韓国の野外フェス「Weverse Con Festival」に行ってきた、舞台裏“アーティストゾーン”も取材

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HYBE主催の音楽フェス「2025 Weverse Con Festival」が5月31日と6月1日の2日間にわたって韓国・仁川のインスパイア・エンターテインメント・リゾートにて開催された。

「Weverse Park Day」の様子。

「Weverse Park Day」の様子。

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HYBE主催の野外音楽フェス

「2025 Weverse Con Festival」敷地内に設置されたフォトスポット。

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「Weverse Park Night」の様子。©2025 Weverse Con Festival

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会場は、韓国の主要の空港「仁川空港」でも知られる、韓国・仁川に所在するINSPIRE Entertainment Resort。約1.5万人を収容する韓国有数のアリーナ会場であるインスパイアアリーナで行われる屋内公演「Weverse Con」と、芝生が広がる屋外エリア・ディスカバリーパークでライブバンド演奏とともに届けられる野外ステージ「Weverse Park Day」「Weverse Park Night」の3ステージ体制で構成された。

屋内公演「Weverse Con」のレポートに続く本稿では、野外で実施された「Weverse Park Day」「Weverse Park Night」の模様をレポートする。

アイドルからAKMU、10CM、イ・ムジンまで

AKMU。「Weverse Park Day」DAY1より。 ©2025 Weverse Con Festival

AKMU。「Weverse Park Day」DAY1より。 ©2025 Weverse Con Festival[拡大]

10CM ©2025 Weverse Con Festival

10CM ©2025 Weverse Con Festival[拡大]

キュヒョン(SUPER JUNIOR)©2025 Weverse Con Festival

キュヒョン(SUPER JUNIOR)©2025 Weverse Con Festival[拡大]

2023年の初開催から今年で3回目を迎えた本フェスは、毎年多彩な顔ぶれが集結することで知られており、昨年は日本からimaseが出演したことも話題に。今年の「Weverse Park」には、DAY1にNOWADAYS、CHUU、ミン・ギョンア、AKMU、NELL、10CM、BOYNEXTDOOR、DAY2にLIGHTSUM、QWER、チョン・ソンア、KYUHYUN(SUPER JUNIOR)、イ・ムジン、イ・チャンソプ(BTOB)、&TEAMが出演。Weverseに参加する韓国国内外で支持を集めるK-POPアーティストに加え、韓国のミュージカルスター、高い大衆人気を誇るシンガーソングライターなど、人気アーティストがラインナップに名を連ねた。

韓国モダンロックの代表格・NELLと、音楽バラエティ「リムジンサービス」のホストとしても知られるシンガーソングライターのイ・ムジンは、今年新設された“WECONFE CHOICE”枠で本フェスに登場。高い人気と確かな実力を持つ2組の出演は、大きな注目を集めた。

“夜の部”ヘッドライナー、セトリは10曲超え

BOYNEXTDOOR。「Weverse Park Night」DAY1より。 ©2025 Weverse Con Festival

BOYNEXTDOOR。「Weverse Park Night」DAY1より。 ©2025 Weverse Con Festival[拡大]

RIWOO(BOYNEXTDOOR)©2025 Weverse Con Festival

RIWOO(BOYNEXTDOOR)©2025 Weverse Con Festival[拡大]

&TEAM。「Weverse Park Night」DAY2より。 ©2025 Weverse Con Festival

&TEAM。「Weverse Park Night」DAY2より。 ©2025 Weverse Con Festival[拡大]

今年初開催となった「Weverse Park Night」は、“夜の部”にあたる屋外ライブとして新たに加わったプログラム。DAY1にはNELL、10CM、BOYNEXTDOOR、DAY2にはイ・ムジン、チャンソプ(BTOB)、&TEAMが出演し、それぞれBOYNEXTDOORがDAY1、&TEAMがDAY2のヘッドライナーを務めた。

各日程のヘッドライナーとしてフィナーレを飾ったBOYNEXTDOORは11曲、&TEAMは14曲をパフォーマンス。いずれもバンド編成ならではのアレンジで披露され、各楽曲の魅力に新たな表情を与えるステージングで観客を魅了した。終演後、初夏の柔らかな夜風が吹く会場には、余韻に浸りながらその場を離れがたく佇む人々の姿が広がっていた。

なおソロカットを含む出演アーティストのライブ写真は、本記事2ページ目のフォトギャラリーにて確認を。

芝生に腰かけて音楽を楽しむ

「Weverse Park Day」の様子。

「Weverse Park Day」の様子。[拡大]

「2025 Weverse Con Festival」の様子。©2025 Weverse Con Festival

「2025 Weverse Con Festival」の様子。©2025 Weverse Con Festival[拡大]

「2025 Weverse Con Festival」敷地内に設置されたメッセージボード。来場者がアーティストに向けて思い思いのメッセージを書きつづっていた。©2025 Weverse Con Festival

「2025 Weverse Con Festival」敷地内に設置されたメッセージボード。来場者がアーティストに向けて思い思いのメッセージを書きつづっていた。©2025 Weverse Con Festival[拡大]

印象的だったのは、Weverse Park内のライブを観客が芝生の上にレジャーシートを敷き、ゆったりと座って楽しむ光景。韓国のライブ文化では「着席での鑑賞」が定番とされるが、野外フェスである「Weverse Park Day」「Weverse Park Night」でもそのスタイルが自然と根付いていた。

来場者は友人同士や1人での参加はもちろんのこと、カップルや親子連れや小さな子どもを連れたファミリー層まで多彩。着席での鑑賞、そして“なだらかな丘状”という見晴らしのよい観覧エリアの形状も相まって、来場者は場所や身長に左右されず、どの位置からでも視界をさえぎられることなくストレスフリーにステージが見渡せる。芝生に腰を下ろし、初夏の涼やかな風を浴びながら軽食を片手に音楽に耳を傾ける──そんなピクニックのような空気感の中で、それぞれが思い思いにライブを満喫する、穏やかな時間が流れていた。なお当日は2日間とも26℃前後の快晴に恵まれ、とくに2日目は日差しが強く、日傘を差して過ごす観客の姿も目立った。

「なくていい」を削ぎ落とすテック活用

「2025 Weverse Con Festival」内のWeverseブース外観。©2025 Weverse Con Festival

「2025 Weverse Con Festival」内のWeverseブース外観。©2025 Weverse Con Festival[拡大]

「Weverse Artist Zone」入口付近のミラーサインボード。鏡面には、来場したアーティストによるサインの数々が。

「Weverse Artist Zone」入口付近のミラーサインボード。鏡面には、来場したアーティストによるサインの数々が。[拡大]

「Weverse Artist Zone」より、Weverseで事前に募集されたファンからのメッセージをアーティストが閲覧できるWelcome Zone。

「Weverse Artist Zone」より、Weverseで事前に募集されたファンからのメッセージをアーティストが閲覧できるWelcome Zone。[拡大]

「Weverse Artist Zone」より、サッカーゲームが楽しめるGame Zone。

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「Weverse Artist Zone」より、サッカーゲームのスコアボード。

「Weverse Artist Zone」より、サッカーゲームのスコアボード。[拡大]

「Weverse Artist Zone」フォトブース入口前に用意された、グループ名記載のプロップ。

「Weverse Artist Zone」フォトブース入口前に用意された、グループ名記載のプロップ。[拡大]

そして「Weverse Con Festival」ならではの特徴の1つが、Weverseアプリを活用した会場運営。とくにアプリ上でブースの順番待ちができるシステムは、長時間列に並ぶといった“必要のない負荷”を省き、来場者がストレスなくコンテンツを体験できる設計に貢献していた。そのほか、スタンプラリー形式で楽しめるスタンプツアーや、事前注文したグッズをスムーズに受け取れるピックアップブースなど、テクノロジーを駆使して体験性と快適さを両立させる工夫が随所にちりばめられていた。

オンラインとオフライン合わせて約14万人が参加した「スタンプツアー」は、実はアーティスト側も参加可能。バックステージエリアには、出演アーティストが「Weverse Con Festival」に来場したファンと同様の体験を楽しめるような専用エリア「Weverse Artist Zone」が設置されていた。

Weverseで事前に募集されたファンからのメッセージをアーティスト自身が閲覧できるWelcome Zoneや、プリクラのような写真が撮れるPhotomaticが設置されたPhoto Zone、サッカーゲームが楽しめるGame Zoneといった“ブース”も併設。Game Zoneに置かれた得点ボードには、ここでゲームに参加したアーティストが実際に獲得したスコアが記録されていた。「Weverse Artist Zone」のセクションを体験することで、アーティストも来場者と同様に各所でスタンプを集めることができ、スタンプツアー達成者にはスペシャルギフトが贈られるのだという。

ちなみにDAY2の昼時点で、Game Zoneで最高得点を獲得していたのは、46点のENHYPEN。そのほか、82MAJORが33点、FIFTY FIFTYが22点、NOWADAYSが21点とスコアが記録されている中、BOYNEXTDOORのスコアボードには「1+19」という表記が。スタッフによると、BOYNEXTDOORはこのゲームに何度もチャレンジした結果“1+19”点を獲得したとのことだった。

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出演14組のライブ写真、セトリはこちら

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