今回のドームツアーは、5月に韓国・ソウルのKSPO DOME(オリンピック体操競技場)で開幕したワールドツアー「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : PROMISE>」の一環として実施されるもの。TOMORROW X TOGETHERは昨年7月に初のドーム公演「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : SWEET MIRAGE> IN JAPAN 京セラドーム大阪」を大阪・京セラドーム大阪で開催したが、今回のドームツアーでは、京セラドーム大阪に加え、東京ドーム、愛知のバンテリンドーム ナゴヤ、福岡・福岡PayPayドームにてそれぞれ2公演ずつ、計8公演を行う。
東京ドームは僕たちの夢でした
オープニングムービーと同じ世界観の背景がステージ後方に設置されたモニターに映し出され、センターステージを覆うLEDが吊り上げられていくと、そこにはひび割れた地面のように隆起したステージが。ほどなくして花道の先端とエンドステージに白いマントをかぶったTOMORROW X TOGETHERのメンバーが登場し、YEONJUNがフードを脱ぎ、ステージ上に浮かび上がったクラウンを手にすると、会場が暗転した。日本4thシングル「誓い(CHIKAI)」の収録曲「Deja Vu[Japanese Ver.]」でライブをスタートさせた5人。足のケガでパフォーマンスを制限しているBEOMGYUが椅子に座って美しい歌声を響かせると、ほかの4人は彼の分もと言わんばかりに鬼気迫る表情でダイナミックなパフォーマンスを繰り広げた。
SOOBINは「東京ドームはデビューしたときから僕たちの夢でした。夢が叶ってうれしいです」と語り、「でも今日の公演を僕よりも楽しみにしていたメンバーがいます」とBEOMGYUを迎え入れる。「少し前に出しましょうか」と4人がBEOMGYUを椅子ごと持ち上げて移動させると、BEOMGYUは「MOA(TOMORROW X TOGETHERファンの呼称)に会えないほうがつらいから。僕にとっては一番の薬」と万全な状態ではないもののライブに出演することを決めた理由を明かした。
メンバー絶賛!SOOBINの「GO GO サマー!」
韓服に着替え、扇子を手にした5人は「Sugar Rush Ride」「Farewell, Neverland」といったオリエンタルな魅力があふれる楽曲を披露し、大勢のダンサーとともにこのツアーのために用意したスペシャルなステージを展開していく。背中に天使の羽が刺繍されたスカジャンの衣装に着替えたあとはニュートロな雰囲気の「Chasing That Feeling」やMOAと歌って踊って盛り上がる「MAGIC」といった楽曲をパフォーマンス。その後5人はそれぞれが思う、MOAにとって魅力的な表情や仕草を披露して会場を沸かせ、「MOAとTXT一緒の夏は最高」というメッセージをコール&レスポンスしてMOAたちの心をひとつにした。
“僕たちの最終兵器”とBEOMGYUに紹介されたSOOBINは、MOAのボルテージを最高潮に導くべく、KARA「GO GO サマー!」を全力でダンス。HUENINGKAIは「やっぱりMOAに最高の夏をプレゼントしてくれるSOOBINヒョン(お兄ちゃん)」と感心し、TAEHYUNも「僕が8年間で見たSOOBINヒョンの中で一番カッコよかった」とSOOBINの「GO GO サマー!」を気に入った様子だった。
蒸気機関車を模したトロッコに乗りこんだ5人は「誓い(CHIKAI)」の収録曲「きっとずっと(Kitto Zutto)」と人気の日本語曲「Force」をアリーナを巡りながら歌唱。ステージに戻ってからはシンセポップナンバー「Thursday's Child Has Far To Go」を爽快感たっぷりに届けた。その後、TAEHYUNは「日本語曲で好きな曲があるので、一緒に歌ってほしい」とMOAに「ひとりの夜(Hitori no Yoru)」の合唱をリクエスト。BEOMGYUは『ユイカ』の「好きだから」をカバーするというサプライズでMOAを喜ばせた。
ユニットパフォーマンスとロックアレンジ曲で魅せた5人の新たな魅力
今回のツアーの見どころの1つであるユニットのコーナーではBEOMGYU、TAEHYUN、HUENINGKAIが「Quarter Life」を歌唱。最後はBEOMGYUも立ち上がり、2人とともに拳を掲げて歓声を浴びた。SOOBINとYEONJUNは「The Killa(I Belong to You)」でセクシーなダンスを披露。先程まで愛嬌をたっぷり振りまいていた2人とはまるで別人のような艷やかなステージでMOAを熱狂させた。
この公演では、TOMORROW X TOGETHERの音楽にとって重要な要素の1つであるロックサウンドにフォーカスしたステージも。ロックミュージシャンさながらのレザージャケットでキメた彼らはスケール感のあるバンドサウンドにアレンジされた「PUMA」や「Good Boy Gone Bad」を、髪を振り乱しながら踊り、爆音に負けないパワフルな歌声を響かせる。ヘヴィロックナンバー「Growing Pain」では、楽器を叩き壊すパフォーマンスやHUENINGKAIによるギタープレイも披露され、彼らは曲の最後でメロイックサインを高々と掲げた。
「Dreamer」で美しい歌声を響かせた5人。その後披露された「誓い(CHIKAI)」のリード曲「ひとつの誓い(We'll Never Change)」では紐を使ったパフォーマンスでMOAの視線を引きつけた。5人はダンサブルな「I'll See You There Tomorrow」で本編を締めくくり。座っていたBEOMGYUをHUENINGKAIが背負って5人はステージを去った。
うれし涙と悔し涙、ステージ上で見せた5人の絆の強さ
アンコールを受けて再登場したTOMORROW X TOGETHERは「Magic Island」で幻想的な世界を作り上げる。歌い終えたYEONJUNは「歌いながら、MOAでいっぱいのこの場所を忘れない。そんな約束をする気持ちになりました」と胸いっぱいの様子で語り、SOOBINは「TOMORROW X TOGETHERのメンバーとMOAがいれば、これ以上望むことはないです。MOA、僕たちと一緒にいてくれるよね?」とMOAに呼びかける。そしてBEOMGYUが「MOA、指切りげんまんだよ。僕たちは永遠に一緒。約束したよ」と言うと、MOAたちは一斉に「ようやく会えたね、約束の場所で」と書かれたスローガンを掲げた。感動した様子の5人は、「僕たちも準備しました」と「ここでMOAと永遠の約束をするよ」と書かれたスローガンをMOAに掲げるという逆サプライズを披露した。
MCではメンバーそれぞれが初の東京ドーム単独公演を迎えた喜びを述べる。中でも10年以上東京ドームの舞台を夢見てきたというリーダーのSOOBINは「今日は一生忘れられない1日になると思います。明日もきっとそんな日になります。今日は本当に本当にありがとうございました。大好きだよ。また会いましょう。次回は5人が元気な姿でまた東京ドームに来られるようにたくさん応援をよろしくお願いします」と、きれいな涙を流しながらその思いを語った。「Miracle」のパフォーマンス時には椅子に座ったBEOMGYUが悔し涙を流す場面も。泣いていることに気付いたYEONJUN、SOOBIN、HUENINGKAI、TAEHYUNはすぐさま彼に駆け寄って抱きしめ合い、5人の絆の強さを感じさせた瞬間だった。そしてすべての演目を終えたTOMORROW X TOGETHERは、トロッコでアリーナを1周。エンドステージに戻ると、名残り惜しそうにステージを去った。
メンバー5人のエンディングコメント
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📷 [11.07.2024 - PHOTOS]
Photos presse de #TXT au Tokyo Dome pour la tournée "<ACT : PROMISE>" au Japon.
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