マーシー☆ポルシェ下北沢でトーク、ライブ、ビンタ

田代まさしと掟ポルシェ（ロマンポルシェ。）による2人組テクノポップユニット「マーシー☆ポルシェ」が、11月4日にディスクユニオン下北沢店にてインストアライブを行った。

これは11月4日に発表されたデビューシングル「監獄ポップ」のリリースを記念して実施されたもの。会場となったディスクユニオン下北沢店には平日にもかかわらず、100名近いファンが集まった。

掟ポルシェはCDジャケットそのままの宇宙服+エナジードームといういでたちで、そしてマーシーは80's感丸出しの「セーラーズ」ルックに身を包んで登場。シングルに収録されている「監獄アシッドハウス」「監獄ポップ」の2曲をカラオケで披露した。

しかし、この2曲はどちらもポルシェが作ったトラックにマーシーの声をサンプリングしたカラオケのため、マーシーは基本的に手持ちぶさた。何が起こるのかと見守る観客を前に、マーシーは段ボールの中から次々と仕込んだ小ネタを取り出し、細かいモノボケを何発も畳み掛け、ギャグマシーン健在ぶりをアピールした。

MCでは不謹慎な笑いを織り交ぜながらも、ユニット結成のいきさつや、マーシーがお笑いの師匠・志村けんと久しぶりに会った際の貴重なエピソード、もともとマーシーの熱心なファンだったというポルシェのマニアックな話など、盛りだくさんのトークを展開。マーシーはアーティストとしての復帰作でポルシェとタッグを組んだことについて「僕はラッツ＆スターのメンバーだったからソウルなイメージがあるわけですよ。でも、どうせ出すんだったらちょっと遠く離れたところに行っておこう。最近はネットで“ネ申”とか呼ばれるサブカルチャーの世界に行ってるから、だったらサブカルチャーの王様・掟君に頼もうと」とその理由を明かした。

最後に行われたサイン会では、CDを2枚購入した人にマーシー☆ポルシェとの3ショット撮影、さらに3枚購入した人には「マーシーにビンタ」という貴重な特典が付けられたが、さすがに3枚購入する人はなかなか出てこない。そこで急遽ジャンケン大会が行われ、勝ち残った幸運な2名の女性が登壇。Wビンタでマーシーに“社会的制裁”を与えた。

サイン会終了後はマスコミによる囲み取材が予定されていたが、駆けつけたメディア各社のほとんどはイベント半ばで退席。結果的にナタリーによる独占取材となった。取材の様子は下記のとおり。

マーシー☆ポルシェ 囲み取材

——田代さんは結構緊張されていたようにお見受けしましたが？

田代まさし（以下「マ」）：俺はいつも緊張すんだよ。
掟ポルシェ（以下「ポ」）：緊張しいなんですよ（笑）。
マ：それが誤解を招くんだけど（笑）。

——100人近いファンが集まっていましたね。

マ：いやー、こんなに来るとは思わなかったから。うれしかったなあ。
ポ：平日のこんな時間にね、ヒマなアブリーマンたちが。
マ：アブリーマンじゃないっつの。サラリーマン！

——今回のシングルがユニットとしてのデビュー作になりましたが、ユニットは今後も継続していく予定ですか？

ポ：そうですねー。これ（「監獄ポップ」）が売れに売れて、GUNS N' ROSESみたいに何か出すたびに1億円入ってくるような状況になったら続けていきたいですね。

——なんとなく田代さんが乗り気じゃないようにも見えるのですが……。

マ：ナヌ!? そんなことないよ！
ポ：こういうCD店でのイベントも、店が許せばドンドンやっていこうと思ってますけど。今んとこ「ダメだ」って言われてますから（笑）。某大型店ではイベント展開を断られまして。「君たちは……ダメだよ」って。

——それでは、ナタリー読者にそれぞれひとことずつメッセージを頂けますでしょうか。

ポ：やっぱり、覚せい剤とかああいうモノはやらないほうがいいですよ。あんまり。
マ：あんまりじゃないよ！ 絶対！
ポ：週に1回！
マ：ダミだっての！ えーと（マイクに顔を近づけて）悪いことすると捕まるぞ～。