「みんなAngelだからね!」PrizmaX、Level 7でホリックと果たした“融合”

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PrizmaXが6月16日に千葉・市川市文化会館にてワンマンライブ「PrizmaX Hall Tour Level 7 ~FUSION~」を開催した。

PrizmaX(撮影:笹森健一)

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PrizmaX(撮影:笹森健一)

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大阪・NHK大阪ホールでの公演と合わせた東阪ツアーとして行われた「Level 7 ~FUSION~」。彼らにとっては2017年12月に行われた東京・日本青年館ホールでのワンマンライブ「PrizmaX Live Level 6 悲しみを乗り越えて人は強くなれるだろう ~Memory~」ぶりとなったホール公演は、「Level 6」の中で描き出された女子高生2人のストーリーを反芻するような映像と共にスタートした。舞台を隠す紗幕に映像がフラッシュバックしたその瞬間、5つのシルエットが大きく浮かび上がる。ホリック(PrizmaXファンの呼称)の歓声の中、5人は「Memory」で「Level 7」の幕を開けた。

「PrizmaX Hall Tour Level 7 ~FUSION~」の様子。(撮影:笹森健一)

「PrizmaX Hall Tour Level 7 ~FUSION~」の様子。(撮影:笹森健一)[拡大]

真っ赤な照明にステージが照らされ、けたたましい電子音が「Are you ready?」の始まりを告げると、PrizmaXの5人と4人のバックダンサーはエネルギッシュな群舞を見せてオーディエンスを圧倒。清水大樹は「FUSIONファイナル、Are you ready!?」とシャウトした。バックダンサーを迎えた演出はグループの歴史の中で初めてのことで、大樹は「今回のライブテーマがFUSION(融合)ということで、素晴らしいバックダンサーと融合して素敵なステージをお届けします」とホリックに伝える。そして彼は「ファイナルだから、大阪の盛り上がりをどうしても超えたい。だからホリックとよりFUSIONして、最高の時間を過ごしたいと思います。ノンストップで行くよ! シートベルトしっかり“外して”付いて来てください!」と呼びかけた。

自己紹介では島田翼が「今日は0.01秒も見逃すことなく俺らに付いて来いよ!」、福本有希が「今日俺、ホントにハニーたち(ファン)とFUSIONする気でいるけど、意味わかってるよね!?」とホリックに語りかける。大樹のラップに合わせてほかの4人がホリックの声を求めた「Mysterious Eyes」ののちに届けられた「Never」はビートを効かせたダンスバージョンに装いを変え、次々と舞台上の景色を変えるドラマティックな照明演出がメンバーのパフォーマンスを彩った。

黒川ティムと森崎ウィンのセッションの様子。(撮影:笹森健一)

黒川ティムと森崎ウィンのセッションの様子。(撮影:笹森健一)[拡大]

PrizmaXの5人、バックダンサーを加えた9人と、シーンに合わせて出演者のフォーメーションも目まぐるしく変わっていく中、ボーカルの黒川ティムと森崎ウィンが2人だけでステージに立ったのは「Truth」。スポットライトに照らされた彼らは英詞で紡がれる曲のストーリーをみずみずしいボーカルで描き出し、時折アイコンタクトを取りながら声を重ねる。続く「春空」ではウィンがギターをつま弾き、ハイチェアに腰かけた2人は息の合った美しいハーモニーをホールいっぱいに響かせた。

島田翼(手前)(撮影:笹森健一)

島田翼(手前)(撮影:笹森健一)[拡大]

スウィートなラブソング「HUG&KISS」ではティムとウィンの朗らかなボーカルに合わせ、パフォーマーとバックダンサーがミュージカルのようなパフォーマンスを見せる。大樹と有希による女性ダンサーとのカップルダンスや翼のジャグリングが舞台上の各所で展開し、観客の目を大いに楽しませた。また「抱きしめて行く」では翼が曲の中で歌われる切ない恋心を自身の身体で雄弁に伝え、観客は彼の表現を息を飲むようにして見つめていた。

森崎ウィン(左)にキスする福本有希(右)。(撮影:笹森健一)

森崎ウィン(左)にキスする福本有希(右)。(撮影:笹森健一)[拡大]

「yours」を終えるとステージ上部にDJセットが出現し、翼がスキルフルなDJプレイで会場を沸かせる。そして彼は「Pleasure」をスピンし、ミラーボールの光の下で5人は楽しげにこの曲を踊った。彼らの呼びかけに応じたホリックがサビのダンスをメンバーとシンクロさせると、ステージ上にも客席にも笑顔が広がる。この光景にウィンは「いいね、シートベルト外したね!」と大樹に語りかけていた。メンバーは「my girl」で会場を一層盛り上げ、また「Let's prove it!!」では有希がマイクを握ってボーカルを担うサプライズも。彼は歌いながらウィンに接近してウィンの頬にキスをし「ウィンちゃんかわいい!」「ハニーたち、今日1日最高にラブラブしような!」と思い切り叫んだ。

森崎ウィンと黒川ティム。(撮影:笹森健一)

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2度目のMCが始まった頃にはライブも終盤。ワールドカップの話題から「PrizmaXもインターナショナルグループですから、各国から“FANTASISTA”が集まってますよね?」と大樹が言うと「FANTASISTA」のイントロが鳴り、5人はサインボールの入ったバッグを手に客席へと飛び出す。思い切りタオルを振り回す大樹、「ハニーかわいいね」と目の前でファンに声をかける有希、ホリックの腕にペンでサインをしだす翼、自身のイメージカラーの赤いペンライトをファンから奪って笑顔で振ってみせるティム、そしてファンのタオルや手の甲にキスをするウィンと、それぞれの個性が強くにじみ出た5人のファンサービスに、会場の各所で悲鳴のような歓声が飛んだ。1曲丸ごと撮影OKにした「OUR ZONE」では、歌にもダンスにも一層の力を込めた5人。本編ラストの「Just Revolution」で彼らが拳を掲げると、ホリックも右手を高く挙げてメンバーに呼応する。力の限りの歌声を聴かせたティムは「Come on!」と言ってマイクを客席のほうへ。彼の呼びかけで会場に大きなシンガロングが響くと、これを聞いたティムは力強く頷いて笑顔を浮かべた。

森崎ウィンと黒川ティム。(撮影:笹森健一)

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アンコールのステージは「カフェオレ」で陽気にスタート。ツアーTシャツに着替えた5人は続く「Three Things」で2手に分かれてステージ両端の花道に歩みを進め、ホリックと笑顔を交わしながらこの曲を届けた。MCではウィンの出演した映画「レディ・プレイヤー1」の話題で盛り上がったメンバー。この作品への出演をきっかけにテレビなどへの出演が増えたウィンは「なんと言っても僕はPrizmaXを広める役目だから。だからいずれ、テレビの音楽番組に出られるようにがんばっていきたいと思います」と自身の抱く考えを明かす。彼がファンに向けて「俺はガンダムで行く!」と作中の決めゼリフを言うと、ほかの4人はロボットのような動きで移動してウィンに“合体”。そして「でも今は、君の夢の中に行っていいかな」と言うウィンの言葉をきっかけに「夢唄」へとつないだ。

黒川ティム(撮影:笹森健一)

黒川ティム(撮影:笹森健一)[拡大]

「夢唄」の3拍子のリズムに乗って声と身体を弾ませた5人がこの日の最後の楽曲に選んだのは「Angel」。5人の真ん中に立ったティムは「Angel」とタイトルコールをし、「ここにいるみんなAngelだからね!」と叫んだ。ボーカルの2人の柔らかな歌声が会場に響き渡り、笑顔の“融合”でホリックと一体となった5人。温かなムードに包まれたラストシーンをステージの上から見つめたティムは、「I love you」とつぶやいて微笑みを浮かべた。

なお終演後には、各メンバーがプロデュースする楽曲の配信が秋に行われることがアナウンスされた。ホリックは続報に期待しておこう。

PrizmaX「PrizmaX Hall Tour Level 7 ~FUSION~」2018年6月16日 市川市文化会館 セットリスト

01. Memory
02. Are you ready?
03. REBORN
04. Mysterious Eyes
05. Never
06. Truth
07. 春空
08. HUG&KISS
09. Its Love
10. 抱きしめて行く
11. yours
12. Gradually+Someday
13. Pleasure
14. my girl
15. Let's prove it!!
16. FANTASISTA
17. OUR ZONE
18. Just Revolution
<アンコール>
19. カフェオレ
20. Three Things
21. 夢唄
22. Angel

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