フェンダーと
「Fender Telecaster Thinline "BiSH"」はフェンダーとナタリー商品開発チームが企画し、BiSHの楽曲を数多く手がける松隈ケンタ(SCRAMBLES)監修のもと製作されたオリジナルモデル。“楽器を持たないパンクバンド”であるBiSHのイメージを反映しながら、BiSHサウンドの要である松隈のこだわりが随所に盛り込まれている。
再受注を記念して行われたイベントには松隈のほか、BiSHメンバーを代表してセントチヒロ・チッチが登壇。抽選により招待された清掃員(BiSHファンの呼称)40名の前に登場した松隈とチッチは、簡単な挨拶のあと「まずは1曲聴いてもらいましょう」と、チッチのソロボーカルでBiSHのナンバー「Story Brighter」を披露し、松隈は「Fender Telecaster Thinline "BiSH"」の音色を至近距離で体感させた。この曲は2015年5月に発売されたBiSHの1stアルバム「Brand-new idol SHiT」に収録された楽曲で、作詞はチッチによるもの。ライブで歌われる機会の少ない曲だが、松隈は「今日はせっかくの機会ですし、あまりやらない珍しい曲がいいかなと。チッチが歌詞を書いた曲だし、ギターがわかりやすい曲なので」とその選曲理由を明かした。チッチは「そもそもBiSHの曲を1人で歌うことがないので、難しかったです」と緊張した様子を見せるも、「ギターとチッチの歌以外はパソコンから音を出したんですけど、だんだんチッチの歌が盛り上がってきてグルーヴがよくなってきたからすごいなと思った。さすがメジャーの方だなと」と松隈はチッチのパフォーマンスを評価した。
トークコーナーでは「マニアックな話でもいいですか?」と松隈が「Fender Telecaster Thinline "BiSH"」を製作するうえでこだわったポイントを自ら解説。フェンダーの伝統的なモデル、テレキャスター・シンラインをベースにしながらも、フレットのポジションマークやネックまで黒く塗ったり、セミホロウボディに他社製のハムバッカーピックアップを搭載したりと、フェンダーの常識を覆すカスタマイズが施されていることを説明した。ただしフェンダー製品の顔とも言えるヘッドの「Fender」の文字、通称“スパゲティロゴ”をBiSH仕様に変更する案に関しては却下されたという。
広告写真ではBiSHのメンバー6人がそれぞれ「Fender Telecaster Thinline "BiSH"」のイメージビジュアルを撮影しているが、あくまで“楽器を持たないパンクバンド”というBiSHのコンセプトを遵守し、メンバーは一切ギターに触れていない。しかし今回のイベントでは特別に、最近密かにアコースティックギターを練習しているというチッチが、ニコニコ動画の“弾いてみた”動画を観て覚えたというBiSHの楽曲「スパーク」のイントロフレーズを「Fender Telecaster Thinline "BiSH"」で演奏してみることに。チッチは自身のたどたどしい演奏にケタケタと笑いながらも「スパーク」のワンフレーズを演奏してみせた。その後の質問コーナーでは「曲作りは何から始めるか」との問いに松隈が回答。彼はメロディではなくオケ全体を先に構築し、最後に主旋律を乗せていくのだという。また「BiSHの曲って、イントロが全部カッコよくない? なんでかと言うと、僕は発想が逆で、イントロがカッコいいものから曲に仕上げていくんですよ」と、BiSHの曲は詞先や曲先ならぬ“イントロ先”で作られていることを明かした。
イベントの最後にはさらにもう1曲、2016年1月発売の2ndアルバム「FAKE METAL JACKET」から、チッチと松隈、BiSHの生みの親であるプロデューサー渡辺淳之介が3人で作詞したナンバー「BUDOKANか もしくはTAMANEGI」がライブで披露された。
「Fender Telecaster Thinline "BiSH"」の受注は7月22日までナタリーストアで受付中。また原宿の複合施設・THE SHAREでは7月15日まで「Fender Telecaster Thinline "BiSH"」の展示会を行っている。会場ではギターのほか、この企画用に撮り下ろされたBiSHの未公開ショットも展示されており、BiSHメンバーのサインが入ったオリジナルピックセットや、コラボメニューのソフトクリームが販売されている。営業時間は13:00から20:00まで。
リンク
- BiSH FENDER
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