持ったくらいなんです。もう未知の世界で。UFOが来て乗っけられたような」と独特の言葉で表現した。

司会者にアフレコに際して意気込みを尋ねられた中森は、「小さい頃、学校から帰ると友達と遊ぶよりも、近所の子供たちの面倒を見ることが多かったんです。みんな私を好いてくれてたので、そのときのイメージで。子供が喜ぶ行為とか、遊び方は自分の中では心得てるつもりなので、みんなが楽しくなるような感じで『ウニャー!』とかできたらいいかな」と動物の鳴き声を交えて回答。一方で「何度もNGを出してしまいそうで大変。(共演者は)すごく名声のある方々とお聞きしておりますので、ご迷惑になってしまうんだろうな、足を引っ張ってしまうんじゃないかなと……」と不安を口にする場面もあった。なお劇中では中森の歌声も披露される予定。中森は「こんな感じ……」と役になり切って「飾りじゃないのよ涙は」のワンフレーズを歌い上げ、記者陣を驚かせた。

中森明菜が大好きなアニメは?

オリジナル版の「あらいぐまラスカル」について触れる場面もあり、「もうラスカルが手を洗うシーンが好きで。食べ物でもなんでも溶けちゃうまで洗ってるのがすごく印象に残ってて。本当にかわいくて大好き」と子供の頃に観たアニメのワンシーンを思い出しながら目を細める。続けて「『アルプスの少女ハイジ』とか『母をたずねて三千里』とか、カルピスこども劇場で放送されていたものが特に好きでした。あとはやっぱり『サザエさん』! (オープニングの)イントロからテレビにかじり付いていたのを覚えてます」と懐かしそうに語った。

ラスカルと中森明菜。©「あらいぐま カルカル団」製作委員会

ラスカルと中森明菜。©「あらいぐま カルカル団」製作委員会[拡大]

「あらいぐま カルカル団」への出演を決めた経緯についての質問が飛ぶと、中森は子供好きであることを明かしつつ、「お子さんのいる家庭は、どうしても子供優先になると思うのですが、(こういったアニメに)私が出てきたら、親御さんが『私が観ても面白いじゃない』と感じていただけるかなと。そうだったらうれしいな、光栄だなと思ったので、このお話をいただいたときは大喜びでお受けさせていただきました」と述懐。「あらいぐまラスカル」のような長く愛される作品と関わることについて、「昔から大事にされている作品やマンガ、音楽は残ってるだけあって素晴らしいな。やっぱり残すべきものが残っているなという感じがするんです。私がこうして皆さんの前でインタビューを受けさせていたいただけてるのも、ホントに奇跡のように感じます」としみじみと明かした。

行けるところまで行くのが目標

取材の終盤に、「カルカル団は世界征服を目指していますが、今後の目標はありますか?」と尋ねられた中森。一呼吸置いた彼女は「こうして皆さんにお話を聞いていただけたり、1人でも多くの皆さんが『ああ、少しでも楽しい時間過ごせた』と思っていただける日々だったり時間だったりを差し上げられるような存在でいられるのなら、行けるところまで行くのが目標というか。私のあるべき姿のように自分では感じています。もう、なんでも皆さんが希望されて、それに合わせられるのであれば」と今後も新たな挑戦を続けていくことを口にして、アフレコのスタジオへと向かった。

中田博也(番組プロデューサー) コメント

中森明菜の起用理由

「あらいぐま カルカル団」は、「あらいぐまラスカル」のスピンオフではあるものの、ストーリはオリジナルのコメディ。本編1分、エンディング30秒というとても短いショートアニメです。毎話、どういう驚きを作れるかを追求する中で、現代を象徴するVtuberというキャラクターを、昭和を代表するアイドルの中森明菜さんに演じていただきたいと考えました。カッコよくて、歌声もミステリアスな中森さんに、キュートなぶりっ子Vtuber役を演じていただけたら、驚きをつくれますし、面白いのではないかと考え、オファーさせていただきました。

オファー時期について

今年の1月ごろ。ダメ元でお願いしたところ、お引き受けいただけました!
お引き受けが決まる前から、中森さんに演じていただくことを想定して、シナリオを制作し、中森さんに台本をお見せしてご判断いただきました。

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放送スケジュール

「あらいぐま カルカル団」第13話

読売テレビ:2025年6月26日(木)24:54~24:59
BS日テレ:2025年6月28日(土)23:28~23:30

「あらいぐま カルカル団」第18話

読売テレビ:2025年7月31日(木)24:54~24:59
BS日テレ:2025年8月2日(土)23:28~23:30

読者の反応

裏本田・柴志朗(鈴木達也) @ssurahonda

「私が出てきたら、親御さんが『私が観ても面白いじゃない』と感じていただけるかなと。そうだったらうれしいな、光栄だなと思ったので、このお話をいただいたときは大喜びでお受けさせていただきました」
中森明菜が「あらいぐま カルカル団」で国民的Vtuberに、歌声も披露 https://t.co/QCIfUoM6k6

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