11月27日、
このライブはミドリカワの大ファンである弓木の念願が叶って実現したもの。弓木が昨年12月にシングル「終わらない遊び」をリリースした際、ナタリーPower Pushのインタビューで語った「ミドリカワ書房さんが大好きで、一緒にライブするのが夢なんです」というメッセージがミドリカワに届き、今回のイベント開催が決定した。
オープニングアクトには弓木と親交の深いスリーピースバンド、FROM CRESCENTが出演。爽快なメロディと熱い演奏で観客を魅了した。続いてはこの日の主役の1人、弓木が登場し、アコースティックギターの弾き語りで「あなただけ」を披露する。軽やかな音色と美しい歌声を響かせた後、弓木は「今日はFROM CRESCENTさんに出ていただいたので、せっかくだから一緒にやりましょうということで」と3人を再びステージへ呼び込み、コラボレーションでのパフォーマンスを展開する。
最初に演奏したのは弓木のポップなナンバー「It's My Turn」。さらにTHE BEATLESの「Help」も披露する。メロウなアレンジに生まれ変わった「Help」に、オーディエンスはじっくりと聴き入っていた。ここで弓木はついに夢の対バンが実現した喜びを「楽屋で隣にずっとミドリカワさんがいるんですよ!」「朝からドキドキしすぎて疲れました(笑)」と目を輝かせながら語り、観客を笑わせた。その後は「終わらない遊び」、さらに彼女が出身地・大阪への思いを込めて作った「パレード ~終わらない大阪のうた~」を演奏。最後は11月30日にデジタルシングルとしてリリースする「River」で締めくくった。
そして弓木の憧れの人、ミドリカワ書房のライブへ。最初は「すべての女性を敵に回す曲ですので」と爽やかに言い放って始まった「片想われ」。場内をあっという間に微妙な空気にした後は、一変してほのぼのとした雰囲気を醸し出す「リンゴガール」を演奏する。ミドリカワはこの日の選曲について「初めて観るっていう人も多いと思いましたんで、よく『有線で流れてましたよ』って言われる曲を中心に選びました」と説明。「最近はこういう対バンでもトリになることが多くてねー。私も歳を取ったってことかしら。まあトリだと先輩たちに気を遣わなくていいからラクですね」と、飄々と語っていた。
初見のオーディエンスを気遣ったのもつかの間、中盤では死刑囚が母親に書いた手紙の中身を歌う「母さん」で会場を静寂に導く。その後は「ミドシンを聴きながら」「顔」「熱海」と、新旧の代表曲を連発し、オーディエンスを楽しませた。
アンコールの手拍子に応えてステージに再び現れたミドリカワは「せっかくですから、お嬢さんも呼びましょうか」と、弓木を呼び込む。弓木はミドリカワの隣に座り、ギターを抱えながら「…やばいですよねー」と大喜び。彼女のあまりの喜びように、ミドリカワは「これ、誰かの指令? 詐欺とかじゃないの?」と不審そうな表情を見せていた。
ここで演奏されたのは、弓木が「主人公が私(の年齢)に近いから」という理由で選んだ「魔法にかけて!」。ミドリカワは「お嬢さんに合わせたからキーがすごいことに……」と高音に苦労しつつ、弓木と2人でキュートな女子高生の世界を歌いあげた。
リンク
- YUMIKI ERINO
- ミドリカワ書房オフィシャルゴシップ
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音楽ナタリー @natalie_mu
ミドリカワ×弓木英梨乃、ナタリーきっかけで初競演 http://t.co/rj7VltyZ