「iKONを守ってくれてありがとう」移籍後初の東京公演に幕、iKONICと歌って踊ってウラチャチャ大騒ぎ

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iKONのワールドツアー「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」の東京公演が本日5月27日に幕を閉じた。

iKON(撮影:上飯坂一)

iKON(撮影:上飯坂一)

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「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」は、iKONが5月から9月にかけて台湾やフランス、スペイン、タイ、アメリカなどを巡るワールドツアー。日本公演は5月26、27日に東京・東京ガーデンシアターで開催され、7月8、9日には大阪・丸善インテックアリーナ大阪での公演も控えている。本稿では、26日に開催された初日公演の様子をレポートする。以下、ネタバレが含まれているため、大阪公演に参加予定の人はご注意を。

iKON(撮影:上飯坂一)

iKON(撮影:上飯坂一)[拡大]

昨年末、契約期間満了によりメンバー全員が韓国の大手事務所・YGエンターテインメントとの専属契約を終了し、今年1月、143エンターテインメントに移籍したiKON。今回のツアーは移籍後初のワールドツアーということもあり、ライブの幕開けを告げるオープニング映像では、「僕たちを遮るものに対抗し、僕たちを歓迎する全てのドアをノックするつもりだ」「突然恐怖が生じても勝ち抜くことができるだろう、僕を信じる人たちと一緒であるなら」といった、新たな一歩を踏み出したiKONの覚悟が滲む言葉の数々が並んだ。映像の終了と同時に、ステージの前面を覆う半透明の紗幕に6人のシルエットが浮かび上がり、その後突如鳴り響いた大きな爆発音とともに幕が勢いよく落下。無数の星がきらめく宇宙空間の映像を背に、宇宙服を思わせるシルバーの衣装を身にまとったiKONが観客の前に姿を現した。最新曲「Tantara」でライブをスタートし、その後「SINOSIJAK」「At ease」を投下。登場からノンストップで熱狂を煽り続け、あっという間に会場を掌握した。

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」の様子。(撮影:上飯坂一)

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」の様子。(撮影:上飯坂一)[拡大]

事務所移籍前のライブと同様に、全編バンドによる生演奏が行われた本公演。楽曲の演奏はもちろんのこと、バックバンドの面々はMCタイムでも大活躍で、iKONメンバーによるオープニングの挨拶の際にはムーディな演奏で華を添えた。バンド隊によってエモーショナルな空気が作り上げられる中、JU-NEは「めっちゃひさしぶりです!」、DKは「ひさしぶりです!ドンちゃんだよ!今日もよろしく!」と、旧友に再会するかのようなフランクさでiKONIC(iKONファンの呼称)に挨拶。今年新型が発売されたKONBAT(iKONのペンライト名)についても触れ、会場のKONBATの光が紫色に変色した際には、BOBBYが「お、紫に変わったね!ありがとうございます皆さん、いつも助かります」とうれしそうに目を細めるシーンもあった。

iKON(撮影:上飯坂一)

iKON(撮影:上飯坂一)[拡大]

手短に挨拶を終え、わずか3分足らずでパフォーマンスを再開したiKONは4曲目の「DRAGON」を終えた頃には全身汗だくに。ライブの定番曲「RHYTHM TA」「BLING BLING」ではメンバーもiKONICも飛んで跳ねて大騒ぎで、パフォーマンス中には観客の力強いコールも引き出されるなど会場の一体感も高められた。

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」の様子。(撮影:上飯坂一)

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」の様子。(撮影:上飯坂一)[拡大]

のちのMCでは、激しいパフォーマンスを繰り広げるあまりSONGが自身の靴のソールが剥がれてしまったことを報告する場面もありつつ、メンバーは熱狂的な盛り上がりを見せるiKONICの姿に満足げな様子。そんなご機嫌なムードの中、JU-NEから「僕、昨日結婚しました」と衝撃の告白が。突然の発表によって会場に緊張感が張り詰めるも、「(自分が出演していた)ドラマの最後の場面で結婚します」と、つい先日最終回を迎えた出演ドラマ「ボラ!デボラ~恋にはいつでも本気~」に絡めた冗談を飛ばした。

BOBBY(撮影:上飯坂一)

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また、昨今日本でも流行しているMBTIに関して話題が及ぶと、BOBBYが自身のMBTIについて「SOLOだよ」と答え、「僕のソロアルバムが発売されました! みんな助けてください!」とソロ活動の宣伝につなげた。そしてこの日の公演の前日にオープンしたJAYの個人ファンクラブに関する話題では、JU-NEが「『いいですね、僕も入っていい?ジナン(JAY)のこともっと知りたいな』……ぜんっぜん俺の言い方じゃない!」と用意されたカンペに物申すひと幕も。「(JAYのことは)十分知ってますよ! もっと知りたいことなんてない! 僕はジナンさんが居酒屋に入ったら何を頼むのか、とかもわかってるから!」と、日本語が堪能な彼らしいツッコミを畳みかけ会場を笑わせた。このほかにも、現在の所属事務所・143エンターテインメントについて話題が及んだ際には、DKが「いいじゃん!! 最高です!!」と愛を叫び、JAYは「いろんなiKONの姿をお見せできるようになったので、楽しみにしてください」と今後の活発な活動を匂わせた。

iKON(撮影:上飯坂一)

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「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」の様子。(撮影:上飯坂一)

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」の様子。(撮影:上飯坂一)[拡大]

「iKONの歌は一緒に歌える曲が多い」という話の流れで、6人が客席にマイクを向けて観客に「LOVE SCENARIO」を歌うよう促すと、iKONICは盛大な合唱で彼らの期待に応える。iKONはそんな客席にシンガロングする形で、そのまま「LOVE SCENARIO」をスタートさせた。

「Love On The Brain」をしっとりと歌い上げるJAY(撮影:上飯坂一)

「Love On The Brain」をしっとりと歌い上げるJAY(撮影:上飯坂一)[拡大]

「Kiss Me」ではネクタイとベストを脱ぐ演出で会場を沸かせたDK。(撮影:上飯坂一)

「Kiss Me」ではネクタイとベストを脱ぐ演出で会場を沸かせたDK。(撮影:上飯坂一)[拡大]

ギターを片手に「Want You Back」を歌唱したJU-NE(撮影:上飯坂一)

ギターを片手に「Want You Back」を歌唱したJU-NE(撮影:上飯坂一)[拡大]

SONG(撮影:上飯坂一)

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「BUT YOU」「U」と、ダンサブルで洗練されたナンバーを繰り広げたのち、BOBBYとCHANによる“休み時間”を経てメンバーのソロステージに突入。JAY、DK、JU-NEによるしっとりと魅せるパフォーマンスが続く中、会場の空気をガラッと一変させたのはSONGによる「FIGHTING」だった。陽気なイントロが始まると、トロット歌手を思わせるド派手なジャケットを羽織ったSONGが登場。モニタには「情熱があふれる男 ソン・ユニョン」という文字がでかでかと映し出され、曲中にはカラオケ画面のように韓国語の歌詞とその読み仮名がカタカナで表示される小粋な演出が。会場と息のあった“으라차차(ウラチャチャ)”コールをハイテンションで繰り広げ、最後は盛大な爆発音でフィニッシュ。最初から最後まで異様なまでの盛り上がりを見せ、会場はただならぬ一体感に包まれた。

iKON(撮影:上飯坂一)

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その後も「Why Why Why + Like a Movie」から始まる“聴かせる”ブロックから「DUMB & DUMBER」「FREEDOM」などのiKONらしい骨太のバンドサウンドが轟く人気ナンバーまでを次々と披露し本編は終了。iKONICからの「LOVE SCENARIO」の大合唱に引き寄せられたかのように、しばらくして6人は壇上に再び登場し、すぐさまアンコールステージを開始する。JU-NEは「こうやって日本のファンの皆さんと一緒に歌ったり踊ったり、楽しい時間を過ごしたり……すべてめちゃくちゃ楽しかったし、癒される時間だったと言えます。もう愛してると言っても過言ではないと思います」と噛み締める。そしてすかさず「愛してるの響きだけで、強くなれる気がしたよ」とスピッツ「チェリー」のワンコーラスをソウルフルに歌い上げて観客をうっとりさせる。

ステージを降り、アリーナエリアで歌うCHAN(撮影:上飯坂一)

ステージを降り、アリーナエリアで歌うCHAN(撮影:上飯坂一)[拡大]

その後もCHANは「僕たちの事務所は変わったんですけど、こんなにたくさん愛をもらって、僕は本当に幸せです」、BOBBYは「いつも『助かります!』って言ってきたじゃないですか」と公演中何度も口にしたフレーズに言及しつつ、「これは冗談じゃないんです。いつも皆さんが、僕たちを大変な現実から助けてくれています。本当にありがとうございます。助かります。皆さんがいらっしゃって本当に幸せです。ずっと助けてくださいねぇ」と笑顔でコメント。公演中に流れたVTR映像で「iKONを守ってくれてありがとうございます」と語っていたJAYは「いつも言ってるけど、皆さんがいるから僕たちもいるし、僕たち6人が1人も抜けずに一緒にいることができたと思います」と感謝の言葉をまっすぐ述べ、会場から温かな拍手が送られた。

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」の様子。(撮影:上飯坂一)

「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」の様子。(撮影:上飯坂一)[拡大]

iKONとiKONIC。(撮影:上飯坂一)

iKONとiKONIC。(撮影:上飯坂一)[拡大]

BOBBYの「さて、パーティしよう! めちゃくちゃに行こうぜ!」というシャウトを合図に、メンバーはパフォーマンスを再開。パーティチューン「B-DAY」では「これからもずっと一緒だよ!」と声を枯らす勢いで叫び、「RHYTHM TA」ではJAYが客席を仕切る塀によじ登って最大限までiKONICとの距離を縮め、「LOVE SCENARIO」ではSONGが一歩下がって愛おしげに客席をスマホで撮影するなど、6人はそれぞれの方法でファンへの愛情を表現。VTR映像でのDKの「(ライブで)皆さんの喉が枯れ、足がとても痛くなり、汗でびっしょり濡れて帰ってくれたら思い残すことはありません」という言葉を率先して体現するかのように、エネルギーを爆発させるかのような勢いでステージを駆けめぐる。JAYのズボンが派手に裂けてしまう突然のハプニングに見舞われた際には、急遽“情熱男ソン・ユニョン”がカムバックし、お決まりのコールによってこの日1番の盛り上がりを見せる。JAYが壇上に合流したあとには、このライブのオープニング曲でもあった「Tantara」をラストに披露。会場をダンスフロアさながらに激しく揺らしてライブを締めくくった。

iKON 最後のMCでの挨拶(2023年5月26日 東京ガーデンシアター公演)

JU-NE

あっという間に最後のコメント時間になりましたね。個人的に本当に楽しかったと思います、はい。こうやって日本のファンの皆さんと一緒に歌ったり踊ったり、楽しい時間を過ごしたり……すべてめちゃくちゃ楽しかったし、癒される時間だったと言えます。もう愛してると言っても過言ではないと思います。(スピッツ「チェリー」をワンコーラス歌ったあと)愛してる。

DK

ひさしぶりに会ったら本当に気分がいいです。今日もたくさん来てくれてありがとうございます。2階、3階、アンニョン! ホントにホントに会いたかったです。たくさん来てくれてありがとうございました。以上、ドンちゃんでした。

JAY

本当に会いたかったし、会えて本当にうれしいです。いつも言ってるけど、皆さんがいるから僕たちもいるし、僕たち6人が1人も抜けずに一緒にいることができたと思います。だから本当に感謝しています。ありがとうございます。これからもよろしくね。

SONG

今日本当にあっという間でしたね。いろいろ変化の中、ひさしぶりのコンサートなのに忘れずに来てくださって本当にありがとうございます、皆さん。これからもがんばるiKONになりますので、応援よろしくお願いします。

CHAN

僕も今日本当に楽しかったよ? 僕たちの事務所は変わったんですけど、こんなにたくさん愛をもらって、僕は本当に幸せ者です。いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いします!

BOBBY

さっきメンバーたちが俺が心から言いたいことを全部言って……。でも僕、いつも「助かります!」って言ってきたじゃないですか。これは冗談じゃないんです。いつも皆さんが、僕たちを大変な現実から助けてくれています。本当にありがとうございます。助かります。皆さんがいらっしゃって本当に幸せです。ずっと助けてくださいねぇ。

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「iKON WORLD TOUR [TAKE OFF] 」2023年5月26日 東京ガーデンシアター セットリスト

01. Tantara
02. SINOSIJAK
03. At ease
04. DRAGON
05. KILLING ME
06. RHYTHM TA
07. BLING BLING
08. LOVE SCENARIO
09. BUT YOU
10. U
11. Love On The Brain(リアーナ) / JAY
12. Kiss Me / DK
13. Want You Back / JU-NE
14. FIGHTING / SONG
15. Why Why Why + Like a Movie
16. GOODBYE ROAD
17. WHAT'S WRONG
18. DUMB & DUMBER
19. B-DAY
20. FREEDOM
<アンコール>
21. Driving Slowly
22. B-DAY
23. RHYTHM TA
24. LOVE SCENARIO
25. FIGHTING
26. Tantara

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読者の反応

jzzz | ʙᴏʙʙʏ 🌦️ @jzzzindaeyo

230527 Tokyo concert report

#BOBBY: I always said, "Thank you!", didn't I? This is no joke. You guys are always helping us out of the tough times. thank you very much. That helps a lot. I am so happy to have you all. Please keep helping me.

Always @bobbyranika 🥺
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