エビ中「ファミえん」2日目、雨の中で結んだファミリーとの確かな絆

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私立恵比寿中学の野外ワンマンライブ「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2023」が8月5、6日に山梨・山中湖交流プラザきらら シアターひびきで開催された。この記事では2日目、6日公演の模様をレポートする。

新曲「Summer Glitter」を披露する私立恵比寿中学。

新曲「Summer Glitter」を披露する私立恵比寿中学。

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雨の中待機する観客を楽しませるべく影ナレを行う仲村悠菜(左)と真山りか(右)。

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初日は開演から終演まで晴天に恵まれたが、2日目は開場時刻の直前から大雨が降り始めた。その後は雨が降ったり、はたまた強い日差しが差し込んだりと目まぐるしく天気が変わり続ける。急変する天候に負けず開演を待つエビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)のために、メンバーは開演までの時間に急遽交代で影ナレを行い、ファミリーを励まして体調管理を呼びかけた。

私立恵比寿中学

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神輿が崩れそうになるエビ中低学年チーム。

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天気雨の中で始まった2日目、10人は「夏だぜジョニー」の軽やかなパフォーマンスで会場に漂う湿気を吹き飛ばしていく。かすかな風に吹かれながらメンバー10人とファミリーが「ご存知!エビ中音頭」を踊ったあとのMCでは、それぞれが「ファミえん」2日目を迎えた心境や舞台裏のエピソードを語った。桜木心菜は祖父の畑で穫れたスイカでスイカ割りを楽しんだこと、元剣道部の小久保柚乃はそのスイカ割りのために自前の木刀を用意したことを明かす。夏のひとときを楽しげに語るメンバーのトークに、ファミリーも笑顔で聞き入っていた。

「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2023」2日目の様子。

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花道で歌う桜木心菜(左)と仲村悠菜(右)。

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小林歌穂が「皆さん、自然のウォーターキャノンで準備万端だと思いますが……(笑)」とファミリーの体調を気遣いつつ煽ったあとは「ラブリースマイリーベイビー」「ちちんぷい」「揚げろ!エビフライ」といったアッパーチューンを連投。ウォーターキャノンの水しぶきが高々と打ち上がる一方、空模様も雨から晴れへと急激な変化を続け、ファミリーを翻弄した。水に翻弄されたのはメンバーも同じ様子で、風向きのせいでメインステージで大量の水しぶきを浴びた彼女たちは「なんでこっちに来るの?」とブーイング。ずぶ濡れの星名美怜は前日の公演後を「『この疲れってなんだろう?』と思ったんだけど、プールに入ったあとと同じだなって」と振り返り、真山りかに「アイドルが“疲れ”の話します?」と指摘された。

濡れた前髪をかき上げておでこを出す真山りか。

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びしょびしょで乱れた前髪をそれぞれが気にしつつ、中盤では「ファミえん」には欠かせないナンバー「いい湯かな?」を小雨が降る中でしっとりと歌う。初日には披露されなかったこの楽曲で会場がノスタルジックな雰囲気に包まれるが、真山は「ちょうど雨が降ってきたので『ああ、水風呂だなあ』と思って……(笑)」とサウナ好きならではの感想を口に。メンバーたちも「サウナかな~♪」「ととのった~♪」と即興で歌って見せてファミリーを笑わせた。

水しぶきが飛ぶ花道を全力疾走するエビ中低学年チーム。

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「イート・ザ・大目玉」「HOT UP!!!」で再びウォーターキャノンとの共演を繰り広げたのち、桜木と小久保柚乃、風見和香、桜井えま、仲村悠菜の“妹組”による「いつかのメイドインジャピャ~ン」、真山、星名、小林、安本彩花、中山莉子の“姉組”による「響」の対象的なパフォーマンスを経て、「青い青い星の名前」へ。10人の力強い歌声に乗せてファミリーが拳を突き上げる。その後レア曲「買い物しようと町田へ」を歌い終えると、安本は「この曲は皆さんのリアクションがとてもいい!」と、ファミリーの驚き具合に満面の笑みを浮かべた。

小芝居を繰り広げる小林歌穂(上)と中山莉子(下)。

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今年の「ファミえん」のテーマソングである新曲「Summer Glitter」に続いては「幸せの張り紙はいつも背中に」「スーパーヒーロー」と前向きなメッセージソングを次々と披露し、ラストスパートをかけたエビ中。本編ラストナンバー「サドンデス」のダンスバトルは初日とは異なり、小林と中山の“かほりこ”コンビが残る結末に。真山と風見が世代の継承を感じさせるような最終決戦を繰り広げた初日とは打って変わって、かほりこコンビは芝居がかったユーモラスなセリフ回しでファミリーを楽しませた。すべての曲を終えたエビ中メンバーは感想を語り合うが、仲村は「楽しかったので、年に5回くらいやりたいです!」と季節感を無視した発言で意欲を見せた。

私立恵比寿中学

私立恵比寿中学[拡大]

私立恵比寿中学

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アンコールではメンバーの名前が歌詞に織り込まれた「Family Complex」を、桜井と仲村を加えつつ昨年卒業した柏木ひなたの箇所を残した新バージョンでパフォーマンス。そして「スターダストライト」を披露したのち、安本は「終わるのが名残惜しいですね」としみじみと話す。初日ではワードチョイスを誤り「終わるのが待ち遠しいですね!」と言い放ってファミリーを笑わせた安本だが、2日目はしっかりと自分の思いを伝えた。2日目のアンコール、最後を飾ったのは「YELL」。10人はセンターステージへと進み出て、水しぶきを浴びながら過ぎ行く夏を惜しむように何度も手を振り続けた。

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「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2023」2023年8月6日 山中湖交流プラザきらら シアターひびき セットリスト

01. 夏だぜジョニー
02. ご存知!エビ中音頭
03. 青春ゾンビィィズ
04. ほぼブラジル
05. ラブリースマイリーベイビー
06. ちちんぷい
07. 揚げろ!エビフライ
08. イヤフォン・ライオット
09. 誘惑したいや
10. いい湯かな?
11. イート・ザ・大目玉
12. HOT UP!!!
13. いつかのメイドインジャピャ~ン(桜木心菜・小久保柚乃・風見和香・桜井えま・仲村悠菜)
14. 響(真山りか・安本彩花・星名美怜・小林歌穂・中山莉子)
15. 青い青い星の名前
16. kyo-do?
17. 買い物しようと町田へ
18. Summer Glitter
19. 幸せの貼り紙はいつも背中に
20. スーパーヒーロー
21. サドンデス
<アンコール>
22. Family Complex
23. スターダストライト
24. Go!Go!Here We Go!ロック・リー
25. YELL

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※記事初出時、キャプションに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

読者の反応

ねこさん(とり) @0tasaka

写真が上手すぎる。複数名のスチールチームかと思いますが、クレジット…無い…?知りたいなぁ。 https://t.co/vN2BtrKeLM

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このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 私立恵比寿中学 の最新情報はリンク先をご覧ください。

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