水曜日のカンパネラ全国ツアー閉幕、来春に武道館公演「私の2ndステージの第一歩」

水曜日のカンパネラの全国ツアー「RABBIT STAR ★ TOUR」の最終公演が昨日7月19日に東京・Zepp Shinjuku（TOKYO）で開催された。

全国12カ所で13公演行われた「RABBIT STAR ★ TOUR」。今回のツアーでおなじみのキャラクター・シャトル青木ラビットが開演までのカウントダウンをすると、ドレスを着た詩羽が登場。「水曜日のカンパネラです！ 今日は楽しんでいきましょう！」という挨拶とともに、「赤ずきん」でライブの幕が開けた。老婆に扮したオオカミが「ファイナル」と書かれた布団を持って現れ、詩羽と一緒に踊る。続けて「アリス」「シャクシャイン」「バッキンガム」という新旧織り交ぜた楽曲が届けられた。

詩羽の給水タイムでは、水を飲む仕草に観客から大きな拍手が送られる。彼女は「今日イチの盛り上がり（笑）」と話したのち、「ディアブロ」をスタートさせる。「シャドウ」では、手作りの車や交通整備員が現れた。にぎやかな空気の中、詩羽はステージから客席へと降りていき、客席中央に突如現れた三脚に上ると「モヤイ」を歌う。その後、三脚に乗ったまま話し始める詩羽。「自分で自分を認めて愛してあげることって、何歳になってもありなんだと思って欲しい。みんなかわいい！ 天才！ 最高！」と彼女は観客を鼓舞した。「鍋奉行」「ティンカーベル」を経て、櫓に乗った詩羽は「織姫」を披露。「アラジン」ではほうきを持ちながら、ステージを掃いたり、魔法使いのようにまたがったり、ステージを自由に動き回った。

詩羽がステージから姿を消すと、ダンサーたちが「西玉夫」のインストバージョンに乗せてコンテンポラリーダンスを繰り広げる。「金剛力士像」のイントロが流れ始めると、青い衣装に着替えた詩羽が登場。ダンサー6人、忍者6人とともに大所帯でパフォーマンスを届けた。曲が終わると詩羽は「言わないほうがカッコいいんだけど、後ろでドタバタ着替えてカッコいい感じで戻ってまいりました！」と舞台裏の様子を明かす。その後、観客の中から選出された老若男女4人が、詩羽とともに「一寸法師」を披露した。ステージ左右からバブルシャワーが飛び出し、シャボン玉が飛び交う中で歌われたのは「マーメイド」。詩羽はタオルを振り回して客席を盛り上げ、そこに代表曲「桃太郎」を畳みかける。彼女はウォーターボールの中に入って客席の頭上を転がり、観客とさらなる一体感を見せた。

「自分の大切な人が傷ついているときにできることは、もっともっと大きなラブをあげることだと思ってます。私のことを好きだって言ってくださる方が、愛を持って過ごしていってくれたら」と観客に思いを伝えた詩羽は「七福神」を届ける。大ヒット曲「エジソン」ではファンが一緒になって歌い、場内のボルテージが一気に高まった。ステージにバルーン型の巨大招き猫が登場してスタートしたのは「招き猫」。曲の途中で詩羽は姿を消し、スクリーンに水曜日のカンパネラの歴史を振り返る映像が流れる。映像の中で、詩羽がたどり着いたのは東京・日本武道館。2024年3月16日に日本武道館でワンマンライブが行われることが告知されると、ファンは大きな歓声を上げた。再びステージに戻ってきた詩羽は「来年3月に、私は今よりももっとキラキラした状態で、武道館という場所にふさわしい状態で、みんなに会いにいきたいと思っています。どうかここにいる皆さんも、それぞれのステージで、行動して、前に進んで、でも自分のペースで、休み休み進んで、来年3月には、今よりもっと晴々しい気持ちで会いにきてもらえたらなと思います」と展望を語った。

水曜日のカンパネラのオフィシャルコンテンツサイト・GARAGEとチケットぴあでは、7月24日まで日本武道館公演のチケットの先行予約を受け付けている。

詩羽 コメント

お世話になっている皆さまへ。
2024年3月16日（土）に、水曜日のカンパネラ武道館公演の開催が決定しました。
私詩羽は2021年9月に水曜日のカンパネラに加入し、武道館が開催される3月には加入して2年半という月日が経つ頃になります。
あっという間の2年半で、たった2年半。武道館に立つには少し早すぎるかもしれませんが、ここまでの目まぐるしい日々は決して楽なものではありませんでした。
開催まであと半年ほど、あのステージにさらに相応しいアーティストへと日々進化をしていきます。
私の2ndステージの第一歩となる1日です。
全ての方に大きな愛をお渡しします。
皆さまにお会いできることを、心よりお待ちしております。

ケンモチヒデフミ コメント

水曜日のカンパネラにとって2度目となる武道館公演が決まりました。とても光栄なことで大変嬉しく思っています。さらに我々にとってはメインボーカルの交代という大きな変化を経てのことなので、余計に感慨深いものもあります。今の水曜日のカンパネラがこうしてあるのも、コムアイが残してくれたもの、詩羽が新しく築いてくれたもの、それらを理解し応援してくれるファンやスタッフの皆さんがあってのものだなぁと、改めて思うのでした。

正直なところ、一度目の武道館公演はバタバタしていて私の心の余裕もなかったので、あまりよく憶えていません（汗）。2度目となる今回はあの時よりも少し落ち着いてきている（ような気がしている）ので、いろんな光景を目に焼き付けられたらと思っています。きっと楽しいライブになると思うので、ご一緒できる方は是非いらしてください。お待ちしております。

Dir.F コメント

本日、来年2024年3月に水曜日のカンパネラとして2度目の日本武道館単独公演の開催を発表致しました。1度目は2017年の3月でした。3月に特別な縁があるわけではないのですが、7年経ての3月ということで不思議な引力を感じてしまいます。21年9月に主演歌唱担当が1代目のコムアイから2代目の詩羽になり、本格的な活動は昨年からでしたが、ファンの皆様、スタッフの皆様の支えがあり、来年また日本武道館での公演を決断することができました。
前回の日本武道館公演は2012年から活動する水曜日のカンパネラとして一つの集大成な1日でした。
来年の日本武道館ももちろん特別な1日ではありますが、今回は集大成ではなく、これがスタートラインでもあると思っています。
是非、お気軽に新たな門出にお立ち会い頂けますと嬉しいです。