彼らが有料配信ライブを行うのは、7月開催の「ONE N' ONLY “Shut Up! BREAKER” Special Live」以来2度目。この日のライブで6人は初披露の楽曲を含む12曲を披露したほか、新曲の配信リリースをアナウンスした。さらに、公演の中ではワンエンの新たな仲間である新グループ・BUDDiiS(バディーズ)のお披露目も。都内のライブハウスを舞台にさまざまな趣向を凝らした約1時間半のステージで、SWAG(ONE N' ONLYファンの呼称)を大いに楽しませた。
配信がスタートし、モノクロの画面に映し出されたのは、ライブハウスの中をゆったりと歩くメンバーがステージへと向かう姿。舞台上に並んだ6人の影が逆光に浮かび上がると、彼らはTETTAのきっかけを合図に「I'M SWAG」でこの日のライブの幕を切って落とした。
6人が余裕を感じる身のこなしでオープニングナンバーを届けると画面はモノクロからカラーに切り替わり、パープルやグリーンのヘアカラーで鮮やかに個性を際立たせたメンバーの姿が視聴者の目を奪った。2曲目の「Dark Knight」で熱量を一層上げていく6人は力強い“バットダンス”で鋭い視線をカメラへ投げる。KENSHINが「暴れろお前ら!」と叫ぶとREIも「行くぞ!」という咆哮で続き、6人はステージ前方ギリギリに立ってSWAGを煽った。
1stアルバム「ON'O」収録の「Breathe」はこの日が初披露。REIやTETTAは艶のある歌声を響かせ、香水をつける仕草を動きの中に取り入れたムーディなダンスはSNS上でコメントをしながら盛り上がるSWAGの大きな反応を集めた。3曲を終え、HAYATOは「みんな見えてますかー!」とSWAGに向けて呼びかけ。タブレットを手にSWAGのリアクションをチェックしながらマイクを握ったNAOYAは、ファンのコメントを拾いつつ「こうして2回目の配信ライブができるのは、前回のライブをたくさんのSWAGが観てくれたからです。本当にありがとうございます! 今日もいいライブにしていきたいと思います」と誓った。
レトロな質感のエフェクトがかかった画面の中で6人が繊細な感情表現を見せた「Don't worry」では、EIKUのクリアな歌声とTETTAとREIの柔らかなファルセットが曲の優しい世界観を際立たせた。カメラがステージの上に上がり、メンバーの躍動を間近で捉えた「LA DI DA」を終えると、ステージには先日結成が発表されたばかりのダンス&ボーカルグループ・BUDDiiSが登場。彼らはワンエンの「Everything's Changing」をカバーし、ボーカルのMORRIEとKEVINは満面の笑みを浮かべながらさわやかな歌声を響かせる。11人という人数を生かしたダイナミックなステージを披露し終えると、リーダーのFUMINORIは「こうしてステージでパフォーマンスさせていただき感謝しています。SWAGの皆さんに少しでも幸せが届いていたらうれしいです。全員で力を合わせてがんばっていくので、応援よろしくお願いします!」と視聴者に語りかけた。
BUDDiiSからバトンを受け取ったワンエンは淡いデニムパンツで合わせたスタイルに衣装替えして再びカメラの前へ。ミラーボールの光の粒がきらめくフロアで「POP! POP!」を歌い、カメラをロックオンしてSWAGへ向けて指ハートやビッグスマイルを贈った。レーザー飛び交うステージ上、REIが「画面越しのみんなも騒いでいこうぜ!」と熱く叫んだ「JUST LIKE ME」ののち、「Shut Up! BREAKER」ではこの曲のリリックが画面上にリズミカルに踊る。KENSHINとHAYATOが鋭い言葉の応酬を見せるラップパートでは、HAYATOが「強気になってんじゃねえよ」と思い切りカメラをにらみつけた。
続くMCでは、EBiSSHの楽曲だった「JUST LIKE ME」をワンエンバージョンとして披露したことをメンバーが説明。そしてHAYATOは、ワンエンがこの「JUST LIKE ME」を10月14日に配信リリースすることを発表した。HAYATOがTETTAに「『JUST LIKE ME』ってどういう意味?」と問いかけると、TETTAは「『ちょうど私たちと一緒だよ』っていう意味です……って、俺に振るな!」と言ってメンバーを爆笑させる。REIは「僕らと同じように、SWAGにも弾けてほしいっていう意味が込められてるんだよね」としっかりタイトルの意味を説明し、KENSHINは「HAYATOとKENSHINのラップも追加されて、ワンエンバージョンでパワーアップしてます!」と改めて楽曲をアピールした。
KENSHINが「まだまだ盛り上がっていきたいですよね? もっと声出して、それじゃ行くよ!」とSWAGに呼びかけるとライブも佳境。6人は楽しげなトロピカルハウス「HOLIDAY」で「皆さん一緒に!」とSWAGの声を求め、SWAGと心を通わせるようにサビでコールを叫ぶ。フロアにBUDDiiSの姿を見つけたKENSHINが「僕たちの新しい仲間ができました!」とBUDDiiSコールを披露するシーンも。ワンエンからの呼びかけに、BUDDiiSメンバーもクラップやハンズアップで応えながらステージを盛り上げていた。本編ラストの「My Love」ではNAOYAが「みんなに僕たちのハートを届けるね」と宣言。さわやかなラブソングを視聴者に届けた6人は、曲終わりに6人で1つの大きなハートを作り、満面の笑みで本編を締めくくった。
たくさんのアンコールのコメントを受け、6人はバラードナンバー「Bla Bla Bla」でライブを再開させた。EIKU、TETTA、REIの優しいユニゾンがライブハウスいっぱいに響き渡り、HAYATOは曲が終わるなり「直接みんなに会って1日でも早くみんなの前でライブできるように、この状況がよくなるように祈りましょう」とつぶやく。最後に届けられたのは「Category」で、HAYATOが「有り余ったパワー全部出して、ブチ上がっていきましょう!」と叫んだ言葉通り、メンバーは攻撃的なダンスパフォーマンスとパワフルなボーカルワークで画面の向こう側に持ちうる限りのエネルギーを届け、2度目の配信ライブに幕を下ろした。
ONE N' ONLY「1N' 2N' ONE N' ONLY!! ~Special Live~」2020年9月23日 セットリスト
01. I'M SWAG
02. Dark Knight
03. Breathe
04. Don't worry
05. LA DI DA
06. Everything's Changing / BUDDiiS
07. POP! POP!
08. JUST LIKE ME
09. Shut Up! BREAKER
10. HOLIDAY
11. My Love
<アンコール>
12. Bla Bla Bla
13. Category
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】ONE N' ONLY、2度目の配信ライブで“新たな仲間”のお披露目も「早くみんなの前でライブできるように」(写真22枚)
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