NICO×flumpoolツアー最終公演でビートルズ熱烈カバー

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NICO Touches the Wallsflumpoolによるスプリットツアー「NICO Touches the Walls × flumpool Split Tour 2011」の東京公演が、昨日1月24日にZepp Tokyoにて開催された。

アンコールのセッションの模様。左が光村龍哉(NICO Touches the Walls)、右が山村隆太(flumpool)。

アンコールのセッションの模様。左が光村龍哉(NICO Touches the Walls)、右が山村隆太(flumpool)。

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アンコールのセッションの様子。

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光村龍哉(NICO Touches the Walls)

光村龍哉(NICO Touches the Walls)

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山村隆太(flumpool)

山村隆太(flumpool)

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ツアー開催が発表されると同時に話題となり、全公演ソールドアウトと注目度の高さをうかがわせた今回の対バン。最終公演となったこの日は、アンコールのセッションも含め全22曲が演奏され、超満員のオーディエンスは2組のパフォーマンスに魅入った。

場内が暗転し、先攻を務めるflumpoolがドラマチックなSEをバックに登場。悲鳴のような歓声がこだまする中、山村隆太(Vo, G)は「こんばんは、flumpoolです。最後まで楽しんでいってください!」と挨拶し、伸びやかな歌声を聴かせる「reboot~あきらめない詩~」でライブの幕開けを飾った。

オーディエンスの熱狂に応えるように続いたのは、小倉誠司(Dr)の力強いリズムが光るポップチューン「Hello」と、オーディエンスの合唱が肝となる「Calling」。山村はマイクを手にステージを動きまわり「もっと来いよ!」とオーディエンスを挑発。それに感化され観客は手を振り、楽曲を彩っていく。

「今日のためにいろいろ練習してきたけど、全部ここに置いていきます!」という山村の宣言からMCがスタート。「僕らNICOが大好きなんですよ。日本にはいっぱいバンドがいるけど、一番ロックなバンドじゃないかなって」と対バン相手を絶賛すると、大きな拍手が沸き起こる。その後、阪井一生(G)がMCのバトンを受け取り、NICOメンバーとの微笑ましいエピソードを披露。阪井の自宅を対馬祥太郎(Dr)と古村大介(G)の2人が訪れ、一緒に「ほんとにあった!呪いのビデオ」のDVDをキャーキャー叫びながら鑑賞したことを語り、双方のファンを爆笑させた。

1月26日にリリースするニューアルバム「Fantasia of Life Stripe」の収録曲「two of us」を披露した後は、ストリングスのイントロから始まる「花になれ」、観客のハンドクラップが一体感を作り出す「君に届け」を演奏。山村の美しいボーカルと繊細なバンドサウンドを堪能できるナンバーを観客は聴き入った。ライブ中盤のMCでは、昨年開催したアリーナ公演のDVDを4月にリリースすることを発表。山村は「命を賭けて作った最高の夜を作品にできてうれしいです」と笑みを浮かべた。

後半はダイナミックなサウンドスケープが広がる「ハイドレンジア」、バンドの激しい側面を浮き彫りにする「MW~Dear Mr. & Ms. ピカレスク~」、陽気なモード全開の「Quville」とタイプの異なる楽曲を次々と演奏した4人。「labo」の途中で山村は「そんなんじゃNICOに代われないぞ!」とオーディエンスを何度も煽り、会場の熱気を高めていく。ラストナンバーを飾ったのは「星に願いを」。甘い余韻を残しつつ、メンバーは何度も「ありがとう」を繰り返し、ステージを去っていった。

短い転換時間を経て、今度は後攻のNICO Touches the Wallsの出番。光村龍哉(Vo, G)は「ぶっ壊れる準備はできてるのか? 容赦しないぜ!」と叫び、1曲目の「Broken Youth」へ。坂倉心悟(B)と古村はステージ前方でオーディエンスを煽る仕草を見せ、対馬も激しいリズムを刻みフロント3人の熱演を支える。

次の「友情讃歌」の前には、「今日はひとつになって帰ろうじゃないですか。両手を挙げて、最高のハンドクラップを聞かせてください」と光村が叫ぶ。間奏ではシンプルなメロディにあわせてラララの大合唱が起き、たちまち会場がひとつになっていった。

その光景を前に光村は「いいですねぇ。1階も2階もパツンパツンじゃないですか!」と上機嫌。続けてflumpoolとの出会いを語り、「公私ともに仲良くさせてもらってるわけですが、最近古村と対馬が一生と仲良くて、泊まりに行ってるらしいんですよね。しかも今回のツアー中にもまた泊まりに行ったとか」と明かす。両バンドの仲の良さをうかがわせるエピソードに会場は笑いで包まれた。

しかし和やかなムードも次の「夜の果て」で一変。ジャキジャキとしたギターと、憂いのあるボーカルがフロアを支配していく。その後「かけらー総べての想いたちへー」を優しく響かせ、続くブルース調のギターから始まる「病気」でドープな世界へ誘うなど、緩急ある展開でNICO Touches the Wallsの世界へと引き込んでいった。

古村のきらめくギターが光る「image training」を経て始まったのは、ゴキゲンなムードが漂う「バニーガールとダニーボーイ」。合間にはユニークなメンバー紹介が繰り広げられ、坂倉がリンボーダンスをしながらベースソロを披露したり、光村がブルースハープで「メリーさんのひつじ」を吹いたりと観客を沸かせた。

「(ツアー中で)今日の東京が一番最高です!」という光村の言葉から始まった2度目のMCでは、ニューアルバム「PASSENGER」を4月6日にリリースすることを発表。「『PASSENGER』は『旅客』とか『旅人』っていう意味もあるんですが、『情熱』のPASSIONとそれを伝える『使者』のMESSENGERを掛け合わせた造語なんです」とタイトルに込めた思いが明かされると、観客は感嘆の声を漏らした。そして光村は「僕らの曲だけど、みんなの曲になってほしいと思って作った曲です」と紹介し、アルバムにも収録される「Diver」を奏で始めた。

バンドのダイナミズムを凝縮したサウンドで会場を圧倒した後は、ムードを変えてダンサブルな「THE BUNGY」に。曲の中盤では光村と古村による恒例のギターバトルも繰り広げられ、超絶ギターの応酬に喝采が贈られた。さらにクライマックスでは古村がフロアにダイブ。観客は予想外のハプニングに驚きながらも、4人の全身全霊のパフォーマンスに拍手を送った。

アンコールでは出演者全員がツアーTシャツを着用してステージに再登場。そして「せっかく一緒に回ってるんだからセッションしようぜ!」という光村の言葉をきっかけに、THE BEATLESの名曲「Revolution」のカバーが始まる。このツアーでしか実現できないセッションに観客は大興奮。山村と光村は肩を組んで熱唱したり、頭を突き合わせてシャウトしたりと共演を楽しんでいる様子。他のメンバーも観客とコミュニケーションを取りながらステージをところ狭しと動きまわり、破顔でプレイに興じた。

演奏終了後も光村は「楽しい! 終わりたくない!」と叫び、山村も「またやりたいですね」と返す。こうしてNICO Touches the Wallsとflumpoolの相思相愛ツアーはハッピーな空気に包まれ、次回の開催を期待させる形で終幕した。

「NICO Touches the Walls × flumpool Split Tour 2011」東京公演セットリスト

flumpool

01. reboot~あきらめない詩~
02. Hello
03. Calling
04. two of us
05. 花になれ
06. 君に届け
07. ハイドレンジア
08. MW~Dear Mr. & Ms. ピカレスク~
09. Quville
10. labo
11. 星に願いを

NICO Touches the Walls

01. Broken Youth
02. 友情讃歌
03. 夜の果て
04. かけらー総べての想いたちへー
05. 病気
06. image training
07. バニーガールとダニーボーイ
08. Diver
09. THE BUNGY
10. ホログラム

アンコールセッション

01. Revolution(THE BEATLESカバー)

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しろくまミラ @flowerspica

まだあった。その2。 https://t.co/92hrVB5Li4

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