本作は2012年から5年間にわたり坂本に密着して制作されたもの。東日本大震災によって被害を受けたピアノに触れたり、福島・福島第一原子力発電所を囲む特別警戒区域を訪れたりする姿のほか、中咽頭がんと戦う様子などが収められている。また今年3月リリースのニューアルバム(タイトル未定)の制作現場にもカメラは密着している。監督はスティーブン・ノムラ・シブルが務めた。
坂本龍一 コメント
2012年にNO NUKES 2012を撮影できないか?とスティーブン・ノムラ・シブルという映画制作者から連絡が入った。それ以来、官邸前のデモや、東北ユースオーケストラとのコンサート、そしてガンがわかって映画制作のスケジュールに大きな変更が余儀なくされても、僕の側にはいつもカメラがあった。スティーブンは僕に何を見たんだろう? プライベートスタジオも、自宅のピアノ室も、全てさらけ出した。こんな映画に坂本の私生活を覗くという以上の意味はあるんだろうか? 果たして映画として「見れる」作品となっているんだろうか? -いま、僕は完成が待ち遠しい。
スティーブン・ノムラ・シブル監督 コメント
震災後、坂本龍一さんの音楽表現がどのように変わるのか、新たにどのような曲を書かれるのか、もしそこまで密着可能であれば、何かカタルシスが生じるのではないかとの思いが、この映画を作り始めるきっかけでした。ご病気の事もあり、本格的な作曲プロセスの記録を始めたのは撮影開始から4年後の事、長い撮影期間となりましたが、映画を通じて、映像と共に音楽や音の魅力を表現できればと、今も願っております。是非皆さまに劇場で音楽的カタルシスを体験して頂きたく思います。
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コハラ ミユキ @milkykoara
坂本龍一のドキュメンタリー映画が公開、新アルバム制作現場にも密着 - 音楽ナタリー https://t.co/5af4SWyaIe