矢野顕子、清水ミチコのラジオ番組で秘蔵エピソード公開

ニッポン放送で行われたラジオ番組「清水ミチコのミッチャン・インポッシブル」の収録に矢野顕子が参加した。

「清水ミチコのミッチャン・インポッシブル」は、毎週土曜にニッポン放送でオンエアされている1時間のラジオ番組。清水が得意なモノマネやコントを披露するほか、多彩なゲストを招いたスタジオトークも魅力となっている。

清水ミチコと、この日ゲストに招かれた矢野は、2009年2月に大阪で行われた「矢野顕子リサイタル BREEZE 3Days with GUEST」で共演した仲。また12月にリリースされた清水の8thアルバム「バッタもん」には、そのライブで録音された「いもむしごろごろ」が収められている。

そんな縁もあって、トークは「バッタもん」の話からスタート。以前から矢野の大ファンだったという清水が「YAMAHAさん（矢野の所属レーベル）ありがとうございます！」と喜びをあらわにし、「当日はすごく緊張していたので、矢野さんと握手もせず帰ってしまったんですよー」とくやしそうに語る。対して矢野は「私は楽しみ満載だったけど、ミッチャンは緊張してたねー」「帰りの新幹線の仲でもずっとしゃべってたんだよね」と朗らかにその日を振り返っていた。

また2009年末には、ニューヨーク在住の矢野の元に清水が遊びに行き、矢野のプライベートスタジオ「パンプキンスタジオ」を訪問。そのときを思い出しながら「ピアノを弾かせてもらったんですけど、なんだか悪い気がしました。『お前まだ早い』って言われたみたいな」と恐縮する清水に、「全然そんなんじゃないのに（笑）」と矢野。そこからピアノの個性の話が展開され、ニューアルバム「音楽堂」を録音した神奈川県立音楽堂のピアノは「プロ（の演奏家）みたい。今日はあなたが弾きますか、って」と表現し、アルバムのサウンドを形作った楽器に賛辞を贈った。また、うんともすんとも言わないピアノはあるかという質問に対して「地方で、すごい高いピアノなのに何年も誰も弾いてくれないと、そういう“人”は『もういいよ』みたいに（すねちゃってる）」と返答。「楽器は家具じゃないからたくさん弾いてあげてください」とラジオの向こうのリスナーに語りかけた。

後半はさらに「音楽堂」に関する突っ込んだ話を展開。収録曲をネットで募集したら300弱のリクエストが来たことや、レコーディングエンジニア・吉野金次との制作エピソードなどを明かした。また、アルバム収録曲「右手」をオンエア。この曲がELLEGARDENのカバーであることから、矢野・清水・細美武士の3人でうどんすきを食べたという思い出話を披露するなど、終始和やかな雰囲気の番組となった。

さらにこの日は番組のコントジングルおよび番組宣伝CMも併せて収録。清水が繰り出すモノマネにあわせ、矢野が女優の北林谷栄のマネをしたり、ひょうきんな声で「ただいまー」と発言したりするたびに、スタジオ内には爆笑があふれた。

なお、この日収録された番組は2月13日（土）16:00～17:00にニッポン放送でオンエアされる。