二丁目の魁カミングアウト、おなカマに愛をぶつけた絶対に埋まらないワンマンFINAL

3

628

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 208 415
  • 5 シェア

二丁目の魁カミングアウトが5月1日に東京・TSUTAYA O-EASTにてワンマンライブ「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」を開催した。

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。(撮影:タマイシンゴ)

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。(撮影:タマイシンゴ)

大きなサイズで見る(全55件)

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。[拡大]

昨年11月の「絶対に埋まらないワンマンライブ in 新宿BLAZE」に続くグループ史上最大規模のライブとして、結成7周年の日に行われたTSUTAYA O-EAST公演。ぺいにゃむにゃむによる「盛り上がる準備できてる!?」というおなカマ(二丁目の魁カミングアウトファンの呼称)を煽る影ナレと、「絶対に埋まらないワンマンライブ FINAL」と映し出されたオープニングVTRを経て、二丁魁はステージに登場した。最初に「まるもうけ」を届けた4人は、2曲目にキラーチューン「耳をすませば」を歌唱。コールが響きわたるフロアの盛り上がりを見て、リーダーのミキティー本物は目に涙を浮かべていた。次に彼らはロックサウンドの「若くない者のすべて」、サクライケンタが作曲した「ウサギと賽子さん」、ミディアムナンバー「人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ」などをノンストップで披露。汗だくになりながらの熱いパフォーマンスで会場のボルテージを上昇させていった。

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。(撮影:タマイシンゴ)

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。(撮影:タマイシンゴ)[拡大]

ライブ中盤、4人は一旦ステージから退場。スクリーンにはメンバーがこれからの活動への意気込みなどを語るVTRが上映され、映像の最後ではグループの新しいロゴが発表された。そしてミキティー本物の「はじめまして! 新しくなった二丁目の魁カミングアウトです!」という言葉と共に、ピンクを基調とした派手な新衣装に着替えてステージに再登場した二丁魁は、新曲「シワの数だけ被GAY妄想」を披露。曲中にはミキティー本物がメンバーの上に乗っかり、腹筋マシン「ワンダーコア」さながらに腹筋をする小ネタでおなカマを楽しませた。その後「ネコの恩返し」「三原色カタルシス」を畳み掛けるように歌唱した彼らは、ポップなサウンドの「青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」や腕を前に突き出すサビの振りが印象的な「The frog in the well knows nothing of the great ocean ~カエルのうた~」でフロアを熱狂させ、「言いたいことも言えないこんな世の中じゃん」でライブ本編を締めくくった。

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。[拡大]

アンコールに応えてステージに現れた二丁魁は、スローナンバー「yesterday the once more」を熱唱。曲の終盤ではおなカマがサイリウムを一斉に点灯させ、メンバーを驚かせた。ここまで怒涛の勢いでパフォーマンスを披露してきた4人は、アンコールで初めてMCを展開。それぞれ自己紹介を済ませたあと、ミキティー本物は「シワの数だけ被GAY妄想」について「誰かと一緒にシワだらけの手を手をつなげたときに、初めて永遠を信じてみたくなるんじゃないかなっていう希望を込めた歌です」と説明した。

またMCでは「HARDGAY SEASON」と銘打ち、5月から7月にかけてさまざまなライブ企画を行われることが発表された。この期間に4人は東京・AiSOTOPE LOUNGEで複数回フリーライブを行うほか、東京・AKIBAカルチャーズ劇場で月1回の単独公演「THEATER GAYLIVE」を開催。さらに3カ月連続で東名阪ツアー「HARD GAY TOUR」を実施し、5月は東京・CreAto、愛知・Dt.BLD、大阪・FANJ twiceでライブを行う。このほかに彼らは今春、きまるモッコリが大学を卒業したことを機に、メンバー全員がアイドル活動以外の仕事を辞めたこと、今回のTSUTAYA O-EAST公演までの期間限定で開設していたメンバーの個人Twitterアカウントを今後も継続して使用していくことも報告した。

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。[拡大]

トークでおなカマを和ませた4人は、ぺいにゃむにゃむの「『HARDGAY SEASON』はすでに始まっています。もっともっとぶつかり合っていこうぜ!」という煽りから「マイノリティーサイレン」を熱演。続けてこの日2回目の「耳をすませば」を投下したあと、1人ずつ挨拶を述べていった。昨年の5月1日にグループに加入した白鳥白鳥は「今までぶつかったことのないような壁にぶつかる、そんな1年間でした」とこれまでの活動を振り返りつつ、「私はまだアイドルにはなれていないようです。私が自分自身でアイドルと名乗るのではなく、皆さんのアイドルになれる日までもう少しだけ一緒にいてくれませんか? そんな日まで私は白鳥白鳥を磨いていきたいと思います」とおなカマに呼びかける。二丁魁の“希望担当”であるきまるモッコリは、「加入当初は希望という言葉がなんなのか全然わからなくて。ずっとその言葉だけがからっぽで、自分にとって重荷になってしまう時期がありました。でもメンバーとおなカマのみんなと歩み続けて、たくさんのことに触れ合って一緒に過ごして、どうして自分が希望担当になったのか少しずつわかった気がしました」と話し、「これからもみんなの希望として歩み続けていきたいと思います」と決意を口にした。

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。(撮影:タマイシンゴ)

「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」の様子。(撮影:タマイシンゴ)[拡大]

「1つのことに真剣に向き合うことをずっと避けてきた」と切り出したぺいにゃむにゃむは、「ゲイアイドル、二丁目の魁カミングアウトのぺいにゃむにゃむとして生きようと思う覚悟をくれたのは、こんな私に向き合ってくれたメンバーと、ここにいるおなカマ1人ひとりです。あなたたちがゲイギャルに覚悟をさせました」と笑顔でコメント。ミキティー本物は「私たちの見えないところで起こるさよならがすごく怖くて、怯えてました。ある人に『アイドルは大きくなるに連れ、昔から応援してる人が減っていくのは当然だ』と言われたんですけど、大きくなることで昔から応援してくれてる人がこの場所を去ってしまうのは私にとって絶対に当たり前じゃないです」「私は欲張りです。大きいステージに行っても、ここにいる1人ひとりの愛情を残らず欲しいんです」と胸の内を吐露した。また彼はこの日、母親が初めて二丁魁のライブを観に来ていることを明かし、「自分の歌や歌詞よりも、ここにメンバーとおなカマを見てほしくて今日は呼びました」「私は誰がなんて言おうと、ここにいるみんなが宝物です。来世にずっと覚えておきたい宝物なんです」と力強く語った。

さらにミキティー本物は、今回のワンマンライブのチケットが惜しくもソールドアウトしなかったことについて「埋まらないことが悔しいって初めて思えたんです。1200人も入る会場が埋まらなくて悔しいって思えるようになんて、昔の私だったら考えられない」と触れながら、おなカマに感謝の気持ちを伝える。そして二丁魁は最後に「病める時も 健やかなる時も」を熱唱。感動的なムードの中、TSUTAYA O-EAST公演の幕を閉じた。

この記事の画像(全55件)

二丁目の魁カミングアウト「二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST」2018年5月1日 TSUTAYA O-EAST

01. まるもうけ
02. 耳をすませば
03. 若くない者のすべて
04. BUG IS LIFE
05. ウサギと賽子さん
06. 人を好きになれる君は何度でもやり直せるんだ
07. そっ閉じ 青春
08. シワの数だけ被GAY妄想
09. ネコの恩返し
10. 三原色カタルシス
11. 青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ
12. The frog in the well knows nothing of the great ocean ~カエルのうた~
13. 言いたいことも言えないこんな世の中じゃん
<アンコール>
14. yesterday the once more
15. マイノリティーサイレン
16. 耳をすませば
17. 病める時も 健やかなる時も

二丁目の魁カミングアウトのFREE GAYLIVE

2018年5月9日(水)東京都 AiSOTOPE LOUNGE
2018年5月16日(水)東京都 AiSOTOPE LOUNGE
2018年5月23日(水)東京都 AiSOTOPE LOUNGE
2018年5月29日(火)東京都 AiSOTOPE LOUNGE
2018年5月30日(水)東京都 AiSOTOPE LOUNGE
2018年5月31日(木)東京都 AiSOTOPE LOUNGE

二丁目の魁カミングアウト「THEATER GAYLIVE」

2018年5月22日(火)東京都 AKIBAカルチャーズ劇場
2018年6月12日(火)東京都 AKIBAカルチャーズ劇場
2018年7月25日(火)東京都 AKIBAカルチャーズ劇場

二丁目の魁カミングアウト「HARD GAY TOUR」

2018年5月6日(日)東京都 CreAto
2018年5月13日(日)愛知県 Dt.BLD
2018年5月27日(日)大阪府 FANJ twice

全文を表示

読者の反応

  • 3

シシ @shi_shinyam2

【ライブレポート】二丁目の魁カミングアウト、おなカマに愛をぶつけた絶対に埋まらないワンマンFINAL(写真55枚) - 音楽ナタリー https://t.co/BWEVvkAsVW

コメントを読む(3件)

二丁目の魁カミングアウトの画像

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 二丁目の魁カミングアウト の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。