BREIMENがバンドの現在地を示した2DAYS、.ENDRECHERI.やTAIHEIらと朝までセッション

2025年6月19日 16:12 264 1 音楽ナタリー編集部

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BREIMENのワンマンライブ「BREIMEN 2DAYS LIVE in TOKYO -1・2・3・4・5-」が6月13、14日に東京・Spotify O-EASTで開催された。

BREIMENとは？

5人組オルタナティブファンクバンド。2015年に高木祥太（Vo, B）を中心に無礼メンとして結成され、2018年に現在の5人体制になった。2020年2月に1stアルバム「TITY」を発表。翌2021年5月にリリースした2ndアルバム「Play time isn't over」が後藤正文（ASIAN KUNG-FU GENERATION）の私設賞「Apple Vinegar Award」で特別賞を受賞した。2022年5月にリリースされた岡野昭仁（ポルノグラフィティ）と井口理（King Gnu）のコラボ曲「MELODY（prod.by BREIMEN）」では高木が作詞作曲を手がけ、BREIMENメンバーが編曲と演奏を担当。同年7月に3rdアルバム「FICTION」をリリースした。2024年4月にアルバム「AVEANTIN」を発表し、ソニー・ミュージックレーベルズのアリオラジャパンよりメジャーデビューを果たした。

「BREIMEN 2DAYS LIVE in TOKYO -1・2・3・4・5-」の様子。（Photo by Goku Noguchi）

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ライブタイトルには「1 MAN LIVE / 2 DAYS / 3 STAGE / 4 THE PEOPLE / 5 PLAYERS」という今回の公演のコンセプトが込められており、13日深夜にはオールナイトセッションも行われる特別な2DAYSとなった。両日ともに約1000人の観客が集まり、BREIMENの現在地を象徴するステージを見届けた。

DAY1

初日となる13日の公演は「1・2・3・4・5」という女性の声によるカウントのSEから1曲目の「IWBYL」へ突入。BREIMENにおけるライブの定番曲でスタートし、続く「乱痴気」ではコール＆レスポンスが巻き起こるなど、序盤から会場は強い熱気に包まれた。中盤に披露された「yonaki」では高木祥太（B, Vo）がメロウな歌声を響かせ、しっとりとした空気感を演出する。ジョージ林（Sax）のサックスソロで始まる「チャプター」を経て、初披露されたのは注目の新曲「BALLOON」。浮遊感のあるグルーヴが心地よいBREIMENらしいナンバーに、オーディエンスのボルテージも自然と高まる。さらに、「BALLOON」のパフォーマンスはインスタライブでも配信され、会場に足を運べなかったファンにもリアルタイムで届けられた。

「BREIMEN 2DAYS LIVE in TOKYO -1・2・3・4・5-」の様子。（Photo by Goku Noguchi）［拡大］

ライブ終盤には、サトウカツシロ（G）が鮮烈なソロを聴かせた「あんたがたどこさ」、バンド初期の代表曲「棒人間」、夏の始まりを感じさせる「スプモーニ」、テレビアニメ「Dr.STONE」のエンディングテーマとして話題を呼んだ「Rolling Stone」といった楽曲が次々と披露され、本編ラストはタイトル通り「遊びは終わらない」と歌う「Play time isn't over」で締めくくられた。

左からサトウカツシロ（G）、堂本剛、高木祥太（B, Vo）. （Photo by Goku Noguchi）［拡大］

13日深夜にはオールナイトセッションが実施され、.ENDRECHERI.、TAIHEI（Suchmos）、TENDREら、総勢40名を超えるミュージシャンが集まった。事前の打ち合わせを最小限に抑えた一期一会のセッションが展開され、ジャンルの垣根を越えたアーティストたちが音を重ねる濃密な時間が朝まで続いた。

DAY2

向かい合う高木祥太（左）とサトウカツシロ（右）。（Photo by Goku Noguchi）［拡大］

BREIMEN（Photo by Goku Noguchi）［拡大］

14日の2日目公演は、前夜の余韻をかき消すようにエネルギッシュにスタート。疾走感あふれる「ブレイクスルー」で幕を開け、「PINK」「脱げぱんつ」といった多彩な楽曲が次々と披露された。中盤、メンバーは「CATWALK」「Hip me」を演奏。「T・P・P」では高木と林による2MCが観客にコールを促し、会場全体が「タオパイパイ」と唱和するひと幕も。前日に引き続き、新曲「BALLOON」がこの日も披露され、終演後に流れた映像で同楽曲が6月18日に配信リリースされることが明らかになった。

終盤は「Lie on the night」「ナイトクルージング」などエモーショナルなナンバーを経て、5人はメンバー紹介を挟んで「ODORANAI」「ラブコメディ」「MUSICA」といった幸福感あふれる楽曲を披露。アップテンポの「Rolling Stone」でテンションを高め、ラストはスローテンポの「Zzz」で幕を下ろした。最後にはステージ上で高木が眠りにつく演出もあり、BREIMENの企画力と表現力の幅広さが観客に印象付けられた。