“いつもと違う”WANIMAがレア曲やサザンカバー披露、初のビルボード&アコースティック公演完遂

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WANIMA初のビルボードライブ「WANIMA 1Time Acoustic Live」が3月に開催された。

3月6日にBillboard Live OSAKAで撮影されたWANIMAと宗本康兵。(Photo by Jon…)

3月6日にBillboard Live OSAKAで撮影されたWANIMAと宗本康兵。(Photo by Jon…)

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「WANIMA 1Time Acoustic Live」は3月2日に東京・Billboard Live TOKYO、4日に神奈川・Billboard Live YOKOHAMA、6日に大阪・Billboard Live OSAKAで各日2公演開催されたアコースティックライブ。全公演セットリストが異なり、1月に配信リリース、昨日3月6日にアナログ盤が発売されたアコースティック作品「1Time」の収録曲をはじめ、WANIMAの代表曲やレア曲、さまざまなアーティストの楽曲のカバーがそれぞれ披露された。なお、WANIMAが全編アコースティックセットでパフォーマンスするのはこれが初。ここでは6日にBillboard Live OSAKAで行われた2nd公演の模様をレポートする。

「WANIMA 1Time Acoustic Live」3月6日大阪・Billboard Live OSAKA[2nd] 公演の様子。(Photo by Jon…)

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WANIMAのライブのSEといえば2018年発表のアルバム「Everybody!!」の収録曲「JUICE UP!!のテーマ」がおなじみだが、本公演でWANIMAは、コンセプトに合わせて「1Time」より「HOME(2024 ver.)」をセレクト。穏やかなメロディが流れる中、KENTA(Vo, B)、KO-SHIN(G, Cho)、FUJI(Dr, Cho)、サポートピアニストの宗本康兵が客席後方から登場すると、観客は温かい拍手で迎える。4人はゆったりとした足取りで客席エリアを通ってステージの椅子やソファに着席。リラックスした様子のKENTAが「いつもと違うWANIMAをどうぞよろしくお願いいたします」と挨拶し、「For you(2024 ver.)」の演奏へつなげる。柔らかな音色にKENTAの優しい歌声が重なり、しっとりとライブの幕が開けた。

「WANIMA 1Time Acoustic Live」3月2日 東京・Billboard Live TOKYO[2nd] 公演よりKENTA(Vo, B)。(Photo by Jon…)

「WANIMA 1Time Acoustic Live」3月2日 東京・Billboard Live TOKYO[2nd] 公演よりKENTA(Vo, B)。(Photo by Jon…)[拡大]

場内が一気にチルアウトムードになったところで、KENTAは机に用意された飲み物入りのグラスにライムを絞りつつ、かしこまった口調で東京、神奈川、大阪でのビルボード公演を振り返る。普段のWANIMAのライブでは拳や手が力強く上がることが多いが、この日もKO-SHINによる乾杯の音頭を受け、観客はグラスを上品に持ち上げた。そしてWANIMAは2015年リリースのEP「Think That...」より「TRACE」を演奏。疾走感のあるパワフルなオリジナルバージョンのサウンドを、ウィンドチャイムやアコースティックギターの音色が煌めく幻想的なナンバーに昇華してみせた。

「WANIMA 1Time Acoustic Live」3月4日神奈川・Billboard Live YOKOHAMA[1st]公演よりFUJI(Dr, Cho)。(Photo by Jon…)

「WANIMA 1Time Acoustic Live」3月4日神奈川・Billboard Live YOKOHAMA[1st]公演よりFUJI(Dr, Cho)。(Photo by Jon…)[拡大]

さらにWANIMAは先ほどSEとして流した「HOME(2024 ver.)」を演奏。続く「終わりのはじまり(2024 ver.)」ではカホンとピアノの軽やかなリズムでオーディエンスの体を揺らす。KENTAは生まれ育った熊本への思いを語りつつ、ノスタルジーな「りんどう(2024 ver.)」を故郷への愛を表現するように力強く歌い上げた。メンバー紹介パートではKENTAがFUJIとフランクなやりとりを繰り広げたあと、絶対音感を持つ宗本を「これからも一緒に曲を作っていきたい」と紹介。その後、コロナ禍に制作された「Feel」ではKENTA、KOSHIN、FUJIの心地よいハモリが響き渡り、場内に感動的なムードが漂った。

「WANIMA 1Time Acoustic Live」3月4日神奈川・Billboard Live YOKOHAMA[1st]公演よりKO-SHIN(G, Cho)。(Photo by Jon…)

「WANIMA 1Time Acoustic Live」3月4日神奈川・Billboard Live YOKOHAMA[1st]公演よりKO-SHIN(G, Cho)。(Photo by Jon…)[拡大]

このビルボードライブで見どころの1つだったのが、カバー曲のパフォーマンス。KENTAは各公演でメンバーが好きな楽曲、リスペクトしているアーティストの楽曲をカバーしてきたことを前置く。観客の期待感が高まる中、今回はサザンオールスターズの「真夏の果実」をカバーすることをKENTAが告げると客席から歓声が上がった。彼は「サザンとの共通点を無理やり挙げるとしたら……エロカッコいい曲があるところ(笑)」と語りつつ、「真夏の果実」について「この曲はいろいろな人がカバーしとるけど、やっぱ桑田(佳祐)さんヤバいわ。本家がすごすぎる」と絶賛。しかしその後のパフォーマンスでは気後れすることなく堂々と歌い上げ、バンドは潮騒を感じさせるさわやかなサウンドを響かせた。なお、このほかの公演では藤井風「優しさ」、BEGIN「三線の花」、村下孝蔵「初恋」、サカナクション「忘れられないの」、荒井由実の歌唱バージョンで知られる「卒業写真」といった楽曲のカバー、そしてMONGOL800に提供した「てぃんがーら」のセルフカバーが披露された。

さらにKENTAが渾身の歌声を響かせたレア曲「エム」、「大事な曲」と紹介してから奏でられた「離れていても」が続けられ、あっという間に公演終盤に。KENTAは「終わりたくないなあ」と名残惜しみつつも、「また2年か1年に1回、こうやってアコースティックでやれたら」と展望を述べる。最後に「Hey yo…(2024 ver.)」を感傷的に歌い上げ、WANIMAは場内をエモーショナルなムードに導いてライブを終えた。

特集記事

「WANIMA 1Time Acoustic Live」2024年3月6日[2nd] Billboard Live OSAKA セットリスト

01. For you(2024 ver.)
02. TRACE
03. HOME(2024 ver.)
04. 終わりのはじまり(2024 ver.)
05. りんどう(2024 ver.)
06. Feel
07. 真夏の果実(オリジナル:サザンオールスターズ)
08. エム
09. 離れていても
10. Hey yo...(2024 ver.)

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