「世界中を虜にしたい」REOL、大盛況のワンマンで目標宣言

REOLのワンマンライブ「テンカイ ノ コウシキ」の大阪公演が、3月5日に大阪・なんばHatchにて開催された。

客電が落ち、ステージを覆っていた紗幕に3人のシルエットが映し出されると、フロアから割れんばかりの歓声が上がる。「VIP KID」のイントロが鳴り響く中、ステージ上に照明が当たると仁王立ちをしたれをるが登場。マイクを手にした彼女は身振り手振りを交えながら力強い歌声を届けて、ライブを勢いよくスタートさせた。2曲目「LUVORATORRRRRY!」ではオーディエンスを煽って盛大なコール＆レスポンスを繰り広げ、フロアのテンションを引き上げていく。「サマーホラーパーティ」では夏を彷彿とさせるような映像が、「RE:」では楽曲の歌詞が紗幕やステージ上のセットに映し出され、音楽と映像が一体となったパフォーマンスが繰り広げられていった。

間髪入れずに8曲を歌い終えたれをるは、オーディエンスに向けて「今みんながこの場で私の歌を聴いている、それだけが真実だと思う。 だから私はみんなに向けて歌うので、聴いてくれ！」と叫び、「404 not found」を熱唱。彼女の鬼気迫るパフォーマンスに感化されるように、フロアの熱気はどんどんと上昇していく。「-FINAL SIGMA-」でれをるが捌けると、ギガとお菊がステージ上に登場。彼女たちはハンズアップや手拍子をオーディエンスに要求。さらに「drop pop candy」「オオエドランヴ」といったれをるの代表曲を3人で歌唱したリミックス音源をかけて会場を盛り上げた。

2人のパフォーマンスがひと段落すると「ギミアブレスタッナウ」のミュージックビデオの衣装を着たれをるが姿を現す。彼女は「一緒に怒りを爆発させましょう。All right?」と声をかけ、振り付けを交えながら「ギミアブレスタッナウ」を歌唱。曲の後半ではギガとお菊もパフォーマンスに加わり、3人は息を合わせた振り付けでファンを魅了した。その後はメンバー3人へのインタビュー映像を上映するコーナーへ。REOLとしての目標を問われたれをるは「一番は長く続けられること」と前置きをしつつも「いろんな人にREOLの音楽を届けて、世界中を虜にしたい」と自身の思いを打ち明けた。

再び幕が上がり、1人でステージに舞い戻ったれをるはアルバム「Σ」の完成後に作られた新曲「ニュータイプトーキョー」を歌唱。本編最後のナンバー「VIORA」の間奏で「幸せな時間をありがとう。また近々お会いしましょう」と話した彼女は、曲が終わると同時にオーディエンスに「さよなら」と声をかけ、舞台セットの上から身を投げて姿を消すパフォーマンスで本編を終えた。

熱烈なアンコールの中、れをるは錫杖を持ったギガと番傘を手にしたお菊に囲まれて登場。どこか和の雰囲気を漂わせる中「宵々古今」を繰り出すと、オーディエンスはタオルを回して彼女たちのパフォーマンスを楽しんでいた。MCでれをるはアルバムのタイトルである「Σ」がギリシア文字で18番目であることを受け、この日のライブは次の18曲目が最後になることを説明。さらに彼女は「今日のセット、映像、私のパフォーマンス。すべてを目に焼き付けて帰ってください」と話し、「No title」で「テンカイ ノ コウシキ」の大阪公演をフィナーレに導いた。ライブ終了後、ステージにそろった3人は「REOLの音楽をこれからもよろしくお願いします」と結び、笑顔でステージをあとにした。