熱いハートたぎるMOROHAとSA、ロックンロールに扉をこじ開ける

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7月25日に東京・TSUTAYA O-nestでMOROHAの自主企画「怒濤」の第9回が行われた。

MOROHAとは?

ラッパーのアフロとギタリストのUKにより2008年に結成。2010年に「SUMMER SONIC」出場権を賭けたコンテスト「出れんの!?サマソニ!?」にエントリーし、審査の過程で急遽追加された「曽我部恵一賞」を受賞したことをきっかけに急速に注目を浴びる。同年10月にROSE RECORDSから1stアルバム「MOROHA」をリリース。さまざまなアーティストとの対バンで、2人組という小編成ながらインパクトのある熱いパフォーマンスを繰り広げ、2016年には東京・LIQUIDROOMでのワンマンライブをソールドアウトさせた。同年10月に自身のレーベル・YAVAY YAYVA RECORDSからアルバム「MOROHA III」を発表。結成10周年を迎えた2018年6月に再録ベストアルバム「MOROHA BEST~十年再録~」をリリースし、2019年5月には4枚目のフルアルバム「MOROHA IV」を発表した。2020年には新型コロナウイルス感染拡大の影響でさまざまなライブが延期・中止となる中、困窮を極めるライブハウスに会場費を先払いするという試みから日程未定の全国ツアー「日程未定、開催確定TOUR」の開催を発表。2023年に結成15周年を迎え、同年6月に約4年ぶりとなるニューアルバム「MOROHA V」をリリースした。7月からはツアー「日程未定、開催確定TOUR」のタイトルを、「『日程確定、開催確定TOUR』×『MOROHA V RELEASE TOUR』」に改め全国各地を回った。2024年12月21日をもって活動休止。

「MOROHA『其ノ灯、暮ラシ』RELEASE TOUR FINAL×『怒濤』第9回」の様子。(Photo by MAYUMI -kiss it bitter-)

「MOROHA『其ノ灯、暮ラシ』RELEASE TOUR FINAL×『怒濤』第9回」の様子。(Photo by MAYUMI -kiss it bitter-)

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MOROHA(Photo by MAYUMI -kiss it bitter-)

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6月にライブDVD「其ノ灯、暮ラシ」をリリースし、翌7月から8都市を舞台にしたレコ発ツアーを実施したMOROHA。ファイナルにあたる東京公演は企画「怒濤」を兼ねたものとして、SAとのツーマン形式で開催された。

SA(Photo by MAYUMI -kiss it bitter-)

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TAISEI(Vo)の「よう来たー! 盛り上がっていけよ!」という歓迎の言葉でライブをスタートさせたSAは、「DON'T DENY, GIVE IT A TRY!!」「GET UP! WARRIORS」といったストレートなパンクナンバーを立て続けに披露。合間にはハンズアップや“SAコール”を行うよう煽り、フロアのテンションを高めていった。

SA(Photo by MAYUMI -kiss it bitter-)

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「さらば夜明けのSkyline」演奏後、NAOKI(G)はMOROHAとの出会いについて語り、今回競演できたことの喜びを明かした。2014年に行われた「京都大作戦2014」で共演した際、アフロ(MC)と話したというTAISEIは「坊主で目がイっちゃってるから『こいつヤベエやつだな、関わらんほうがいい』と思った」と回想して笑いを誘いつつ、「俺たちはすげえカッコよくて、(胸に手を当て)ここが熱いやつとライブをやりたい。えらい歳の差やけどね、やってることは同じなんですよ」とMOROHAのパフォーマンスを賞賛した。そして後半ではシリアスな雰囲気漂う「誰が為の人生だ」、観客同士が肩を組んで一体感を生み出した「GO BARMY KIDS」でパフォーマンスを終えた。

アフロ(MC / MOROHA)(Photo by MAYUMI -kiss it bitter-)

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続いて登場したMOROHAは、冒頭から緊張感漂う「VS」でフロアの雰囲気を一変させる。「奮い立つCDショップにて」披露後にはアフロが「最近自分のことが気に入ってません。ヌクヌクやってるような自分がとても気に入りません」と自身を戒めつつ、「いつもだったらSAに中指立てて『ぶん殴りにきたぜ』っていうスタンスでやるだろうけど……最高だなって思っちゃったんだよ」とSAのライブの感想を告白。彼らに対するリスペクトを明かした。

UK(G / MOROHA)(Photo by MAYUMI -kiss it bitter-)

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その後MOROHAは、観客だけでなく自分たちも鼓舞するような「俺のがヤバイ」、UK(G)がギターのボディを肘打ちしてリズムを刻んだ「それいけ!フライヤーマン」といった楽曲を鬼気迫る様子で披露。そんな中MCではアフロが「UKくん、今日も笑わないね」「こないだUKくんだけが参加した作品がリリースされたんだよね!」とUKに執拗に迫るトークで場の雰囲気を和ませる一幕もあった。そしてラストナンバー「四文銭」の終盤でアフロは「ロックンロールってのは、閉じた扉をこじ開けることを言うんだろ! お前の日々にロックンロールはあるか! 全身全霊マイクに向かって叫ぶから受け取ってくれよ、お前のロックンロール……愛してるぜ!!」とエモーショナルに咆哮。オーディエンスに熱いメッセージを投げかけ、今回の「怒濤」を締めくくった。

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「MOROHA『其ノ灯、暮ラシ』RELEASE TOUR FINAL×『怒濤』第9回」
2017年7月25日 TSUTAYA O-nest セットリスト

SA

01. DON'T DENY, GIVE IT A TRY!!
02. GET UP! WARRIORS
03. KIDZ IGNITE
04. runnin' BUMPY WAY
05. 俺は俺
06. さらば夜明けのSkyline
07. 青春に捧ぐ part2
08. BELIEVE IN MAGIC
09. 誰が為の人生だ
10. START ALL OVER AGAIN!
11. RALLY-HO!
12. GO BARMY KIDS

MOROHA

01. VS
02. 奮い立つCDショップにて
03. 俺のがヤバイ
04. Apollo 11
05. Memorii
06. それいけ!フライヤーマン
07. 三文銭
08. tomorrow
09. 拝啓、MCアフロ様
10. GOLD
11. 革命
12. 夜に数えて
13. 四文銭

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ともみ☆ @tomomi_h524

この対バンまた絶対見たい!
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