5月に2ndシングル「Dark Knight」をリリースしたONE N' ONLY。この作品を引っ提げて行った今回のツアーで彼らは全国5カ所での公演を実施した。ツアーファイナルの東京公演はマイナビBLITZ赤坂を舞台に行われ、7人は「Dark Knight」収録曲や新曲、さらにはEBiSSHと
開演時刻を迎えると、舞台装置の何もないシンプルなステージに7つの影が。その気配にSWAGが歓声を上げた次の瞬間、EIKUの抜けるような歌声から「Sexy Beach Party Yes!!」がスタートした。無数のレーザー光線が会場を行き交う中、晴れやかな表情で飛び跳ねるメンバーの姿にSWAGも「Sexy Beach Party Yes!!」と声を合わせ、場内は一瞬にして熱気に包まれる。「Everything's Changing」では清涼感のあるサウンドに乗り、NAOYAが両手の投げキッスを飛ばして笑顔を浮かべた。
HAYATOの雄々しいラップがドープな雰囲気を演出した「LA DI DA」を終えると最初のMCへ。KENSHINは「千秋楽ですよ、皆さん盛り上がってますか!?」と観客に呼びかけ、「盛りだくさんな内容になっているので、最後まで楽しんでいってください!」と伝えた。こののちに届けられたのは2ndシングルにカップリング収録された「Black Hole」。HAYATOが振り付けを手がけたこの曲のサビで、7人は力強い群舞を見せて愛しい人を思う激情を表現。またREIやNAOYAなど、ところどころでセンターに立つメンバーが鋭い目つきでシャツのすそをまくり上げる仕草に、フロアからは悲鳴のような歓声が湧き上がった。
中盤にはさとり少年団とEBiSSHに分かれてのライブパートが設けられ、それぞれのグループのパフォーマンスを7人でも表現するという新たな試みがオーディエンスの目を奪った。まずさとり少年団の3人が「Winter Life」を披露。フロアがグループカラーのオレンジ色の光に染め上げられる中、スノーボードで滑るような動きや元気いっぱいのラインダンスで、さわやかな魅力を全開にする。MCでは今回のツアーを振り返る中で、HAYATOがEBiSSHの年長組・REIとTETTAの部屋に深夜に呼び出されるも、いざ向かうと2人とも寝ていたという話を暴露。また3人が同部屋に泊まった際、EIKUがエキストラベッドをKENSHINとHAYATOのベッドのそばに寄せていたというグループの末っ子らしいエピソードも明かされ、これにEIKUは「離れてたから寂しかったの!」と照れ笑いを浮かべていた。
そしてEBiSSH「KIMI GA SUKI」がスタートするとさとりの3人はダンサーとしてパフォーマンスに加わり、一段とにぎやかさの増したステージ上の様子をファンも笑顔で見守る。曲終わりのNAOYAの決めゼリフ「俺のこと、好き?」はEIKUも参加する特別仕様で、あとからこのシーンを振り返ったTETTAは「(EBiSSHメンバーの)俺らでも生誕祭のときにしか言わせてもらえないのに!」とやきもちを妬いていた。EBiSSH4人のMCでは、さとりのMCでの話題を受けてTETTAが「正直に言わせてもらう。俺たちが悪いよ(笑)」と反省。また、ここではNAOYAが隣部屋からAir dropで自分の写真を送りつけてくるというエピソードをREIとTETTAが明かし、2人は「自分の写真送ってくるのやめて?」と笑いながらNAOYAにお願いしていた。
4人のアドリブ合戦となったEBiSSHの自己紹介ソング「Let's EBiSSH!」ののち、さとり少年団の“タオル回し曲”「夏へダイビング」も7人バージョンで披露され、間奏で空を見上げる場面ではメンバーが「ファイナルだね」「ツアー終わっちゃう」「寂しいね」と口々につぶやきながら少し感傷的なムードを演出した。2組のグループがそれぞれの個性を見せつつ、新たな形も提示したコーナーを終えるとライブも佳境。ここでHAYATOは「次の曲はこのツアーからやっている、超盛り上がれる新曲です」と言って「HOLIDAY」を紹介する。“HOLIDAYポーズ”と命名されたハンドサインのレクチャーを経て届けられたこの曲は、さわやかな音色が印象的なハウスナンバー。TETTAは「ファイナル、一緒にクラップ!」とSWAGを巻き込み、サビでは“HOLIDAYポーズ”のダンスが会場の一体感を高めていった。KENSHINの「ラストの曲です、楽しんでいきましょう!」という声とともに届けられたのは「POP! POP!」で、7人はカラフルに光る照明に照らされながらSWAGと笑顔を交わす。「キスしたいよ」と歌うシーンでは、TETTAがREIの頬に顔を寄せ、REIの驚く表情を楽しんでいた。
SWAGの大きな声に応えてメンバーがステージに戻ったアンコールでは、新曲の「Category」が披露された。REIの「準備OK!?」という威勢のいい声から投下されたこの曲で、7人はこれまで以上に攻撃的なパフォーマンスを展開。重低音の響くトラックにマイクを持つメンバーのパワフルなユニゾンが絡み、赤い光に染め上げられたステージ上ではHAYATOが振りを付けた鋭くハイカロリーなダンスがオーディエンスを圧倒した。ライブハウスの熱気を一層引き上げるようになだれ込んだONE N' ONLYのデビュー曲「I'M SWAG」、そして2ndシングルのタイトルトラック「Dark Knight」でメンバーは渾身のパフォーマンスを見せ、「Dark Knight」の曲中にテープキャノンが放たれると盛り上がりは最高潮に達した。
好きな人との別れ難い思いを歌うミディアムバラード「Bla Bla Bla」をラストナンバーに選び、ライブが終わる間際の寂しい気持ちを曲に重ねた7人。ツアーでのパフォーマンスをすべて終えた彼らはここでSWAGに向けて思いを語った。先陣を切ったREIが「不安なときもありましたが、SWAGが『ライブよかったです』と言ってくれる、そのひと言が僕を動かす原動力になっていました」といつになく真摯に語ると、KENSHINは「ONE N' ONLYの曲もメンバーもSWAGも好きで、この7人でがんばっていきたいって本気で思っています。どんどん会場を大きくして、いろんな会場全部制覇して天下取りたい!」と野心をのぞかせる。するとKOHKIは「KENSHINが言ったように、いつか“世界征服”を……」と言って笑いを誘った。
TETTAは「みんなで作り上げたものを、こうして観てもらえることがうれしい」とツアー完走に充実感をにじませ、EIKUは「これからもSWAGの心の中で僕らが生き続けるようにがんばっていきたいです」と思いを新たにする。NAOYAはツアーを経て7人の絆がより深まったことをSWAGに伝え「こいつら(メンバー)が好きだなって思います。とにかく僕はライブが大好きです!」と思いを語った。最後にHAYATOは「まだ僕らはスタートダッシュをしたくらい。これからです。もっともっと上に行きたいと思います」と誓い、この言葉にほかのメンバーも力強くうなずく。最後に7人は「以上、ONE N' ONLYでした!」と声を合わせて叫び、笑顔でステージをあとにした。
ライブのあとには報道陣に向けた囲み取材が行われ、メンバーはここで改めてツアーを終えたばかりの心境を語った。NAOYAは「SWAGに『これからも付いて行きたい』と思ってもらえるようなライブにしたかったし、その意志は見せられたと思う」と実感を明かし、KENSHINは「ツアーの5公演でメンバーの結束感がどんどん高まっていきました。これからもっとがんばっていこうという団結力が得られたと思います」とコメントした。また、HAYATOが振り付けを担当する楽曲が増えてきていることについて質問が飛ぶと、彼は「まずは曲の世界観を意識して、パっと見でわかるキャッチーさを持たせたい。あと、僕はダンスの世界の中で今どんなトレンドがあるかも研究しているので、“最先端かつキャッチー”な見せ方をしたいと思っています。それとやっぱり、僕が一番メンバーのことをわかっているので『ここはこのメンバーに輝いてほしい』ということを考えてフォーメーションを組んでいますね」と自信が振りを付ける際のこだわりを明かす。するとTETTAはこれに「僕、HAYATOの振り付けが個人的に大好きで。天才だなって思うんです。音を取る箇所が多くて細かいけれど、その細かいところに思いが行き届いているから観ている人にも伝わるんじゃないかなって思う。何よりメンバーのことを第一に思って作ってくれる、素敵な僕の先生です」と自身の思いを明かしていた。
ONE N' ONLY「ONE N' ONLY ~EBiSSH×SBC~ Dark Knight」2019年6月16日 マイナビBLITZ赤坂 セットリスト
01. Sexy Beach Party Yes!!
02. Everything's Changing
03. LA DI DA
04. Black Hole
05. Winter Life
06. KIMI GA SUKI
07. 恋はタイミング
08. Just Like Me
09. Let's EBiSSH!
10. 夏へダイビング
11. HOLIDAY
12. POP! POP!
<アンコール>
13. What About This?
14. Category
15. I'M SWAG
16. Dark Knight
17. Bla Bla Bla
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リンク
- ONE N' ONLY / ワンエンオンリー:オフィシャルサイト
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音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】ONE N' ONLYツアー、赤坂で熱狂の終幕「まだ僕らはスタートダッシュ」野心見せ未来へ(写真21枚)
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