いきものがかり涙と笑顔の現体制ラスト公演「3人で始めて本当に幸せでした」

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いきものがかりの全国ツアー「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!」のファイナル公演が昨日6月11日に神奈川・横浜アリーナにて開催された。

「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)

「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)

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いきものがかりは6月2日に、山下穂尊(G)が今年夏をもってグループを離れることを発表。この公演が現体制での最後のライブとなることが告知されていた。吉岡聖恵(Vo)、水野良樹(G)、山下の3人は地元・神奈川の会場・横浜アリーナで19曲を演奏し、その模様を生配信。1999年の結成以来放牧(活動休止)を経ながらも続いてきた現体制のいきものがかりにとって最後のライブを、多くのファンが見守る中完遂した。

吉岡聖恵(Vo)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)

吉岡聖恵(Vo)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)[拡大]

ドキュメンタリー風のVTRが流れたあと、大きな拍手の音を浴びて3人が舞台に登場する。今日がいきものがかりとして最後のライブとなる山下は「せっかく最終日なので盛り上がってライブをしたいと思いますので、よろしくお願いします」といつも通り飄々と挨拶。ライブは「からくり」でスタートし、吉岡の力強い歌声とバックバンドのじっくりとした演奏で一歩一歩踏みしめるように進行していく。その後3人は「茜色の約束」「SING!」とミドルテンポの楽曲を続けて披露し、会場を温かい空気で満たしていった。

山下穂尊(G)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)

山下穂尊(G)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)[拡大]

吉岡の「コロナ禍で心を自由にすることが難しい人もいるんじゃないかと思います。この曲を心の中で思いっきり歌って、自由になってください」という言葉に続けて披露されたのは「アイデンティティ」。吉岡は冒頭から力強いロングトーンを響かせ、観客の心を鷲掴みにした。3人が朗らかに歌いつなぐ「夏・コイ」では、吉岡がタンバリンを叩き、山下がハーモニカを吹く。この3人ならではのハーモニーが軽快に響き渡り、会場は明るい空気に包まれた。

「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)

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MCでは水野が、結成当初から書き続けているという日記を山下に授ける場面も。水野は結成当時のことを振り返りながら「38歳になって音楽まだやってて、3人最後の公演を横浜アリーナでやれるなんて幸せだよね」と感慨深げに語った。その後3人はゴージャスなブラスが特徴的な「ええじゃないか」をプレイして会場の熱量を高めていく。温かみのある「太陽」を経て披露された「YELL」では、吉岡が「サヨナラは悲しい言葉じゃない」という歌詞を天を仰ぎながら噛み締めるように歌い上げ、ラストのサビ前では3人が力強く声を合わせた。その後披露された「コイスルオトメ」では吉岡が気迫に満ちたパワフルな歌声を響かせた。

「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)

「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)[拡大]

その後ライブは“盛り上がりゾーン”に突入。いきものがかりはアップテンポのナンバー「BAKU」で客席に火を付け、「ブルーバード」「気まぐれロマンティック」「じょいふる」をノンストップでドロップ。休む間もなく矢継ぎ早で繰り出されるライブチューンに、会場の熱気は最高潮に達する。「じょいふる」で吉岡からのフリを受けジャンプした山下は、「思い残すことはないですよ」と笑みをこぼした。

「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)

「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!」横浜アリーナ公演の様子。(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)[拡大]

本編の終盤、吉岡は「この3人だから今日のステージに立てて、今日みんなが集まってくれてるんだと思う。でも今以上に山下穂尊といきものがかりは輝いていきたいと思うから、これからもよかったら見守って一緒に歩いて行ってほしいなと思います」と涙声で言葉を紡ぐ。その後3人は「風が吹いている」をパフォーマンス。吉岡がスモークに包まれながら伸びやかな歌声を聴かせ、最後にはファンとともに手を振り大団円で本編を終えた。

水野良樹(G)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)

水野良樹(G)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)[拡大]

アンコールでは水野の「これからもいきものがかりは続くし、山下は別の場所で続きを生きていきます。こうして笑顔で3人がいられるのは、続けてきたからだと思うので、ちょっと道は離れますけど、3人それぞれに自分たちの日々を続けていきたいと思います」というメッセージに続けて「TSUZUKU」「心の花を咲かせよう」が披露される。山下は「この1年以上、いろんなことを考えて、悩むこともたくさんあったし、自分がいるべき場所がどういう場所なのか考えたんですよね」と胸の内を明かしながら、「路上から始まって、こういう場所に立てているのは奇跡だと思います。この横浜アリーナでの景色を見てこのグループを去れることを幸せに感じています」と述べる。ファンに向けた感謝を表すように代表曲「ありがとう」を披露した後に、山下が高2の終わり頃に作ったという「地球」を3人のみで歌唱。終盤で山下がハーモニカを奏でると、吉岡の瞳から大粒の涙がこぼれた。

吉岡聖恵(Vo)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)

吉岡聖恵(Vo)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)[拡大]

水野良樹(G)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)

水野良樹(G)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)[拡大]

山下穂尊(G)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)

山下穂尊(G)(撮影:岸田哲平 / TEPPEI KISHIDA)[拡大]

ダブルアンコールでは再びバンド編成に。水野は「吉岡さえいなかった頃の、初めて練習した日の光景からすべて一緒に見ている人が離れていくというのはすごく寂しいです。だけど、この道が正しいと僕らは思っています。新たないきものがかりがもっと楽しいものになるように、穂尊と歩んで来たこれまでが素晴らしいものだったとずっと言い続けられるように、吉岡と2人でがんばっていきたいと思います。穂尊にもそんなふうに思ってもらいたいし、思ってもらえるように生きていってほしいなって思ってます。デビューのときに『泣き笑いせつなポップ3人組』というキャッチフレーズを考えてもらったんですけど、こんなにその言葉を3人で体現するとは思いませんでした(笑)。素晴らしい光景をたくさん見せてもらって、3人で始めて本当に幸せでした。ありがとうございました」と涙ながらに語る。そして最後に3人はデビュー曲「SAKURA」を披露し、3人でのいきものがかりのラストライブを締めくくった。演奏後に吉岡は涙を浮かべながらも、とびっきりの笑顔で「ありがとうございました!」と挨拶。最後には山下発案の一本締めでファンと1つになり、ライブは閉幕した。山下は奈落へ続く階段で最後の最後まで客席を何度も振り返り、手を振りながらステージをあとにした。

なおこの公演は6月18日18:29までアーカイブ映像が有料配信されている。チケットは同日正午まで販売中。また7月25日(日)18:00よりWOWOWプライムおよびWOWOWオンデマンドにて、ライブの模様にインタビュー映像などを加えたスペシャルプログラムが放送・配信される。

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「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE 2021!!!」2021年6月11日 横浜アリーナ セットリスト

01. からくり
02. 茜色の約束
03. SING!
04. アイデンティティ
05. きらきらにひかる
06. 夏・コイ
07. ええじゃないか
08. 太陽
09. YELL
10. コイスルオトメ
11. BAKU
12. ブルーバード
13. 気まぐれロマンティック
14. じょいふる
15. 風が吹いている
<アンコール>
16. TSUZUKU
17. 心の花を咲かせよう
18. ありがとう
19. 地球
<ダブルアンコール>
20. SAKURA

WOWOWプライム / WOWOWオンデマンド「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! THE LIVE!!!~LIVE & DOCUMENTARY」

2021年7月25日(日)18:00~21:30

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