吉田山田が10年を振り返る47都道府県ツアー、初日は「と」

吉田山田が3月2日に神奈川・神奈川県民ホール 小ホールにて、47都道府県ツアー「吉田山田47都道府県ツアー～二人またまた旅2019～」の初日公演を開催した。

吉田山田が47都道府県ツアーを行うのは2016年以来、およそ3年ぶり。今年10月のデビュー10周年に向けて行われる本ツアーでは47都道府県が6つのブロックに分けられており、彼らは各ブロックでこれまでリリースしたアルバム6作品を網羅するライブを行う。初日公演から3月31日の千葉・柏PALOOZAまでの13公演は「episode1」と銘打たれ、2010年10月に発表した1stアルバム「『と』」収録曲を中心としたセットリストを展開。初日公演は「希望とキャンディ」「ガムシャランナー」といった昨今のライブでも演奏されている人気曲のほか、普段の公演ではなかなか披露されないレア曲も飛び出す内容となった。

「ソウルフード」では吉田結威（G, Vo）がループマシンを使って音作りを始めるものの、テンポが定まらなかったり、山田義孝（Vo）の鼻歌が録音されてしまったりと、なかなか演奏が始められない事態に。2人はそんなアクシデントすら笑いに変えてみせ、演奏が始まれば真剣な眼差しで歌声を届けて聴き手を魅了した。ライブ終盤「この10年でたくさんの曲が作れたのは、あなたのおかげです」と語りかけた山田は、出会いと別れを歌った楽曲「ハローグッバイ」を情感豊かに歌い上げる。山田の振り付けに合わせてオーディエンスも一緒に手を動かし、場内は一体感のある空気に包まれた。

アンコールでは最新シングルの表題曲「桜咲け」や、ライブの鉄板曲「イッパツ」などオールタイムな選曲でオーディエンスを盛り上げた2人。長きにわたるツアーの幕開けを飾る公演に集まったファンに向けて「ありがとう」と感謝の言葉を述べると、客席からは「がんばれ！」「行ってらっしゃい！」と声援が上がった。