「春の風が吹いている」は、WOWOWによる音楽コミュニティ「WOWOW MUSIC // POOL」とのコラボレーションで開催された音楽イベント。今年初のワンマンライブとなるこの公演で、彼らは約2時間にわたりたっぷりとパフォーマンスを届けた。
開演時刻ちょうどに、曽我部恵一(Vo, G)、田中貴(B)、大工原幹雄(Dr)の3人がステージに登場。田中のベースを合図に「恋におちたら」がスタートし、ライブの幕が上がる。2曲目「I'm a boy」のアウトロでは3人が向き合う形でステージの中央に集まり、曽我部は髪を振り乱しながら思い切りギターを歪ませる。その後3人は「パンチドランク・ラブソング」「苺畑でつかまえて」「今日を生きよう」「スロウライダー」といった新旧の楽曲を織り交ぜたセットリストでライブを進行していった。
中盤でサニーデイは、「ぶらり途中下車の旅」のテーマソングとして書き下ろした最新曲「おみやげを持って」を披露。軽快なリズムに曽我部の穏やかな歌声と田中のコーラスが重なり、会場が朗らかな空気に包まれる。その後「海へ出た夏の旅」「星を見たかい?」「サマー・ソルジャー」と緩やかなテンポの楽曲が立て続けに披露されたかと思うと、「春の風」「コンビニのコーヒー」と激しいナンバーが畳みかけられる。10分以上にわたり演奏された「セツナ」では、鬼気迫るような轟音がかき鳴らされ、観客はスリリングな演奏に固唾をのんで聴き入った。
その後も3人はバラード調の「愛と笑いの夜」「花火」、昨年リリースしたロックチューン「TOKYO SUNSET」と、緩急の効いたセットリストで観客を揺さぶっていく。曽我部が「次の曲は、僕らがバンドを組んで、(丸山)晴茂くんが入ってきてくれて、3人で活動し始めた頃に毎回やっていたよね」と田中に語りかけたのちに披露されたのは、1stシングルの表題曲「御機嫌いかが?」。演奏後には曽我部が「この曲をやると、演奏力が20代の頃と変わらなくなるね」と冗談混じりにこぼす場面も。その後サニーデイは「ここで逢いましょう」「青春狂走曲」を演奏し、舞台を去っていった。
アンコールの拍手を受け、3人は再びステージに登場。曽我部が「今日はやりたい曲を全部やりきりました。なので、最後にちょっとした曲をやります。今日は集まってくれて本当にありがとうございます」と笑顔で挨拶し、ラストに「コーヒーと恋愛」を披露。軽やかなパフォーマンスを見せる3人と手拍子をする観客がひとつになり、温かい空気でワンマンライブ「春の風が吹いている」が締めくくられた。
なおこのライブの模様は3月27日(日)15:30よりWOWOWライブ / WOWOWオンデマンドにて放送および配信される。
「サニーデイ・サービス コンサート 2022・春の風が吹いている presented by WOWOW MUSIC // POOL」2022年3月4日 チームスマイル・豊洲PIT セットリスト
01. 恋におちたら
02. I'm a boy
03. パンチドランク・ラブソング
04. 苺畑でつかまえて
05. 今日を生きよう
06. スロウライダー
07. 心に雲を持つ少年
08. OH!ブルーベリー
09. おみやげを持って
10. 海へ出た夏の旅
11. 星を見たかい?
12. サマー・ソルジャー
13. 春の風
14. コンビニのコーヒー
15. セツナ
16. 愛と笑いの夜
17. 花火
18. TOKYO SUNSET
19. 日傘をさして
20. 御機嫌いかが?
21. ここで逢いましょう
22. 青春狂走曲
<アンコール>
23. コーヒーと恋愛
J_ROCKNews @J_ROCKNews
サニーデイ・サービスが初期の定番曲から最新ナンバーまで23曲を奏でた春の夜 https://t.co/al1pzAHZPI