京都で共同生活をしながら活動中のアイドルグループきのホ。。新井ポテトがプロデュース、
きのホ。の呼びかけでKBSホールに集まったのは、彼女たちと同様にクオリティの高い楽曲で支持を得ているアイドルのほか、バンドやシンガーソングライターなどジャンルの垣根を超えたアーティスト約20組。会場の外ではピザやカレーといったメンバー考案のフードが販売され、場内に入るときのホ。ファンが飾り付けたという愛のある装飾が来場者の目を引く。さらに会場の一角には、御守ミコが制作した入魂の金属工芸作品、小清水美里による新奇な“ダンボール作品”、片桐仁がデザインしたイベントロゴの原画、きのホ。の衣装を並べた展示コーナーが。個性豊かなグループの特色を感じられる、手作り感にあふれた空間の中でライブが行われた。
会場内に設けられたステージは白味噌ステージ、黒七味ステージ、おばんざいステージの3つ。L字型に隣接した白味噌ステージと黒七味ステージでは交互にライブが展開され、ひっきりなしにアーティストが登場する。フェスのトップバッターを務めたのは、この日のホストであるきのホ。の5人。白味噌ステージに姿を登場した彼女たちは疾走感あふれるナンバー「スタートライン」で「ホ。フェス'23」の幕を開けると、「最高の1日にしていきましょう!」と呼びかけた。このフェスではライブ中の観客の声出し制限が解除され、フロアからはメンバーの煽りに呼応して歓声が沸き起こる。新井ポテトがドラムを担当するハンサムケンヤのライブでも、コール&レスポンスによって場内の空気がひとつに。セットリストの最後に披露された「これくらいで歌う」でその熱量はさらに膨れ上がった。
凝った構成の楽曲を持ち味とするアイドルグループ・
個性豊かなライブが絶え間なく続いている間に外はすっかり暗くなり、正午にスタートしたフェスはいよいよ終盤へ。心地よい疲れと興奮とが合わさった独特な空気が漂う中、こちらも熱いライブに定評がある
なお、会場の入口付近に設けられた小規模なおばんざいステージでは、新井ポテトによるトークやきのホ。の小花衣こはるによるアコギの弾き語り、松浦正樹(
そして黒七味ステージのトリとして「ホ。フェス'23」を締めくくるのはもちろん、このフェスの主役・きのホ。5人は個性豊かな出演者たちに負けない渾身のライブを繰り広げつつ、「終わりたくない!」とフェスの終幕を惜しむ。MCの途中では5月にフルアルバムをリリースすること、同月から7月にかけて全国ワンマンツアー「いまゾーンB、そっちは?」を開催すること、このツアーの作・演出をヨーロッパ企画が担当することを発表。グループの未来に対する期待感を抱かせ、盛大な拍手と歓声を浴びた彼女たちは「ホ。フェス'23」に「新しい音楽との出会いの場にしてくれたら」という裏テーマがあったことを明かし、フェスの制作に携わったスタッフ、来場したファンに精一杯の感謝の気持ちを伝えた。続いて披露された「爛漫」では、曲中にステージ背後の壁にかかっていた幕が左右に開き、巨大なステンドグラスが出現。観客はその幻想的で壮大な光景に思わず息を呑んだ。さらに5人は「観月京」をラストナンバーとして歌い、KBSホールが満足感であふれる中で初の主催フェスを見事大団円へと導いた。
きのホ。全国ワンマンツアー「いまゾーンB、そっちは?」
2023年5月14日(日)東京都 新宿BLAZE(※バンドセット)
2023年5月20日(土)京都府 KYOTO MUSE(※バンドセット)
2023年5月21日(日)広島県 Yise
2023年5月28日(日)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
2023年6月3日(土)福岡県 THE Voodoo Lounge
2023年6月4日(日)熊本県 NAVARO
2023年6月9日(金)新潟県 CLUB RIVERST
2023年6月10日(土)宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX
2023年6月11日(日)秋田県 Club SWINDLE
2023年6月24日(土)愛知県 RAD HALL
2023年6月25日(日)大阪府 ESAKA MUSE(※バンドセット)
2023年7月17日(月・祝)東京都 東京キネマ倶楽部 (※バンドセット)
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きのホ。初主催フェス「ホ。フェス'23」、京都で作り上げた“新しい音楽との出会いの場” https://t.co/uBFsOhCczu