デーモン閣下は3月にリリースした約5年ぶりのソロアルバム「EXISTENCE」を引っさげて4月にツアーをスタート。セミファイナルとなった本公演では「EXISTENCE」の収録曲を中心に、聖飢魔IIのナンバーなどもパフォーマンスし、ファンを魅了した。
場内にデーモン閣下によるナレーションが響きわたったのち、コンサートは「EXISTENCE」のオープニングナンバー「深山幻想記 序曲」でスタート。続けて「ゴールはみえた」やマンガ「テラフォーマーズ」の作者である貴家悠が作詞を手がけた「地球へ道づれ!」など、最新アルバムからの楽曲が次々と投下されていく。芥川賞作家の羽田圭介作詞の「Stolen Face」ではデーモン閣下の「ここで顔を盗まれそうになっているやつを紹介しよう」という歌詞にちなんだ紹介と共に、バックバンドの各パートがそれぞれソロを展開。場内の熱気を上昇させた。
さらに聖飢魔II時代後期の楽曲で、AsiaやKing Crimosonで活躍したジョン・ウェットンも英詞カバーした「ARCADIA」や、ブルボン小林作詞の「方舟の名はNoir」を届けたデーモン閣下は、「諸君の迎える明日は昨日までのそれとは違うぞ」と観客に呼びかけて「New Day Comes」を歌唱。ファンと共に旗を左右に振りながら会場を大いに盛り上げ、ライブ本編を締めくくった。
アンコールで再びステージに登場したデーモン閣下は最新作より「Just Being -ここにいる そこにいる-」を披露したあと、自身がイメージキャラクターを務める総務省のキャンペーン「電波利用環境保護周知啓発強化期間」のポスターをアピール。「今日記者会見をやったので開場が遅れた。吾輩が相撲を観ていて遅れたわけではない」と発言し、観客の笑いを誘った。今ツアーの毎公演で行われている「お前も作詞家にしてやろうか!」のコーナーでは、デーモン閣下がファンから募集した歌詞、演奏するバックバンドのメンバー、音楽のジャンルをランダムで選出。「顔を洗っているとき偶然鼻に刺さった小指」という歌詞を即興でBOOWYふうに歌い上げるなどしてファンを楽しませた。
その後相撲を題材にした「雷電為右衛門」と、聖飢魔IIの名曲「STAINLESS NIGHT」で場内を興奮で包み込んだデーモン閣下は、「ハートの8を持っているのは誰だ!?」と観客に呼びかけ「▽8」を熱唱。じゃんけんをして勝った観客にサイン入りポスターをプレゼントしてステージを立ち去った。
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デーモン閣下「DEMON'S ROCK "EXISTENCE" TOUR, DC19」
2017年6月1日 Zepp Tokyo セットリスト
01. 深山幻想記 序曲
02. ゴールはみえた
03. Forest Of Rocks
04. Shibuya Scrambled Crossing
05. 地球へ道づれ!
06. Stolen Face
07. ARCADIA
08. てふのやうにまひ
09. 方舟の名はNoir
10. 太陽がいっぱい
11. New Day Comes
<アンコール>
12. Just Being-ここにいる そこにいる-
13. 雷電為右衛門
14. STAINLESS NIGHT
15. ▽8
※▽は白抜きハートマーク、「BOOWY」の2つ目のOはストローク符号付きが正式表記。
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リンク
- デーモン閣下公式サイト - H.E.DEMON KAKKA'S
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狐一郎🇯🇵🤝🇺🇦 @majin810yajyuu
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