このツアーはビッケブランカが7月に発表した1stフルアルバム「FEARLESS」を携えて行われたもの。公演は彼の地元である愛知のDIAMOND HALLを皮切りに全6都市で実施された。開演時刻を迎えるとステージの照明が点滅し、アルバムの1曲目「FEARLESS」が流れ出す。雷鳴が轟く不穏な空気の中、ビッケのハイテンションなシャウトが会場に響くと紗幕が落ち、ステージが露わになった。アンカーが描かれたフラッグや蔦の絡んだロープ、カラフルなガーランド、そして「FEAR」の文字をかたどったボードで装飾されたステージにはマリンルックのビッケブランカとバンドメンバーが。1曲目の「Take me Take out」から息がぴったりのパフォーマンスでオーディエンスを大いに沸かせた。
「ココラムウ」「アシカダンス」とアッパーチューンで観客を盛り上げたビッケは「長いようで短かった1カ月間のツアー、こんなにいい景色が見られると思っていませんでした。ありがとうございます!」と満員の会場を見渡す。MCを早々に切り上げた彼は「Bad Boy Love」や「Natural Woman」「追うBOY」といった人気曲を連投。地声とファルセットボイスを自在に操りながら、ハイテンションにパフォーマンスを繰り広げていった。
中盤ではビッケの「変形!」の声を合図にバンドメンバーがステージ中央に集まり、アコースティック編成でのライブを披露。美麗なメロディがより際立つアレンジで「さよならに来ました」「幸せのアーチ」の2曲を届けた。会場に再び雷鳴が轟き、会場が不穏な雰囲気に包まれると、ビッケはコーラスワークが印象的な「Echo」をプレイ。続く「Stray Cat」ではミラーボールの光が会場中を満たした。
「FEARLESS」のラストを飾る「THUNDERBOLT」では、ビッケとバンドメンバーの力強い歌声が響く。観客たちも拳を突き上げながらビッケと同じように合唱し、会場には一体感が生まれた。けたたましいドラムソロから始まった「Moon Ride」ではカラフルな風船が客席に投げ込まれ、赤坂BLITZがハッピーな空間に。代表曲の「Slave of Love」のラストでビッケが華麗なピアノソロを決めると、盛大な拍手が送られた。本編ラストは高揚感のある「ファビュラス」で締めくくられ、ビッケはメンバーと共にステージを下りた。
観客はアンコールの代わりに「THUNDERBOLT」をシンガロングし、ビッケの再登場を待つ。そんな中Tシャツに着替えてステージに現れたビッケは目をうるませながら「めっちゃ楽しかったー! 本当にありがとうございます!」と感激した様子を見せた。ビッケは昔はあまりライブが好きではなかったが、今ではステージで自分が作った楽曲を披露して、ファンの笑顔を見ることが生きがいになったと語る。そして「(曲が)みんなに届いたときにちょっとでもいいことが起きたら、という願いを込めてこれからも歌っていきます」と話し、「Wake up sweetheart」でアンコールを締めくくった。
ビッケブランカ「FEARLESS TOUR 2017」2017年10月14日 赤坂BLITZ セットリスト
01. Take me Take out
02. ココラムウ
03. アシカダンス
04. Bad Boy Love
05. Natural Woman
06. Broken
07. 追うBOY
08. Want You Back
09. さよならに来ました
10. 幸せのアーチ
11. Echo
12. Stray Cat
13. THUNDERBOLT
14. Moon Ride
15. Slave of Love
16. ファビュラス
<アンコール>
17. Wake up sweetheart
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カンケ (柏崎三十郎) @everestsound7
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