デビューから1年、MORISAKI WINが念願の“初飛行”!過去曲も新曲も織り交ぜ示した自分だけの航路

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MORISAKI WINが本日9月20日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールでワンマンライブ「MORISAKI WIN FIRST FLIGHT」を開催した。

MORISAKI WIN

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昨年7月に「パレード - PARADE」で日本コロムビアからソロアーティストとしてメジャーデビューしたMORISAKI。本公演はもともと今年の5月に実施予定だったライブの延期公演で、MORISAKIにとってはメジャーデビュー後初の有観客公演だ。昼夜の2部制で行われたライブのうち、この記事では昼公演の模様をレポートする。

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開演時刻を迎え、オーバーチュアが鳴り響くと客席からは自然と手拍子が湧き起こる。一瞬にして大きな盛り上がりが生まれた会場、ステージ中央にスポットライトが当たると、そこにはポーズを決めるMORISAKIの姿が。一層大きくなった拍手の音に包まれたまま、彼は「パレード - PARADE」で“FIRST FLIGHT”をスタートさせた。

バックバンドを従え、冒頭からソウルフルかつパワフルなボーカルを響かせるMORISAKIは、全身でリズムに乗ってオーディエンスの体を揺らす。「パレード - PARADE」はスズキ ソリオ バンディットのCMソングとしておなじみの楽曲だが、曲中には照明演出を効果的に使ったダンスブレイクが差し込まれ、ライブステージならではのエンタテイメント性の高いパフォーマンスで観る者を魅了していくMORISAKI。スタンドマイクに手を置き、スムースで艶のある歌声を聴かせた「WonderLand」を終えると、彼は「皆さん楽しむ準備できてますか! 今日は思う存分手を叩いてください」と気合いのにじむ声でWIN's CREW(MORISAKI WINファンの総称)に呼びかけた。

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武宮優馬(B)のうねるベースやコーラス隊の歌声とMORISAKIのボーカルが濃密に絡み合った「UNBROKEN WORLD」ののち、「Blind Mind」ではクラーキー(Key)の伴奏に乗せて英語でじっくりと冒頭パートを歌い上げるMORISAKIの声がホールに響き渡る。巧みなボーカルワークを駆使しながらシリアスな世界観を表現するその姿を、CREWは熱い眼差しで見つめていた。

この日最初のMCでは「やべえ、CREWがいる。Oh my god! いやあ、楽しいですね。あの、全員の顔が見えます!」と弾けるような笑顔を見せたMORISAKI。「ようやく生でCREWの皆様に音楽を届けられる、恩返しができる。今日を迎えられて興奮してますし、緊張してますし、いろんな感情が渋滞してます」と口早に心境を明かし「僕自身も皆さまのパワーを噛み締めながら楽しみたいと思います」と続けた。

スツールに腰を掛け、アコースティックギターを手にしながら、昨年のメジャーデビューから今に至るまでの道のりを改めて振り返ったMORISAKI。「役者をしながら音楽活動もできている、ありがたい状況」と自身の立ち位置を説明しつつ「音楽人としての僕は“ほぼほぼ森崎ウィン”というか、自分の一部を切り取って皆さんに伝えていく感覚で。森崎ウィンとして1人で音楽をやるって、どういうことなんだろう?とすごく自問自答することもありました」と明かした。「何を歌いたいんだろうと思ったとき、まずはありのままの僕を見てもらうことなんじゃないのと思いまして。“いつだって戻ってこれる場所”というイメージをこの曲に盛り込みました」と続けたMORISAKIが弾き語りで披露したのは「START IT OVER」。丁寧な手つきでギターを爪弾きながら、MORISAKIは歌詞のひと言ひと言を噛みしめるように、優しい歌を届けていた。

MORISAKI WIN

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エフェクトをかけたボーカルとムーディなライティングでメロウなムードを醸し出した「JUST GO」ののち、「d.s.t.m」ではMORISAKIのショーマンシップが爆発。マイケル・ジャクソンにオマージュを捧げるような冒頭のダンスパートを経て目深に被ったハットを取り去ると、MORISAKIは心のままに自由なフェイクを響かせながら、バックバンドの奏でるグルーヴィなサウンドに体を預ける。また、終始楽しげでテンションの高いMORISAKIが「ちょっとやってみたいことがあるんだけど……」と突如切り出し、「アイシテマース」というひと言にファンが大いに湧くという“外タレあるある”のシチュエーションをリクエストするひと幕も。このリクエストにファンが完璧に応えると、MORISAKIは「はっはっは!(笑)」と豪快に笑い、満足げな様子を見せていた。

CREWとのコミュニケーションを楽しむ彼は、続く「Fly with me」のサビで踊るダンスもファンにレクチャー。敬礼や飛行機の翼を表現した手振りで、会場をダンスホールへと変えてみせた。続けて披露した「Be Free」は、彼がメジャーデビュー前から歌っていた自作曲。曲が始まるなりジャンプで盛り上がる客席の光景を目の当たりにしたMORISAKIは歌唱中にも関わらず「いやあ、最高だね!」と喜び、自身も笑顔で飛び跳ねながらステージを駆け巡って「アイシテマース!」と絶叫した。

「よし、落ち着け、ウィン」とひと呼吸置いたのち、CREWに送られたミドルバラードの「Shall we dance」も、MORISAKIがグループ所属時代から歌っていた楽曲。この曲を披露することについて、彼は「自分のルーツと言いますか、これまで生きてきた過程がなければ今はないので『昔の曲をやりたい』とリクエストしたんです」と語り、宮野弦士(G)がリアレンジした新たなバージョンで曲を優しく歌い上げた。そして、本編ラストの「What U Wanna Do」が始まると、MORISAKIは「マジで来てくれて本当にありがとうございます!」と曲中に叫び、CREWに何度も感謝を伝える。ホーンセクションのきらびやかなサウンドとソウルフルなコーラスがMORISAKIのボーカルを華やかに彩る中、MORISAKIは最後まで力強い歌声を届け、さっそうとステージをあとにした。

MORISAKI WIN「Me, Myself and I」ジャケット

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アンコールでは、10月18日に配信リリースされる新曲「Me, Myself and I」が初披露された。この曲は宮野が作曲を、ライブではコーラスを担当したSweepが作詞を担当したファンクナンバー。MORISAKIは「誰かを愛するためにはまず自分を愛そうよという思いをテーマにしました」と歌に乗せて届けたい思いをファンに伝え、宮野が奏でる小気味良いカッティングギターの音に体を弾ませながら、まっすぐな歌声を響かせていた。

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ようやく実現する有観客ライブに向け、たくさんの裏方スタッフが準備を進める姿を見てパワーをもらっていたと話したMORISAKIは、ラストナンバーを前に、同じグループで切磋琢磨した盟友・清水大樹がライブの演出スタッフとして今回の公演に携わっていたことを明かした。「一番信頼している人」と清水にも感謝を伝えたのち、「幕が開くまではやっぱり不安がありましたけど、ステージに出てみんなの姿を見たときにホッとして、ライブが成立する!と噛みしめました」と改めて喜びを口にしたMORISAKI。「最後の曲で、今日ここにいらしゃることができなかったCREWのためにも『この空はつながっているんだよ』という思いを込めて……ライブを締めくくりたいと思います」と語り、ロマンティックなアレンジで「Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-」を歌い上げる。ミラーボールの光の粒に照らされながら、万感の表情で客席を見渡した彼は「皆さん本当に本当にありがとうございました! また必ず絶対に会いましょう。その日までどうか元気でいてください」とCREWに約束し、深く礼をしてステージをあとにした。

「MORISAKI WIN FIRST FLIGHT」2021年9月20日 恵比寿ザ・ガーデンホール セットリスト

01. パレード - PARADE
02. WonderLand
03. UNBROKEN WORLD
04. Blind Mind
05. START IT OVER
06. Midnight
07. JUST GO
08. d.s.t.m
09. Fly with me
10. Be Free
11. Shall we dance
12. What U Wanna Do
<アンコール>
13. 1.2.3
14. Me, Myself and I
15. Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-

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