「近畿地方のある場所について」は2023年1月からWeb小説サイト・カクヨムに投稿され、同年8月に単行本化された背筋の小説をもとにしたホラー映画。
物語は行方不明となった雑誌編集者の謎を追うところからスタート。同僚の編集部員である赤楚演じる小沢と菅野演じる記者の千紘は、編集者の行方を探すうちに、すべてが“近畿地方のある場所”へとつながっていることに気付く。2人は真相を確かめるため、誘われるようにその場所へと向かうが、そこには決して見つけてはならない禁断の場所があった。
椎名が書き下ろした主題歌のタイトルは「白日のもと」。椎名はこの発表に際して「ホラーは私の十八番です。こんなに恐ろしい原作の映画化に際し、主題歌をご注文いただき感激しきりです。しかし今回はおどろおどろしさを求めてのご依頼ではなさそう。軽い気持ちでお受けしたことを恥じ、この物語に重く横たわる問題に私は只管向き合いました。それは自身の問題でもあり人生に於ける最も大きな脅威で、真に迫る描写を目指すほどに苦しかった。結果、作品へ寄り添わせていただけておりましたらさいわいです」とコメントしている。
YouTubeでは主題歌を使用した予告映像が公開された。予告映像には、祠の前で力なく佇む千紘の姿や、正体不明の赤い服の女が映し出されている。また併せて映画のポスタービジュアルも公開された。
椎名林檎 コメント
菅野美穂 コメント
椎名さんに主題歌をお引き受けいただけたことで、映画の世界観を最後のエンドロールまで締めて頂ける安心感を抱きました。
そして、私が演じた千紘というキャラクターの心情にとことん寄り添って作ってくださった曲で、椎名さんらしさもありながら、私たちにすごく寄り添って頂き、感謝しかありません。
赤楚衛二 コメント
主題歌が椎名さんとお聞きして、僕の中ではホラーのイメージがなかったので驚きました。映画の世界観と通じる、菅野さん演じる千紘さんの想いが1つのテーマとしてあり、そこに椎名さんの世界観がマッチした曲になっているので、余韻に浸れるエンドロールになると非常に楽しみです。
白石晃士 コメント
私の監督作に、まさか椎名林檎さんによるこんな素晴らしい主題歌が流れるなんて! 光栄で、嬉しくて、身震いしながら曲を聴かせていただきました。物悲しさの中からやがて力強い美しさが立ち昇るこの曲からは、まるで映画のもう一つの世界が見えてくるようで、ただただ沁みます。是非とも皆さんに、映画体験として劇場で浴びていただけたら幸いです。どうぞ、どうぞお楽しみに!
プロデューサー 櫛山慶 コメント
かねてより、日常とタブーの狭間を艶やかに描く椎名林檎さんの表現力に魅了されてきました。本作は、近畿に潜む “触れてはならない場所”をめぐる物語。椎名さんの声と言葉こそ、この世界観に響くと確信しオファーいたしました。映画本編と脚本を丹念に読み込み、生み出してくださった主題歌には、物語の「想い」が余すことなく封じ込められています。エンドロールが動き出す瞬間、観客の背筋を再び震わせる、その最後の一押しを、椎名林檎さんの歌に託しました。ぜひ劇場で体感してください。
KADOKAWAさん@本の情報 @kadokawa_san
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「近畿地方のある場所について」
椎名林檎が主題歌を担当
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YouTubeでは主題歌を使用した予告映像が公開
併せて映画のポスタービジュアルも公開された
https://t.co/Cj345QCUHc