miwa、日本武道館2DAYSで全30公演ツアー締めくくる「みんなの心を照らす光でありたい」

miwaが3月15、16日に東京・日本武道館で全国ツアー「miwa concert tour 2018-2019 "miwa THE BEST"」の最終公演を行った。本稿では2日目公演の模様をレポートする。

このツアーはmiwaが昨年7月にリリースした初のオールタイムベストアルバム「miwa THE BEST」を携えて行ってきたもの。約9000人のファンが埋め尽くす武道館で、miwaはベストアルバム収録曲に新曲を交えた全21曲を披露した。

オープニングVTR上映後、暗転する場内。「ジャキ、ジャキ、ジャキ」とハサミで髪を切る音が響いたのち、スクリーンが赤く染まるとトレードマークのロングヘアを大胆に短くしたmiwaのシルエットが浮かび上がる。歓声が上がる中、彼女はバンドメンバーと共に激しいロックチューン「chAngE」でライブの口火を切り、「Faith」を続けてパフォーマンス。「FRiDAY-MA-MAGiC」では手拍子や簡単な振り付けで場内に一体感を生み出した。

アコースティックギターを手にしたmiwaはコール＆レスポンスで観客のテンションを引き上げると「君に出会えたから」をさわやかに歌唱。照明がカラフルに輝く中、「ミラクル」を笑顔で歌唱し、続く「360°」では踊ったり、手を振ったり、元気にステージを動き回った。MCでmiwaは毎年ライブを行っており、オードリーや松任谷由実のライブで観客としても訪れたばかりだという武道館への思いを語ったのち、「Faraway」でライブを再開。バラードナンバー「ホイッスル～君と過ごした日々～」「片想い」でその伸びやかな歌声を場内に響かせた。

ここでmiwaは観客に着席を促し、「大切な人を思い浮かべながら聴いてください」と告げると「オトシモノ」を情感豊かに歌唱。さらに彼女が「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」を優しく歌い上げると、スクリーンにはmiwaの幼少期から現在までを振り返る映像が映し出される。映像上映後、miwaはデビュー曲「don't cry anymore」を弾き語りでエモーショナルに歌唱。続けてデビュー当時からのバンドメンバーであるeji（Key）、オバタコウジ（G）、河村吉宏（Dr）と共に「めぐろ川」をパフォーマンスしたmiwaが「441」の演奏をスタートさせると、観客は再び立ち上がって腕を振り上げた。

代表曲「ヒカリへ」に続き、無数のライティングに照らされながら「We are the light」を歌い上げたmiwa。彼女は自身の活動やバンドメンバー、スタッフ、ファンとの出会いを振り返り、「皆さんがそれぞれ照らしてくれた光で私は今ここに立っています。みんなが照らし続けてくれたからこそ9年という月日、歌い続けることができました。私の歌が少しでもみんなの心を照らす光となれるよう、これからも心を込めてがんばっていきます。これからもみんなの光でありたいです」と活動に込める思いを語ると「アコースティックストーリー」でライブ本編を締めくくった。

フロアからmiwaコールが起こる中、miwaはキャップ、Tシャツ、パーカー、トートバッグといったグッズをフル着用してステージに再登場。バンドメンバーを改めて紹介したのち、新曲「RUN FUN RUN」でアンコールを開始し、続く「ストレスフリー」では観客と一緒にタオルを振り回して盛り上がった。そして「春になったら」演奏後、アコースティックギターを手にしたmiwaが最後に届けたのは「結-ゆい-」。miwaが観客に合唱を促すと、会場に集まったファンは力強い歌声を武道館に響かせた。パフォーマンスを終えたmiwaはバンドメンバーと共に笑顔で挨拶すると観客に手を振って退場し、全30公演にわたるツアーに幕を下ろした。