このツアーはLUCKY TAPESがメジャーデビュー作「22」を携えて実施してきたもので、5月25日は愛知・CLUB UPSET、6月3日は大阪・Shangri-Laでそれぞれワンマンライブが行われた。ツアーファイナルの会場に選ばれたのは東京キネマ倶楽部。ステージ左上のバルコニーからLUCKY TAPESの高橋海(Vo, Key)、高橋健介(G)、田口恵人(B)とサポートメンバーのUKO(Cho)、村上大輔 (Sax)、チャンケン (Tp)、NAPPI (Tb)、ぱなお(Perc)、松浦大樹(Dr)が登場すると、開演を待ちわびたファンは大きな拍手で彼らを出迎える。9人は「ワン、ツー、スリー、フォー!」というカウントから「レイディ・ブルース」で勢いよくライブの幕を開けると、「体温」「NUDE」を続けてパフォーマンス。会場の雰囲気とマッチしたムーディな演奏で観客を酔わせていく。MCで高橋健介はまず開演が20分ほど遅れてしまったことを謝りつつ、「調子どう? みんな踊れる?」とフロアに向かって問いかける。彼は観客を煽って声を出させると、ダンスナンバー「Friday Night」でライブを再開。観客だけでなく、ホーン隊の3人も楽しげにステップを踏んだ。「Balance」「TOKYO」といったグルーヴィな2曲に続いて披露された「贅沢な罠」では、高橋海が色気のある歌声で観客を魅了する一方、高橋健介は攻撃的なギターサウンドでフロアを圧倒した。
ライブの中盤で高橋健介とUKOを除くメンバーが退場すると、アコースティックギターに持ち替えた高橋健介はUKOと一緒に「夜想曲」を熱演。2人は美しいハーモニーを会場に響かせた。ステージに再度集結した9人は「ENCORE(Voice Space)」に続いてメジャーデビュー作の表題曲「22」を演奏。曲中には、ミュージックビデオに出演したダンサーの水村里奈がスペシャルゲストとしてバルコニーから登場し、奔放なダンスで楽曲に花を添えた。「ハッピーな曲をやります」と言って「EASY」を演奏した後、高橋健介は観客に携帯電話のライトを点灯することを提案。会場中に白い光がきらめく幻想的な景色が広がる中、彼らは「Gravity」を演奏し、「Let's get it started」のコール&レスポンスでフロアに一体感を生み出した。ここで高橋健介はメジャーデビューに対して戸惑いがあったことを明かしつつ、受け入れてくれたファンに感謝の言葉を述べてからメジャーデビュー作の収録曲「MOOD」をプレイすると、最後は「シェリー」を届けてライブ本編を締めくくった。
アンコールに応じて再びステージに登場した9人は、どのメンバーに歌ってほしいかをフロアに問う。せーので観客に選ばれた松浦が味のある声で「TONIGHT!」の導入パートを歌ってからドラムの前に戻ると、そのまま9人で演奏をスタート。この曲ではUKO、ラッキーホーンズ、田口、高橋健介もそれぞれ歌声を披露して、大きな歓声を浴びた。間奏で高橋健介が改めてメンバーを紹介すると、ゲストの水村も再びステージに登場。熱狂的な盛り上がりの中、高橋健介はフロアに飛び込み、ツアーは大団円を迎えた。
LUCKY TAPES「LUCKY TAPES "22" Release One Man Tour」
2018年6月23日 東京キネマ倶楽部 セットリスト
01. レイディ・ブルース
02. 体温
03. NUDE
04. Friday Night
05. Balance
06. TOKYO
07. 贅沢な罠
08. 夜想曲
09. ENCORE(Voice Space)
10. 22
11. Touch!
12. EASY
13. Gravity
14. MOOD
15. シェリー
<アンコール>
16. TONIGHT!
リンク
- LUCKY TAPES – Official Website
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音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】LUCKY TAPES、ムーディな演奏で観客魅了したキネマ倶楽部の夜(写真12枚) https://t.co/gWBu6S778X https://t.co/yCW2MPLjVa