このライブは彼女のデビュー5周年を記念してを記念して企画されたもの。東名阪で最新アルバム「愛のせい」の再現ライブと、シングル全曲ライブという2部構成のライブが行われる。
彼女は1部では石崎光(G)、佐藤征史(B / くるり)、松永俊弥(Dr)、eji(Key)というバンドメンバーと共に「愛のせい」の収録曲を順に披露。表題曲「愛のせい」ではグルーヴィなバンド演奏に負けじと声を張り上げ、「lucy」ではハンドマイクでキュートに歌唱する。「異例のひと」では甘い声を聞かせ、ロックチューン「Howling wolf」ではエレキギターを手に勇ましく歌い上げるなど、さまざまな表情を見せていった。幻想的なイントロから始まった「からっぽ」では冒頭部分を歌ったあと、歌と手が止まってしまう。彼女はじっと手元を見つめ、一度バンドメンバーのほうを向いてから改めて正面を向き、「歌詞が出てきません。ちゃんと言葉を届けたいのに」と正直に告白。無事に歌詞を思い出し「しっかり歌わせてください」と演奏を再開すると、先ほどつまづいてしまった箇所から先のパートを、感極まり声を震わせながらも全力で最後まで歌い上げた。そして温かな拍手に包まれる中、深々とお辞儀をして1部の幕を下ろした。
2部ではデビューシングル「夏の夜」のジャケットで着用しているオレンジ色のワンピースに着替えて登場した片平。「ここからは原点回帰していきます」と宣言し、ファンの合唱が広がった「女の子は泣かない」、壮大なサウンドに乗せた「誰もが」、ミディアムチューン「この涙を知らない」といったシングル曲を届けた。また1部について「アルバム1曲1曲の真意を伝えられたなと思い、たくさんの感情を込めて歌いました」と回想。さらに同アルバムについて「感情の起伏が激しい女の子を歌ってるなと。こんな情緒不安定な私に付いてきてくれてありがとうございます」とバンドメンバーへの感謝を述べると、アルバムのプロデューサーであり、今回のバンドマスターでもある石崎は「(片平に)才能があるからですよ」と返した。最後に片平はデビューからの5年を振り返り「私自身、今、音楽人生の帰路に立ってるところなんですけど5年間でこんなにたくさんの曲を発表できたことは幸せです。でもまだまだ歌いたい曲がたくさんあるので、これからもがんばりたいと思います」と決意を口にして、ステージをあとにした。
なお「デビュー5周年企画 -2部構成- 『愛のせい』アルバム全曲再現ライブ&シングル全曲ライブ」は5月24日に愛知・DIAMOND HALLで行われたあと、25日に大阪・なんばHatchでファイナルを迎える。
デビュー5周年企画 -2部構成- 「愛のせい」アルバム全曲再現ライブ&シングル全曲ライブ
2018年5月24日(木)愛知県 DIAMOND HALL
2018年5月25日(金)大阪府 なんばHatch
リンク
- 片平里菜 OFFICIAL WEB SITE
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