オープニング映像を経て、ステージに設置された大きな立方体が開くとそこにはTAKUYA∞(Vo)の姿が。荘厳な空気の中、TAKUYA∞が「AVALANCHE」を歌い始めると、信人(B)、克哉(G)、真太郎(Dr)、誠果(Sax)、彰(G)もステージに登場。メンバーはそれぞれの定位置につき、魂のこもったサウンドを一斉に放って開演の狼煙を上げた。彼らの音に呼応するようにcrew(UVERworldファンの呼称)も高く手を掲げ、会場に高揚感が広がっていく。「のっけからぶちかますぜ!」とTAKUYA∞が言い放つと、6人はレーザーライトが交錯する中、アクセル全開でダンスチューン「I LOVE THE WORLD」を演奏した。シンガロングができずとも「stay on」でUVERworldとcrewは心をひとつにし、「PLOT」では強靭なサウンドにオーディエンスのハンドクラップが重なる。「在るべき形」ではUVERworldのライブで約3年ぶりに銀テープが降り注いだ。
その後もUVERworldは「シリウス」や「ace of ace」といったナンバーで熱のこもった音と言葉を届け、オーディエンスの心を一層たぎらせた。TAKUYA∞は高揚した様子で「俺たちは自分たちが一番自分らしいと思うライブを求めるしかないんだよ。ここぞとばかりにUVERworldというものをまざまざと見せつけてやるよ!」と宣言し、「Making it Drive」では感情を思いっきり解き放つように自由奔放にステージを跳び回る。「Q.E.D.」でそんな開放的な空気はますます強くなり、メンバーは気持ちよさそうに伸び伸びと演奏を繰り広げた。さらにUVERworldは8月17日にリリースするニューシングルの表題曲「ピグマリオン」をパフォーマンス。TAKUYA∞は「俺の唯一の悩みは、メンタルが強くなりすぎて、ときどき人の悲しみをわかってあげられないこと。多分、俺の短所なんだよね」と述べ、「本当はもっとわかり合えることもあるだろうし、俺ももっとちゃんとその人の真意というものをわかってあげないと本当に人の気持ちがわからないダメなやつになっていきそうだなと思って、そんな自分と向き合って作った曲です」と楽曲に込めた思いを真摯に話した。
TAKUYA∞が「続いてはメンバーからの音のメッセージ!」と告げてステージを去ると、信人、克哉、真太郎、誠果、彰の5人は新たなインストナンバー「ANOMALY奏者」を披露。5人の楽器が歌うように躍動感を伴って音を紡いでいく。舞台に戻ったTAKUYA∞の熱いシャウトでスタートしたのは「Ø choir」。ここからUVERworldは誠果のサックスが火を吹くように高らかに鳴り響く「Touch off」やcrewが衝動的に一斉に跳ぶ「IMPACT」といったライブでのキラーチューンを連投し、日本武道館に熱狂を巻き起こした。TAKUYA∞が「自分の人生はいったい何なのか、自分がこれからやっていくべきこと、何をしたいのか、それをはっきり教えてくれた曲です。今一番UVERworldが大切に思っている曲、心を込めて今日のこの素晴らしい夜にすべてを懸けて歌いたいと思います」と述べて届けたのは「EN」。彼は血の通った言葉をまっすぐに放ち、この曲を通して自身の揺るぎない信念を示した。
UVERworldはラストナンバーとして「7日目の決意」をcrewの温かなクラップを浴びながらじっくりと演奏。UVERworldのライブはアンコールがないため、ここでライブは終わるはずだったが、TAKUYA∞が「俺たちは普段はアンコールはしないんだ。やるべきときだけやる。今日はセットリストにない曲を1曲だけ歌わせてください」と告げると、彼らは“セルフアンコール”として「MONDO PIECE」を披露。ピースフルな空気で日本武道館を満たし、TAKUYA∞は「本当に最高の夜になりました! 今日のことは忘れません! 必ず今日以上の最高の場所でまた会おうぜ!」とcrewと約束を交わしてライブを締めくくった。
UVERworld「UVERworld “THE LIVE”」2022年7月21日 日本武道館 セットリスト
01. AVALANCHE
02. I LOVE THE WORLD
03 stay on
04. PLOT
05. ENOUGH-1
06. 在るべき形
07. シリウス
08. 誰が言った
09. ace of ace
10. Making it Drive
11. Q.E.D.
12. えくぼ
13. ピグマリオン
14. Ø choir
15. ANOMALY奏者
16. ナノ・セカンド
17. Touch off
18. IMPACT
19. EN
20. One stroke for freedom
21. 7日目の決意
22. MONDO PIECE
KING-MASA @kingmasa2011
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