小林武史「大地の芸術祭」開幕コンサートに交響組曲「円奏の彼方」書き下ろし

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7月29日より開催される国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」のオープニングコンサートとして、小林武史が書き下ろした交響組曲を演奏するコンサート「小林武史 : 交響組曲 『円奏の彼方(Beyond The Circle)』~based on 柴田南雄『ゆく河の流れは絶えずして』~」が7月28、29日に新潟・越後妻有文化ホール・十日町市中央公民館「段十ろう」で行われることが決定した。

「小林武史 : 交響組曲 『円奏の彼方(Beyond The Circle)』~based on 柴田南雄『ゆく河の流れは絶えずして』~」出演者

「小林武史 : 交響組曲 『円奏の彼方(Beyond The Circle)』~based on 柴田南雄『ゆく河の流れは絶えずして』~」出演者

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「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018」ロゴ

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「円奏の彼方(Beyond The Circle)」は、日本の音楽に偉大な足跡を残した作曲家・柴田南雄の交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」をベースに、小林が8楽章からなる交響組曲として書き下ろしたもの。コンサートには小林と指揮者の寺岡清高のほか、安藤裕子桐嶋ノドカSalyu、TOKUといったアーティストや、地元新潟の人々も参加する予定だ。「大地の芸術祭」オフィシャルサイトでは本日5月15日18:00から5月28日23:59まで、このコンサートのチケット先行抽選予約を受け付けている。

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小林武史 コメント

柴田南雄さんの作品をあらためて観て、ある種の“触媒”のようなあり方を感じたんです。柴田南雄という人にはインスピレーションを表現する天才的な表現者の部分もあるのですが、日本/欧米、日本/アジアなどを世界を相対化して考えた音楽の研究者という“知”の側面があった。『ゆく河の~』という彼の作品はそんな彼の音楽を通した“旅”であったと思うんです。鴨長明をはじめとした先人たちが辿った“知の旅”ですね。

僕らの時代はいよいよAIが登場するまでになって、でも一方では東日本大震災のように自然の前ではまだ無力であることを思い知らされたりもする。そんな“無常”という大きなベクトルのなかで鴨長明が感じたこと、それを継いで柴田南雄さんが作った交響曲。それらを経ていま僕がそのバトン受け継いでいるんだと思う。『大地の芸術祭』の場でこの公演を勧めてくれた北川フラムさん(大地の芸術祭総合ディレクター)もそのバトンを受け渡してくれたひとりです。僕のこの交響組曲は、そういった先人からのバトンに共振した感性の旅行記のようなものだと感じています。

小林武史 : 交響組曲『円奏の彼方(Beyond The Circle)』~based on 柴田南雄 「ゆく河の流れは絶えずして」~

2018年7月28日(土)新潟県 越後妻有文化ホール・十日町中央公民館「段十ろう」
2018年7月29日(日)新潟県 越後妻有文化ホール・十日町中央公民館「段十ろう」
<出演者>
小林武史 / 安藤裕子 / 桐嶋ノドカ / Salyu / TOKU / 寺岡清高(指揮者)/ and more

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