KANA-BOONのアジカン愛あふれた「Let's go TAI-BAAN!!」初日公演「夢が叶いました!」

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KANA-BOONが昨日5月30日に東京・Zepp Tokyoで対バンツアー「KANA-BOONのGO!GO!5周年!シーズン2 東名阪対バンツアー『Let's go TAI-BAAN!!』」の初日公演を開催した。

「君という花」を演奏するKANA-BOONと後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)。(撮影:山川哲矢)

「君という花」を演奏するKANA-BOONと後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)。(撮影:山川哲矢)

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このツアーはKANA-BOONがメジャーデビュー5周年企画の1つとして行っているもの。彼らは各公演にゲストアーティストを招き、東京、大阪、愛知の3カ所を回る。初日の東京公演にはKANA-BOONが大きな影響を受けたバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが出演した。

「KANA-BOONのGO!GO!5周年!シーズン2 東名阪対バンツアー『Let's go TAI-BAAN!!』」ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブの模様。(撮影:山川哲矢)

「KANA-BOONのGO!GO!5周年!シーズン2 東名阪対バンツアー『Let's go TAI-BAAN!!』」ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブの模様。(撮影:山川哲矢)[拡大]

先攻のアジカンは「サイレン」でライブをスタート。1曲目から盤石のアンサンブルを響かせた彼らは言葉を挟むことなく「Re:Re:」「リライト」といった人気ナンバーを続け、フロアを大きく沸かせた。「Easter / 復活祭」をクールに届けたところで後藤正文(Vo, G)は、かつてKi/oon Music主催のオーディション「キューン20イヤーズオーディション」でKANA-BOONが優勝しアジカン出演のイベントのオープニングアクトを務めたというエピソードを持ち出し「今日はすっかり立場も逆転して、これだけ多くの人が集まっている中オープニングアクトに選んでいただいてうれしいです(笑)」と観客の笑いを誘う。彼は「鮪くんっていつも眼鏡かけてたっけ? 今日ずっと眼鏡かけてたんだけど、俺のコスプレかな」と冗談を言いつつも、MCの最後には「好き好き言ってくれてうれしいです。ありがとうございます」と本音をのぞかせた。その後アジカンは「生者のマーチ」をじっくりと奏で、ライブを再開。「ソラニン」のイントロのギターが鳴らされると、フロアから歓声とハンドクラップが沸き起こった。初期ナンバー「エントランス」でみずみずしいサウンドを響かせたあと、4人は昨年発表した楽曲「荒野を歩け」を力強くプレイ。最後には軽快に体を揺らしながら「今を生きて」を届け、会場を温かな空気で満たしてステージを去っていった。

KANA-BOON(撮影:山川哲矢)

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アジカンからバトンを受け取ったKANA-BOONは序盤からハイテンションで「シルエット」、そして昨年発表しすでにライブの人気曲となっている「ディストラクションビートミュージック」といったアッパーチューンを連投。熱のこもった演奏を繰り広げ、彼らは会場の温度を一層引き上げていった。谷口鮪(Vo, G)は「今日はアジカンに出演してもらいました! 長年の夢が叶いました!」と両手を高く上げ、喜びを全開に。「今日はめちゃくちゃいい1日にしたいと思っています」と意気込み、この日リリースしたミニアルバムの表題曲「アスター」を生き生きと披露した。「ゴッチが褒めてくれた曲をやります」と谷口が告げ、さわやかに歌い上げたのは「Wake up」。演奏を終えると彼は「俺らずっとアジカンをコピーして、ずっと聴いてきたんですよ。さっき『エントランス』を聴いて、爆泣きしました」とアジカンへの思いを熱く語った。彼は「昔の曲には思い入れはあるけど、でも最新のアジカンが一番カッコいい。最新がカッコいいバンドが一番カッコいいな。俺らもそうありたいと思って新譜を出しました」と告げると、ミニアルバムのリード曲「彷徨う日々とファンファーレ」を演奏。「フルドライブ」では鋭利なギターサウンドと強靭なビートが繰り出され、会場は大盛り上がりとなった。

後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)と谷口鮪(KANA-BOON)。(撮影:山川哲矢)

後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)と谷口鮪(KANA-BOON)。(撮影:山川哲矢)[拡大]

アンコールで再びステージに現れたKANA-BOONは「せっかくの共演なので呼びますか!」と後藤をステージに呼び込む。後藤の冗談に谷口が「何を言うてるんですか!」と突っ込むなど仲睦まじい様子を見せたあと、5人はKANA-BOONが高校時代によくカバーしていたナンバーだという「君という花」を披露した。同曲は昨年リリースされたアジカンのトリビュートアルバム「AKG TRIBUTE」でKANA-BOONがカバーしたナンバー。オーディエンスが固唾を飲んで見つめる中、KANA-BOONの力のこもった演奏に乗せて後藤が歌い始める。間奏では谷口と後藤が向かい合い、楽しげにギターを弾く場面もあった。アウトロの最後の一音までじっくりと音を鳴らし、後藤が「どうもありがとう!」とステージを去ったあともメンバーの興奮はやまない。谷口は「僕は中学でアジカンに出会って、すごくカッコいいバンドだなと思って。高校で軽音楽部に入り、俺らはアジカンのコピーばっかりやってました。最初はアジカンそのままみたいな自分たちの曲ができたりして……鳴かず飛ばずのライブハウス時代もずっとアジカンを聴いてました」とこれまでを振り返る。そして「今日は俺らがアジカンを誘ってOKしてもらえて、2組だけでライブをやっているという……昔の自分に言ったら、腰を抜かすくらい感慨深い一日でした。今日のことを支えにまたがんばっていきます!」と目を輝かせ、彼らはこの日のライブを最後まで楽しんだ。

KANA-BOONはこのツアーの愛知・Zepp Nagoya公演を6月7日、大阪・Zepp Osaka Bayside公演を8日に実施。愛知公演にはORANGE RANGE、大阪公演にはフジファブリックが出演する。

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KANA-BOON「Let's go TAI-BAAN!!」(※終了分は割愛)

2018年6月7日(木)愛知県 Zepp Nagoya
<出演者>
KANA-BOON / ORANGE RANGE

2018年6月8日(金)大阪府 Zepp Osaka Bayside
<出演者>
KANA-BOON / フジファブリック

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みなぞう @ponchi37

これ読んでこっちが泣いたわ【ライブレポート】KANA-BOONのアジカン愛あふれた「Let's go TAI-BAAN!!」初日公演「夢が叶いました!」(写真17枚) - 音楽ナタリー https://t.co/uzlUoegIQn

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