山本彩×ポルカドットスティングレイ、初ツーマンで歩み寄り

2025年4月25日 19:00 644 14 音楽ナタリー編集部

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山本彩とポルカドットスティングレイのツーマンライブ「ライブナタリー “山本彩 × ポルカドットスティングレイ”」が4月19日に東京・Spotify O-EASTにて開催された。ライブナタリー主催のもと実施された本企画。山本とポルカドットスティングレイはともにユニバーサルシグマに所属するレーベルメイトだが、ツーマン形式で競演するのは今回が初となった。

山本彩とは？

2010年に結成されたNMB48に1期生として加入。同グループのキャプテンを務め、AKB48の選抜メンバーとしても活躍する。2016年にアルバム「Rainbow」でソロデビューを果たし、2017年には2ndソロアルバム「identity」を発表した。2018年11月にNMB48を卒業したのち、2019年にソロ活動を本格始動。同年2月にライブハウスツアー「I’m ready」を開催し、4月にUNIVERSAL SIGMAより移籍第1弾シングル「イチリンソウ」をリリースした。楽曲のリリースだけでなく、2024年3月には東阪でのライブ「Sayaka Yamamoto Hall Tour 2024 -RGB-」、5、6月にはアジア3都市をめぐる海外ツアー「Sayaka Yamamoto Asia Tour 2024 - 彩 -」、9、10月にはアコースティックツアー「Sayaka Yamamoto Acoustic Tour 2024『Organic』supported by niko and ...」を開催するなど、ライブ活動も精力的に行っている。

ポルカドットスティングレイとは？

福岡出身の4人組ギターロックバンド。2015年に活動を開始し、2017年に1stフルアルバム「全知全能」でメジャーデビュー。結成5周年である2020年1月に、2万枚完全生産限定盤「新世紀」をリリースする。2020年12月に3rdフルアルバム「何者」、2022年9月に4thアルバム「踊る様に」を発表。2025年1月に結成10周年を迎え、テレビアニメ「この会社に好きな人がいます」のオープニング主題歌「あのね、」を配信リリースした。

山本彩×ポルカドットスティングレイ（撮影：山川哲矢）

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ポルカドットスティングレイ

雫（Vo, G / ポルカドットスティングレイ）（撮影：山川哲矢）［拡大］

ポルカドットスティングレイのステージは「青い」で幕開け。ギターを置いた雫（Vo, G）がハンドマイクで「ブラックボックス」「ゴーストダイブ」を歌い上げると、場内の熱気は早くも上昇していく。彼女は「さや姉、ナタリー、そしてお前ら（観客）。今日は本当にありがとうございます」と挨拶。続けて「1カ月くらい前に、左の声帯が動かなくなったんよ」と喉の不調について明かしたのち、「昨日まであんまり声が出なかったんやけど、今日、私の左の声帯は『やれる』って言ってます」と話してフロアを沸かせた。

ポルカドットスティングレイのライブの様子。（撮影：山川哲矢）［拡大］

「トゲめくスピカ」を経て、「パンドラボックス」では雫が歯切れよいギターサウンドを響かせる。雫、エジマハルシ（G）、ウエムラユウキ（B）がお立ち台に上がりパフォーマンスを繰り広げると、場内には大きな歓声が響いた。「アウト」の曲中では雫の「かかってこい！」という煽りが炸裂し、その後のMCで彼女は「声帯が終わっとるけんさ、大きい声で煽るのとかはできんと思ってたんやけど、みんなが盛り上がってくれとったけん、言ってしまった（笑）」と話して会場の笑いを誘う。続けて、山本との交流について「J-WAVEの番組をやってた時代に、さや姉が月曜、私が火曜を担当しとって。その頃から交流は一応あるのさ」と振り返り「今日私は、さや姉と仲良くなりたいの」と宣言。雫はその勢いで「あのね、」「FICTION」を歌い上げた。「女神」「テレキャスター・ストライプ」で歓声と手拍子がフロアにこだましたのち、「DENKOUSEKKA」では華々しいギターソロが炸裂。ラストナンバー「ICHIDAIJI」を届けたポルカドットスティングレイは、大きな拍手に包まれながらステージをあとにした。

山本彩

山本彩（撮影：山川哲矢）［拡大］

「さや姉！さや姉！」というコールに誘われて登場した山本彩。「TRUE BLUE」「木天蓼」が立て続けに披露され、フロアに大熱狂の渦が生まれる。続く「KIRAKUモンスター」でコール＆レスポンスが繰り広げられると、場内の一体感はさらに増していく。山本はポルカドットスティングレイとの関係性について「J-WAVEのスタジオで会ったときにご挨拶をするくらいの仲だったんですけど、なかなかお互い歩み寄りきれず（笑）」と回顧。続けて「もうちょっとお近づきになりたいなという気持ちはずっとあったので、今回こうやって対バンという形でご一緒できて、めちゃくちゃうれしいです！」と笑顔で語った。

山本彩（撮影：山川哲矢）［拡大］

山本彩のライブの様子。（撮影：山川哲矢）［拡大］

山本は「今回の対バンが決まって、雫さんに連絡しようと思って。連絡先を知らないので、XでDMを送ろうと思ったんですよ。でも、『よし、明日送ろう』って思ってるうちに結局今日になってしまって、すごく後悔してるんです。今日のライブが終わったあと、LINEを交換できたら……」と話してフロアを沸かせたのち、アコギを弾きながら「カフェモカ」を情感たっぷりに歌い上げる。「Bring it on」がスタートすると、山本の掛け声に応じて飛び跳ねるファン。「Are you ready?」が場内のボルテージをさらに上げたのち、山本は改めて「ポルカさんが最初にガッと盛り上げてくれて、そのあと私のステージになっても、みんな同じように迎えてくれて、一緒になって叫んでくれて、こんなに1つになれるんだなっていう幸せな気持ちでいっぱいです」とこの日のイベントを振り返る。「ブルースター」では彼女の伸びやかな裏声がこだまし、温かい拍手がフロアを包んだ。アンコールに応えて再び姿を現した山本は「Let's go crazy」を披露。ハンドマイクでアグレッシブなパフォーマンスを繰り広げる彼女に向けて、観客は全力でタオルを振り回した。

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セットリスト

「ライブナタリー “山本彩 × ポルカドットスティングレイ”」2025年4月22日 Spotify O-EAST

ポルカドットスティングレイ

01. 青い
02. ブラックボックス
03. ゴーストダイブ
04. トゲめくスピカ
05. パンドラボックス
06. アウト
07. あのね、
08. FICTION
09. 女神
10. テレキャスター・ストライプ
11. DENKOUSEKKA
12. ICHIDAIJI

山本彩

01. TRUE BLUE
02. 木天蓼
03. KIRAKUモンスター
04. どうしてどうして
05. カフェモカ
06. feel the night
07. Seagull
08. 劣等感
09. Bring it on
10. against
11. Are you ready?
12. ブルースター
＜アンコール＞
13. Let's go crazy