昨年はサラ・ブライトマンとのコラボで視聴者を驚かせたYOSHIKI。今年コラボするKissは、幼少期に父親の突然の死に直面した彼を絶望の淵から救ってくれた特別な存在で、1994年にYOSHIKIがKissのトリビュートアルバム「KISS MY ASS」で「Black Diamond」のオーケストラバージョンをプロデュースしたことをきっかけに両者の交流が始まった。Kissは現在ラストツアー「END OF THE ROAD WORLD TOUR」の真っ最中。12月11日に行われた東京・東京ドーム公演にYOSHIKIがサプライズ出演し、2組がコラボレーションを果たすと会場は歓喜の声に包まれた。
YOSHIKIの呼び込みでKissが登場し、ポール・スタンレー(Vo, G)が唐突に「上を向いて歩こう」を歌い始めると、YOSHIKIは「そういう展開!?」と驚愕。ジーン・シモンズ(B, Vo)は今回のコラボについて「日本は世界中で一番好きな国と言っても過言ではありません。こうやってNHKという局でYOSHIKIと同じステージに立つことができるのが本当にうれしいです」と語り、ポールは「Kissはなかなかほかのアーティストと同じステージに立つことはない。今回はロックミュージシャンとしてだけではなく、日本という国に社会的に貢献しているYOSHIKIさんだからこそ。仲間の1人だと思って共演させていただきます」とYOSHIKIへのリスペクトの思いを述べた。
今回のコラボはYOSHIKIからKissに提案し、それをKissとNHKが快諾したことで実現。本番のステージについてYOSHIKIが「かなりショッキングなステージになるかと思います。昔はX JAPANとしてゴジラを倒しましたし……」と話すと、ジーンが「モスラ」のテーマを熱唱し、YOSHIKIが「モスラは倒してないなあ」とつぶやいた。またYOSHIKIは「NHK紅白歌合戦」について「紅白は世界中でも観られている番組なので、Kissの皆さんが参加してくださることでより世界的、より国際的な番組になればいいなと。そういう部分でも貢献できたら」と今回のコラボへの期待を語る。そして「僕は父親も亡くしましたが、バンドメンバーも2人亡くしていて、彼らの分も生きていかなくてはいけない。特にHIDEはKissのファンでしたから」と盟友の思いも乗せて今回のコラボパフォーマンスを披露することを誓った。最後にYOSHIKIが「Kissの皆さんと紅白に一緒に出演できるなんて夢のよう。ゴジラを倒した以上のインパクトを与えられるすごいステージを繰り広げさせていただきたいと思います」と意気込みを語り、会見は幕引きとなった。
NHK総合ほか「第70回NHK紅白歌合戦」
2019年12月31日(火)19:15~23:45
※5分間の中断あり(20:55~21:00)
リンク
HMVグランフロント大阪 @HMV_Osaka
【会見レポート】YOSHIKI「NHK紅白歌合戦」でKissとコラボ「より国際的な番組になれば」 https://t.co/SKmc3YqyoH