このライブは、メジャーデビュー2周年を前に開催された彼らの初めての沖縄公演。オーディエンスの期待に満ちた空気の中「Just a Friend」のイントロをバックにアロハシャツを着た5人が登場し、山中綾華(Dr)の力強いドラムを合図にメンバーは華々しいサウンドで勢いよくライブの幕を切った。ハイテンションのフロアに向かって大森元貴(Vo, G)は「最高の日にしましょう!」と呼びかけ、「HeLLo」「アンゼンパイ」では楽曲の節々でマイクを前に向けながらオーディエンスとコミュニケーションを交わす。バンドのMCをリードする藤澤涼架(Key)は会場から聞こえる「めんそーれ!」という言葉に「『めんそーれ』聞けました!」と満面の笑みを浮かべた。その後彼らは「StaRt」でステージの端から端まで動き回る奔放なパフォーマンスを見せたあと、2ndアルバム「Mrs. GREEN APPLE」の1曲目「Lion」を力を込めてプレイ。さらに若井滉斗(G)の鋭いギターリフと山中のエネルギッシュなドラムサウンドが絡み合う「ナニヲナニヲ」で一気に熱気が高まった会場に、彼らは「おもちゃの兵隊」を凛とした佇まいで届け、続く「Oz」では会場にファンタスティックな世界を築き上げる。そして壮大なアンサンブルがフロアを包み込む「鯨の唄」を挟んだあとに、5人は「『NAHAHA FESTIVAL!』ということで特別なバージョンで曲をやれたら」とサマーチューン「サママ・フェスティバル!」をウクレレなどを用いてアコースティックバージョンで披露。会場にはゆるやかな空気が満ちていった。
大森が「ここから後半戦です!」と告げると、高野清宗(B)のグルーヴィなベースがフロアのボルテージを引き上げる「VIP」、アッパーチューン「うブ」と、バンドは勢いを付けて一気にライブを駆け抜けていく。前ツアーから演奏されている「WHOO WHOO WHOO」ではオーディエンスがサウンドに身を委ねて自由に体を動かし、フロアに高揚感が生まれていった。さらにメンバーは「スマイロブドリーマ」でコミカルな動きを見せたあとに「Speaking」「In the Morning」と続けてシングル表題曲を繰り出し、大合唱を巻き起こす。そして2ndアルバムのラストナンバー「JOURNEY」を本編のラストに演奏し、5人は歓声に包まれながらステージをあとにした。
「アーイーヤー、イーヤーサーサー」というオーディエンスの沖縄バージョンのアンコールに呼び込まれてメンバーは再びステージへ。大森が「ちょっと特別なことやっていいですか?」と高野のベースを構え、「僕は小学6年生のときに音楽を始めたんですけど、そのきっかけがMONGOL800でした。小学校の卒業式の謝恩会で、ベースボーカルで演奏した曲をやっていいですか?」と告げると、会場からは大歓声が湧き起こる。彼は若井と山中と共にスリーピース編成で沖縄出身のMONGOL800の「あなたに」をじっくりと歌い上げ、演奏を終えると「感慨深い!」と口にした。続いてバンドは「サママ・フェスティバル!」をオリジナルバージョンで演奏し、「初めて沖縄でライブができたのがうれしい。出会ってくれてありがとうございます」というMCと共に「我逢人」を届けた。その後ダブルアンコールに応えて再び登場した彼らは、ラストに藤澤のフルートが高らかに鳴り響く「庶幾の唄」をおそろいの決めポーズを交えながら奏でる。演奏が終わると「また会いましょう!」と5人は観客に再会を誓い、晴れやかな笑顔を浮かべてフロアに手を振った。
Mrs. GREEN APPLE「NAHAHA FESTIVAL!」2017年7月1日 桜坂セントラル セットリスト
01. Just a Friend
02. HeLLo
03. アンゼンパイ
04. StaRt
05. Lion
06. ナニヲナニヲ
07. おもちゃの兵隊
08. Oz
09. 鯨の唄
10. サママ・フェスティバル!(アコースティックバージョン)
11. VIP
12. うブ
13. WHOO WHOO WHOO
14. スマイロブドリーマ
15. Speaking
16. In the Morning
17. JOURNEY
<アンコール>
18. サママ・フェスティバル!
19. 我逢人
<ダブルアンコール>
20. 庶幾の唄
※高野清宗の「高」ははしご高が正式表記。
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