日本移住を決めた85歳テリー・ライリー、佐渡島DOMMUNE公開収録ライブに出演

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テリー・ライリー出演のライブイベント「『さどの島銀河芸術祭』プロジェクト2020 DOMMUNE Presents『LANDSCAPE MUZAK』PROJECT SADO#1『TERRY RILEY | SUPER SOCIAL DISTANCING 公開収録LIVE』」が、9月22日に新潟・佐渡島にある北沢浮遊選鉱場跡で開催される。

「『さどの島銀河芸術祭』プロジェクト2020 DOMMUNE Presents『LANDSCAPE MUZAK』PROJECT SADO#1『TERRY RILEY | SUPER SOCIAL DISTANCING 公開収録LIVE』」告知ビジュアル

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「さどの島銀河芸術祭」は佐渡の自然や歴史、民話、伝承、この地で暮らす人々の魅力を島内外のアーティストが媒介となり再発見してもらうという目的で行われるアートイベント。ミニマルミュージックの代表的な作曲家であるテリー・ライリーの公開収録ライブには、タイトルにある通り新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、“SUPER SOCIAL DISTANCING”という独自のルールが設けられる。85歳であるテリー・ライリーとの身体的な距離を保つ対策に加え、佐渡島外からの参加者は事前にPCR検査を受け、陰性結果を入場時に提示することでライブに参加できる。開演時間は早朝5時で、入場者は88名限定となっている。

テリー・ライリー

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なお今回のライブが実現した経緯は、2月にさかのぼる。DOMMUNEによる新プロジェクト「LANDSCAPE MUZAK」を「さどの島銀河芸術祭」で実施するにあたり、宇川直宏に招かれたテリーは、視察のため2月24日に佐渡島を訪れた。「LANDSCAPE MUZAK」は世界中の音楽家に佐渡を視察してもらい、心に響いた集落をテーマにサウンドトラックを作成、現地でライブ収録を行い、さらにその世界観を彫刻化し、佐渡島の各地域に音響モニュメントを設置していくというプロジェクト。テリーはこのプロジェクトの第1弾アーティストにあたる。テリーは視察後、山梨県北杜市を訪れる予定を含め、日本に3週間滞在する予定だった。しかし3月に入りWHOがパンデミックを宣言し、テリーの住むカリフォルニア、日本から直行する予定だったニューヨークがロックダウン。テリーは自身の判断で帰国を断念し、新型コロナウイルスで世界が混乱する中、日本に移住することを決める。北杜市の人里離れた森の近くで暮らしているほうが安全であると考えたからだそうだ。そして宇川や、テリーの愛弟子である宮本沙羅らは、テリーのアーティストビザ取得のために奮闘。6月24日にテリーが85歳の誕生日を日本で迎え、8月17日には東京出入国在留管理局より在留資格認定証明書が発行された。これによりテリーは日本に1年間在留し、アーティスト活動を行うことが可能となった。

テリー・ライリー コメント

テリー・ライリー

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2020年2月に佐渡ヶ島で過ごした1週間のユニークな体験は、パワフルでしばらく余韻に浸っていました。人々の精神性や文化が押し寄せてくるような感覚を覚え、深く印象に残っています。特に、佐渡の代表的な演芸の好例である鼓童の太鼓のアンサンブルや鬼太鼓のグループに、私は非常に感動し、想像力も掻き立てられました。佐渡にいたときに常に頭に浮かんできた言葉は「Spirit」(=魂・霊魂)でした。島全体から、何か特別な、ある種の古代の霊的エネルギーのようなものを感じました。また佐渡に戻って、もっと佐渡のことを知りたいと熱望しています。
2月末に佐渡ヶ島で1週間過ごした後、私は山梨県に滞在していました。そして私はアメリカに帰国することよりも日本に残ることを選びました。私は、今過ごしている場所のスピリチュアルで歴史的な雰囲気にすぐに惚れ込んでしまいました。それどころか、日本で生活をしていると作曲活動が捗りさえすることに気付いたのです。
友人の親切により、住居のみならず、作曲や練習もできる場所を用意してもらえました。
山梨に移動してすぐ、私は、2021年の夏に行われるギャラクシーアートフェスティバルのコンサートの仕事に取り掛かり、来夏に予定されているコンサートの一部を占めるであろう音楽のスケッチを沢山書きあげました。
率直に今までの7ヶ月間に及ぶ日本での生活は、私の人生の中で最も幸せな時間の一つであります。日本の文化や人々、そして習慣がとても好きになった私は、日本語も勉強し始めました。言葉は文化を理解するための鍵となると感じているからです。85歳にして人生の新たな章が始まるとは想像もしていませんでしたが、私の仕事や人生観全般において、最も活力に満ち、最も刺激的な時期の一つとなっています。この新たなエネルギーの爆発は、間違いなく、この素晴らしい国での生活と人々との触れあいがあっての事であると申し上げましょう。アーティストビザを取得し、少なくともあと一年はここに滞在できるようになりましたので、佐渡ヶ島のための作品について、より深い作業をすることができるだろうと感じています。(2月の)佐渡ヶ島での視察旅行の後、すぐアメリカに戻っていたら、このように作品について想像を巡らせたりすることは難しかったことでしょう。この7ヶ月間、日本で生活しながら作曲をしたことで、よりプロジェクトの精神に近いものを感じることができています。
9月にもう一度お会いできるのを本当に楽しみにしています。皆さんと同じ空間を共有するのは私にとって喜びですし、宇川さんの持つウィットさと洞察力をいつも楽しんでいます。またすぐに佐渡でお会いしましょう。

尊敬と敬服による友情の念を込めて

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「さどの島銀河芸術祭」プロジェクト2020 DOMMUNE Presents「LANDSCAPE MUZAK」PROJECT SADO♯1 TERRY RILEY「SUPER SOCIAL DISTANCING 公開収録LIVE」

2020年9月22日(火・祝)新潟県 佐渡島 北沢浮遊選鉱場跡
START 5:00 / END 7:00

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