SPYAIR、初の日比谷野音ワンマンで3000人熱狂

昨日10月30日、SPYAIRが東京・日比谷野外大音楽堂にてワンマンライブ「JUST LIKE THIS 2011」を開催した。

指定席チケットは全席完売し、立見席も多数のファンで埋め尽くされたこの日のライブ。最初にステージに登場したのはKENTA（Dr）とDJ ENZEL☆（DJ）の2人。ENZEL☆がバンドロゴをあしらった大きな旗をステージ上に突き立てると同時に、KENTAが1曲目「Rockin' the World」のイントロを叩き始めた。さらにMOMIKEN（B)、UZ（G）、IKE（Vo）もステージに現れ、「Rockin' the World」を力強く演奏する。そしてIKEの「ようこそ！ SPYAIRのライブへ！」という挨拶から、ライブはさらにヒートアップ。「ジャパニケーション」「Last Moment」「感情ディスコード」と、アッパーチューンを次々と披露していった。

ライブの中盤では東日本大震災を受けて制作された曲「LINK IT ALL」を、アコースティックバージョンで聴かせる。温かみのあるアレンジで会場の空気を変えた頃から、会場には雨が降り始める。そんな天気を吹き飛ばすようにMOMIKENとKENTAが豪快なベース＆ドラムソロを披露し、オーディエンスから大きな拍手を浴びた。そしてワンマンライブでは恒例の、ENZEL☆によるMCへ。この日はメンバーのサイン入りTシャツをキャノン砲で飛ばしてファンにプレゼントするなど、大きな会場ならではのサービスも飛び出した。

後半戦では彼らの真骨頂とも言える、ヘビーなナンバーを続々と演奏する。雨が小降りになった会場にENZEL☆が「タオル持ってますか？ 回していこうぜ！」と呼びかけ、「サムライハート（Some Like It Hot!!）」が始まる。3000人の観客がタオルを振り回しながら叫び、会場の熱気はピークに。本編最後の曲は「SINGING」。サビの最後ではライブタイトルをあしらった銀テープが発射され、ラストを華やかに締めくくった。

アンコールではIKEがファンに向かって「重大発表があります！ SPYAIR、ワンマンライブが決まりました！」とツアーの開催を発表し、オーディエンスを大喜びさせる。そしてメンバーはそれぞれ客席に向けて「野音ー！」と絶叫し、大歓声を受けながら「これすごい気持ちいい！（笑）」と喜び、初の野音ワンマンを堪能している様子を見せた。

アンコール1曲目で披露されたのは、この野音ライブをイメージして「時間が経つのも忘れて夢中になってたら 僕らはこんなトコまで来たんだね」という歌詞が書かれたナンバー「BEAUTIFUL DAYS」。そしてストリートライブでキャリアを積んできた彼らが野外でしか演奏しない曲「Just Like This」で、記念すべきライブが終了した。

次回のツアー「SPYAIR TOUR 2011『Rockin' the World』」は、12月に東名阪3会場で開催。名古屋公演は12月31日、カウントダウンライブとして行われる。野音のステージを経験した彼らが次はどんな光景を見せてくれるのか、今から楽しみにしておこう。

SPYAIR「JUST LIKE THIS 2011」
2011年10月30日 日比谷野外大音楽堂 セットリスト

01. Rockin' the World
02. ジャパニケーション
03. Last Moment
04. 感情ディスコード
05. Beautiful
06. Stay together
07. My Friend
08. I miss you
09. LINK IT ALL（Acousitic ver.）
～Solo～
10. STRONG
11. Dead Coaster
12. INCOMPLETE
13. OVER
14. サムライハート（Some Like It Hot!!）
15. LIAR
16. SINGING
＜アンコール＞
17. BEAUTIFUL DAYS
18. Just Like This

SPYAIR TOUR 2011「Rockin' the World」

2011年12月17日（土）大阪府 心斎橋CLUB DROP
OPEN 17:30 / START 18:30

2011年12月19日（月）東京都 Shibuya O-EAST
OPEN 18:15 / START 19:00

2011年12月31日（土）愛知県 名古屋CLUB DIAMOND HALL
OPEN 21:00 / START 22:30

一般発売日：2011年12月31日（土）