「早く帰りたい!」チャボ還暦ライブ大盛況

119

2010年10月9日で60歳になった仲井戸“CHABO”麗市の還暦を祝うライブイベント「Yohito Teraoka Presents『OK! C'MON CHABO!!!』~CHABO'S 60th Aniv.~」が、3月5日に東京・Zepp Tokyoで行われた。

寺岡呼人(写真左)とチャボ(右)。

寺岡呼人(写真左)とチャボ(右)。

大きなサイズで見る(全6件)

このイベントには、主催者・寺岡呼人の呼びかけによってザ・クロマニヨンズ斉藤和義Leyona、さだまさよし(岡本定義+山崎まさよし)、TRICERATOPS吉井和哉浜崎貴司宮沢和史YO-KING奥田民生といった豪華な顔ぶれが勢揃い。同日に横浜アリーナにてMr.Childrenのライブがあった桜井和寿を除く、トリビュートアルバム「OK!!! C'MON CHABO!!!」参加アーティスト全メンバーが一堂に会することとなった。

この日のMCは、チャボの旧友で俳優の竹中直人が担当。セットチェンジ時などにたびたび舞台に登場しては、チャボとの思い出話や珍妙なダンス、詩の朗読、口笛によるTHE BEATLES「Across The Universe」独奏、アカペラでの古井戸「Love Song」歌唱など、多彩な芸を披露して客席をあたためた。

バンドアクト以外での演奏を担当したハウスバンドのメンバーは、麗蘭としてチャボと長年コンビを組んでいる土屋公平(G)をはじめ、佐藤タイジ(G / THEATRE BROOKE)、林由恭(B)、河村“カースケ”智康(D)、伊藤ミキオ(Key)、Leyna(Cho)、そして主催者の寺岡呼人(G)という凄まじいラインナップ。チャボも「このバンドでツアーに出たい」と言うほどの確かな演奏力でイベントを強力にバックアップした。

ライブはザ・クロマニヨンズによる「ギブソン(CHABO'S BLUES)」でスタート。真島昌利(G)がレスポールジュニアでブルージーなギターリフを奏でると、甲本ヒロト(Vo)は早くも半裸になって会場を大いに盛り上げる。続く曽我部恵一はアコースティックギター1本で古井戸のヒット曲「さなえちゃん」をほんわかと弾き語り、斉藤和義はハウスバンドを従えてRCサクセションのラストアルバムから「うぐいす」を飄々と歌い上げた。

大物ゲストが入れ代わり立ち代わり名曲を披露していく中、続いて登場したのは主催者の寺岡呼人。「ティーンエイジャー」をソウルバラード風アレンジで朗々と歌い、後奏ではチャボの名曲たちのタイトルをひたすら連呼し続ける。麗蘭「今夜R&Bを…」を思わせるその演出は、チャボへのリスペクトを大いに感じさせ、思わず涙する観客の姿も見受けられた。

ハウスバンドのメンバーでもあるLeyonaは、自身のデビュー曲がチャボによるプロデュースであったことに触れ、「学生の頃からチャボさんと一緒に音楽をやりたいと思っていた。周りからは絵空事とバカにされたけど、絶対に叶うと信じ続けていたら現実になりました。私は魔法を信じます!」と語り、「魔法を信じるかい? -Do You Believe In Magic?-」をレゲエ調のアレンジでピースフルに披露した。

そして岡本定義(COIL)と山崎まさよしによるユニット・さだまさよしがステージに現れ、「ホームタウン」を2人だけで披露。その卓越したギターテクニックと歌声で客席を魅了すると、次はTRICERATOPSが鉄壁のアンサンブルで「ポスターカラー」を熱演した。歌い終えた和田唱(Vo)がアコギからセミアコに持ち替えると、「今日は特別なことをやるよ!」と次のゲストである吉井和哉をステージに呼び込む。和田がTHE BEATLESの「Revolution」を彷彿とさせるロックンロールリフを奏でると、吉井+TRICERATOPSという4人編成での演奏による「別人」がフロアを一瞬にしてダンスパーティ会場に変えた。

「吉井君のあとはやりづらいです(笑)」と恐縮しながら登場した浜崎貴司は「ガルシアの風」を繊細なアルペジオで弾き語り、浴衣姿で現れた宮沢和史は、同じく浴衣に身を包んだ石垣隆太(G)、金嶺圭太郎(三線)、河村“カースケ”智康(琉球太鼓)と4人編成で「唄」を熱唱。アコギを抱えたYO-KINGが伊藤ミキオのピアノを従えて「慕情」を淡々と熱く歌えば、奥田民生は「チャンスは今夜」でこの夜のパーティを彩った。

すべてのゲストアクトが終了すると、いよいよ仲井戸“CHABO”麗市が満を持してステージに登場。まずアコギ1本で「いいぜBaby」を熱っぽく弾き語ると、ハウスバンドを呼び入れ、自身もテレキャスターに持ち替えてファンキーな「HUSTLE」に突入。続いてストラトキャスターを手にし、呼人のリクエストで選曲されたというRCサクセションの名曲「ハイウェイのお月様」を披露。オリジナル録音で忌野清志郎が担当していたコーラスパートをLeyonaが完全に再現すると客席から歓声が上がる。そして再度テレキャスに持ち替えたチャボは「遠い叫び」を熱唱し、佐藤タイジとの長く壮絶なギターバトルも繰り広げてみせた。

本編ラストに選ばれたのは、チャボの1stソロアルバム「THE 仲井戸麗市 BOOK」から「早く帰りたい PartII」。「『早く帰りたい』ってのは俺の人生の基本的なテーマ。思えば幼少の頃ノートの端っこに『早く帰りたい』って書いたのが始まりだった。それを60歳になってまだ歌ってるとは思わなかったぜ! でも今夜はもうちょっとここにいたいんだ!」と叫ぶと、会場の熱狂は頂点に達した。

メンバーが袖に消えたあとも鳴り止まないアンコールに応え、まずMCの竹中直人が再登場。「今ここにいることを世界中の人に自慢したいぜ! 空が落ちてきても!」と忌野清志郎「世界中の人に自慢したいよ」の歌詞になぞらえて絶叫し、さらに会場を盛り上げてからメンバーを一人ひとり招き入れていった。

アンコールではハウスバンドに山田武郎(G / THE イナズマ戦隊)も参加。このメンバーでまずハードロックナンバー「打破」を演奏した後、これまでに出演したゲストアクトを含むオールキャストがステージ上に集合した。そして「OK! C'MON CHABO!!!」のかけ声をきっかけにチャボのテレキャスがイントロのリフをかき鳴らし、清志郎と共作した世紀の名曲「雨あがりの夜空に」へと流れ込む。オーラスには、麗蘭の2ndアルバム「SOSが鳴ってる」より、チャボのTHE BEATLESへの愛が煮えたぎる「Get Back」が熱く演奏された。

全曲目終了後には、ハウスバンドの奏でるTHE BEATLES「Birthday」をバックに呼人からチャボへ赤いちゃんちゃんこが贈られるサプライズも。チャボのライブではお馴染みのサッチモがクロージングSEとして流れる中、会場に集まったすべての人があたたかい拍手を送る。誰からも愛されるチャボの人柄がにじみ出た還暦祭は、笑顔に包まれて幕を閉じた。

「Yohito Teraoka Presents『OK! C'MON CHABO!!!』~CHABO'S 60th Aniv.~」セットリスト

01. ギブソン(CHABO'S BLUES) / ザ・クロマニヨンズ[RCサクセション「MARVY」より]
02. さなえちゃん / 曽我部恵一[古井戸「古井戸の世界」より]
03. うぐいす / 斉藤和義[RCサクセション「Baby a Go Go」より]
04. ティーンエイジャー / 寺岡呼人[仲井戸麗市「THE 仲井戸麗市 BOOK」より]
05. 魔法を信じるかい? -Do You Believe In Magic?- / Leyona[仲井戸麗市「PRESENT #2」より]
06. ホームタウン / さだまさよし(岡本定義+山崎まさよし)[仲井戸麗市「絵」より]
07. ポスターカラー / TRICERATOPS[古井戸「オレンジ色のすけっち」より]
08. 別人 / 吉井和哉[仲井戸麗市「THE 仲井戸麗市 BOOK」より]
09. ガルシアの風 / 浜崎貴司[仲井戸麗市「My R&R」より]
10. 唄 / 宮沢和史[仲井戸麗市「PRESENT #2」より]
11. 慕情 / YO-KING[仲井戸麗市「絵」より]
12. チャンスは今夜 / 奥田民生[RCサクセション「BLUE」より]
13. いいぜ Baby / 仲井戸麗市[仲井戸麗市「My R&R」より]
14. HUSTLE / 仲井戸麗市[仲井戸麗市「DADA」より]
15. ハイウェイのお月様 / 仲井戸麗市[RCサクセション「BEAT POPS」より]
16. 遠い叫び / 仲井戸麗市[RCサクセション「MARVY」より]
17. 早く帰りたい PartII / 仲井戸麗市[仲井戸麗市「THE 仲井戸麗市 BOOK」より]
EN-01. 打破 / 仲井戸麗市[仲井戸麗市「THE 仲井戸麗市 BOOK」より]
EN-02. 雨あがりの夜空に / 仲井戸麗市[RCサクセション「EPLP」より]
EN-03. Get Back / 仲井戸麗市[麗蘭「SOSが鳴ってる」より]

この記事の画像(全6件)

関連記事

リンク