自由な心を持って楽しんで！SCANDALの対バンツアー、CHAIとのツーマンで開幕

2021年10月5日 20:13 532 1 音楽ナタリー編集部

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SCANDALの対バンツアー「SCANDAL TOUR 2021『SCANDALの対バンツアー』」が10月3日に東京・Zepp Tokyoにて開幕した。

SCANDAL（撮影：ヤオタケシ）

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2017年にはUNISON SQUARE GARDEN、04 Limited Sazabys、BLUE ENCOUNT、2019年にはキュウソネコカミ、SiMを迎えて対バンツアーを行ったSCANDAL。2年ぶりの対バンツアーにはCHAI、indigo la End、佐藤千亜妃、Vaundyの4組を招き、東京、宮城、広島、福岡の4都市で競演する。初日の東京・Zepp Tokyo公演のゲスト・CHAIは、SCANDALと同じく海外でも活躍する女性4人組バンド。2022年1月に閉館するZepp Tokyoでのガールズパワーにあふれる一夜は、SCANDALにとって最後のZepp Tokyo公演になった。

マナとカナ（CHAI）。（撮影：ヤオタケシ）［拡大］

開演時刻になり、ピンクの大ぶりのフリル衣装でステージに登場したCHAIは「カーリー・アドベンチャー」でライブをスタート。盤石なバンドアンサンブルでスペーシーなサウンドを鳴らしたあとは、「ボーイズ・セコ・メン」「アイム・ミー」といった代表曲をさっそく披露して会場をCHAIワールドに染め上げていく。続けて5月にリリースしたアルバム「WINK」収録の「IN PINK」「チョコチップかもね」を披露し、CHAIの最新モードを来場者に提示した。

CHAI（撮影：ヤオタケシ）［拡大］

メンバー全員が持ち場を離れてリズムトラックに乗せて自己紹介をしたあと、4人はアッパーチューン「N.E.O.」を披露し、パワフルなビートと歌声で観客を圧倒。ギアを入れたCHAIの勢いはとどまるところを知らず、「END」ではユウキ（B, Cho）とユナ（Dr, Cho）がアウトロで剛健なビートを爆音で刻み、ダンスチューン「PING PONG!」では、マナ（Vo, Key）、カナ（Vo, G）、そしてDJブースに立ったユウキがキャッチーな振り付けで踊ってみせた。竹内まりや「Plastic Love」をCHAI流にアレンジしたカバー、スケール感のある「Donuts Mind If I Do」を届けたあと、ユナによる今回のライブ限定のタオルの紹介を挟んで4人は最後の楽曲「フューチャー」を披露。全13曲をほぼMCなし、ぶっ通しで演奏し終えると「SCANDALも楽しんでいってね！」とフロアに呼びかけ、SCANDALへとバトンを渡した。

HARUNA（SCANDAL）（撮影：ヤオタケシ）［拡大］

CHAIによって温まりきったフロアの熱気を感じ取ったHARUNA（Vo, G）は「SCANDALの対バンツアー楽しんでいこうね！」と呼びかけて歌い始める。ヘビーなビートの「最終兵器、君」やダンサブルなキラーチューン「テイクミーアウト」で会場を揺らしたHARUNAは「最高じゃないですか！」と笑顔を見せ、メンバーもそれぞれの楽器を鳴らしてテンションの高さをアピール。4人はこの日のCHAIのライブを「超最高だったね」と振り返り、自分たちのように形にとらわれず自由に音楽を楽しんでいるアーティストたちを今回の対バンツアーに招いたことを明かした。CHAIのユナとプライベートでも親交があるというRINA（Dr, Vo）は「ごはんに行ったしドライブに行く約束もしているくらい仲がよくて、昨日も日付が変わるまでLINEをしていたのに、（MCでは）そういう話はしないでタオルの話だった」と笑った。

RINA（SCANDAL）（撮影：ヤオタケシ）［拡大］

今回の対バンツアーでは各会場限定で、SCANDALをイメージしたうさぎと、それぞれのアーティストがリクエストした動物が描かれたTシャツとタオルがグッズとして販売されている。CHAIは迷うことなく自分たちをイメージする動物として柴犬をリクエストしたそうで、RINAは「そのままの自分のチャームポイントをわかっているCHAIは、確かに柴犬っぽい。今日は友達でありリスペクトしているミュージシャンのCHAIと一緒にライブができてよかったし、やっぱりガールズバンドは最高。女の子はカッコいいし、かわいいし、楽しいと改めて思いました」とうれしそうに語った。

TOMOMI（SCANDAL）（撮影：ヤオタケシ）［拡大］

MAMI（SCANDAL）（撮影：ヤオタケシ）［拡大］

MCで和んだ空気を断ち切るようにSCANDALが披露したのはソリッドで爽快感のあるロックチューン「恋するユニバース」。HARUNAの思い切りのいいボーカルとMAMI（G, Vo）のキャッチーなギターリフが印象的なこの曲は、結成15周年を記念した楽曲投票企画でも上位にランクインし、先日行われたリクエストライブでもパフォーマンスされている。またSCANDALは今回CHAIを初めて観た自分たちのファンに「どう？よかったでしょ？」と自慢気に語り、「自分たちの好きなものや音楽をもっとみんなにも好きになってもらいたい。そういう気持ちでCHAIをお招きしました。自由な心を持って音楽の趣味の幅を広げていったらもっと人生が楽しくなると思う。そんな気持ちを込めて作った新曲です」と9月29日にリリースしたばかりの最新曲「one more time」につなげた。「one more time」は、コロナ禍においてさまざまな制約やしがらみが生まれ、誰もが窮屈さを感じる時代に「特別なパスなんて要らないよ」と軽やかに歌うポジティブなダンスチューン。この曲で4人は、15周年を迎え、より自由な音楽表現をする自分たちのスタイルを体現してみせた。

「SCANDAL TOUR 2021『SCANDALの対バンツアー』」の次回公演は、indigo la Endを迎える10月17日の宮城・SENDAI GIGS公演。22日には佐藤千亜妃を迎えての広島・広島CLUB QUATTRO公演、24日には福岡・Zepp FukuokaにてVaundyを迎えてツアーファイナルを行う。

SCANDAL TOUR 2021「SCANDALの対バンツアー」（※終了分は割愛）

2021年10月17日（日）宮城県 SENDAI GIGS
＜出演者＞
SCANDAL / indigo la End

2021年10月22日（金）広島県広島CLUB QUATTRO
＜出演者＞
SCANDAL / 佐藤千亜妃

2021年10月24日（日）福岡県 Zepp Fukuoka
＜出演者＞
SCANDAL / Vaundy