「真っ赤に染まったクリスマス」はメジャーデビュー5周年記念企画「超歌手5周年ハンドメイドミラクル5!」の第4弾として、大阪と神奈川の2カ所で行われた。この公演には大森のバンド、シン・ガイアズのメンバーであるsugarbeansがピアノ、あーちゃん(
凛として時雨の「赤い誘惑」、BLANKEY JET CITYの「赤いタンバリン」など“赤”を題材にした楽曲がBGMとして使用される中、X JAPANの「紅」が流れ始めると美央ストリングスが舞台へ入場し、演奏が始まると共に大森が登場。まずはノスタルジックなバラード「呪いは水色」でみなとみらいホールに穏やかなムードが生み出された。大森のライブではピンク色のサイリウムが掲げられるのが定番となっているが、この日は赤色のサイリウムが客席のいたるところで発光。さらに赤い服を身に付けた人も数多く見られ、各々が“真っ赤なクリスマス”を体現していた。「ノスタルジックJ-POP」からはsugarbeans、あーちゃんと順に登場し大森をサポート。オリジナル版はきらびやかなポップチューンの「絶対絶望絶好調」だが、この日は軽やかなピアノフレーズと荘厳なストリングスの音色を前面に押し出した、オーケストラ編成ならではのアレンジが施された。
「ミッドナイト清純異性交遊」からは演奏メンバーがsugarbeansのみとなり、サウンドはよりシンプルなものへ。「青い部屋」「ピンクメトセラ」といった楽曲ではダンサーのrikoが参加し、大森とともにダイナミックなダンスを行ってステージを幻想的に彩った。「あまい」「魔法が使えないなら」では大森1人の弾き語りとなり、緊張感あふれる演奏で観客たちを魅了。各編成ごとで異なるアプローチを展開する、表情豊かなステージングが繰り広げられた。
弾き語りを終えてMCに入ると、大森はコンビニのアルバイト時代のエピソードをはじめ、悲しみを歌にすること、悲しみの歌に集まってくる虫のような存在のことなど、さまざまな話題を挙げていく。長年夢見ていたというオーケストラコンサートを実現できた喜びもあってか、普段のライブ以上にトークが止まらなくなりつつ、時に観客たちに語りかけて交流を楽しんでいた。大森はコンサート後半に入ると、結婚を題材にした「kekkon」、クリスマスを“愛の爆心地”と表現した「真っ赤に染まったクリスマス」といった新曲を披露。本編最後の「死神」では力強い歌声をホールいっぱいに響かせ、荘厳なムードでオーディエンスを圧倒した。そしてアンコールの「絶対彼女」では、おなじみのコール&レスポンスでフィナーレをにぎやかに演出。最後に大森は「愛されることを絶対に諦めないでください!」と集まった観客たちに優しく語りかけ、聖夜のコンサートを締めくくった。
「大森靖子 クリスマス プレミアムコンサート“真っ赤に染まったクリスマス”」2019年12月24日 横浜みなとみらいホール セットリスト
01. 呪いは水色
02. ノスタルジックJ-POP
03. 絶対絶望絶好調
04. JUSTadICE
05. LOW hAPPYENDROLL --少女のままで死ぬ-- feat. 平賀さち枝
06. ミッドナイト清純異性交遊
07. 青い部屋(ゲスト:riko)
08. ピンクメトセラ(ゲスト:riko)
09. 流星ヘブン(ゲスト:riko)
10. あまい
11. 魔法が使えないなら
12. kekkon(※新曲)
13. 真っ赤に染まったクリスマス(※新曲)
14. 君に届くな
15. 死神
<アンコール>
16. 絶対彼女
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