S.A.R.の自身最大規模ツアーがLIQUIDROOMで終幕、豪華ゲスト陣と作り上げた熱狂の夜

3

50

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 7 26
  • 17 シェア

S.A.R.が5月17日に大阪・Music Club JANUS、23日に東京・LIQUIDROOMで自身最大規模となるライブツアー「202 : traveling without moving」を開催した。この記事では東京公演の模様をレポートする。

S.A.R.(Photo by fukumaru)

S.A.R.(Photo by fukumaru)

大きなサイズで見る(全18件)

S.A.R.(Photo by fukumaru)

S.A.R.(Photo by fukumaru)[拡大]

定刻を少し過ぎた頃、Attie(G)の体調不良により5人編成でステージに現れたS.A.R.は、1曲目に今年4月発表のメジャーデビュー作「202」のオープニングナンバー「Side by Side」をセレクト。Taro(Key)による流麗なエレピの音色に、santa(Vo)のスムースなフロウのラップを乗せて観客をぐっと惹きつけたところで芳醇なバンドサウンドが合流する。そのテクニカルな演奏に会場が沸き立つ中、S.A.R.は「Strawberry fields」「Clouds」といった楽曲をライブならではのアレンジで披露。そして「pool」でImu Sam(G, MC)のエモーショナルなギターソロを響かせたかと思うと、Shing02をフィーチャーした次曲「New Wheels」ではメロウなサウンドと淡々としたラップでメランコリックなムードを演出した。

S.A.R.(Photo by fukumaru)

S.A.R.(Photo by fukumaru)[拡大]

Lil SummerとHaruy。(Photo by fukumaru)

Lil SummerとHaruy。(Photo by fukumaru)[拡大]

ストイックな演奏時とは打って代わり、MCではハイテンションな様子のImu Sam。彼はファンに向けて感謝の言葉を何度も口にしつつ、「好きなように“traveling without moving”してもらって、楽しんでください!」と勢いよくフロアに呼びかけた。S.A.R.はサポートコーラスにシンガーソングライターのLil SummerとHaruyを呼び込んでライブを再開。D.J.ロジャース「Faithful to the End」やSly & The Family Stone「If You Want Me to Stay」のカバーなどを、Lil SummerとHaruyの美しいコーラスの重なり、メンバーによるグルーヴィなセッションを交えてプレイして会場の熱気をじわじわと高めていく。santaが「知ってる人はハミングでもいいんで、一緒に歌ってくれたらうれしいです」とオーディエンスを煽った「CAP」では、その言葉に答えるようにフロアから合唱とハンドクラップが沸き起こるなど、一体感のあるステージが繰り広げられた。

santa(Vo)(Photo by fukumaru)

santa(Vo)(Photo by fukumaru)[拡大]

Lil SummerとHaruyがメインボーカルを務めるクレイロ「Juna」のカバーにより、場内がドリーミーなムードで満たされたところでライブは終盤へ。S.A.R.はmay_chang(Dr)のドラムソロから始まりエモーショナルな展開を見せた「Kaminari」や、Eno(B)の重厚なベースラインを軸にグルーヴの渦を生み出すゴスペルライクな「Uptown」、Lil Summerがゲストボーカルとして参加した「New Dawn」をパフォーマンス。最後はsantaのファルセットを効かせたボーカルと滑らかなラップが心地いい「Skate」をじっくりと届け、会場に深い余韻を残してステージをあとにした。

S.A.R.と寺久保伶矢。(Photo by fukumaru)

S.A.R.と寺久保伶矢。(Photo by fukumaru)[拡大]

強烈なアンコールを受けて再びステージに現れたS.A.R.は、9月から初の対バンツアー「Champion Sound」を開催することをアナウンス。ここまでライブを見守ってきたオーディエンスに改めて感謝を伝えたのち、トランペッターの寺久保伶矢を呼び込んでコラボ曲「Cannonball」、カーティス・メイフィールド「Move On Up」の2曲をスムースにつなぎ、会場のテンションを最高潮へと導いてこの日の公演を締めくくった。

対バンツアー「Champion Sound」のチケット予約は、6月1日23:59までチケットぴあにて受付中。

関連記事
特集記事

この記事の画像(全18件)

セットリスト

「202 : traveling without moving」東京公演 5月23日 LIQUIDROOM

01. Side by Side
02. Strawberry fields
03. Clouds
04. pool
05. New Wheels(feat. Shing02)
06. Faithful to the End(オリジナル:D.J.ロジャース)
07. Back to Wild
08. If You Want Me to Stay(オリジナル:Sly & The Family Stone)
09. CAP
10. 3AMBLACKCAT
11. You be Kool
12. Desolate
13. Abstract Blue
14. Juna(オリジナル:クレイロ)
15. payrent
16. Kaminari
17. juice
18. Uptown
19. New Dawn(feat. Lil Summer)
20. Skate
<アンコール>
21. Cannonball(feat. 寺久保伶矢)
22. Move On Up(オリジナル:カーティス・メイフィールド)

公演情報

Champion Sound

2025年9月7日(日)大阪府 BananaHall
2025年9月19日(金)福岡県 INSA
2025年10月3日(金)東京都 WWW

読者の反応

  • 3

S.A.R. @SARofficial311

📝Live Report

音楽ナタリー(@natalie_mu) にて
「𝟐𝟎𝟐 : 𝐭𝐫𝐚𝐯𝐞𝐥𝐢𝐧𝐠 𝐰𝐢𝐭𝐡𝐨𝐮𝐭 𝐦𝐨𝐯𝐢𝐧𝐠」
at LIQUIDROOM - 2025.5.23 Fri
のライブレポートが掲載!
https://t.co/Jj4NcirWZQ

Photo by fukumaru

#SAR_media

コメントを読む(3件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 S.A.R. の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。