外したらあかんで！女王蜂、新曲も披露した5年ぶり「仮面の宴」

女王蜂が2月10日に東京・赤坂BLITZ、昨日12日に大阪・BIGCATにて単独公演「仮面の宴」を開催。本記事では赤坂BLITZ公演の模様をレポートする。

2012年以来およそ5年ぶりに行われた「仮面の宴」。この公演では「仮面」というドレスコードが設けられ、観客は会場で配布された仮面を着用してライブに参加した。開演時間を少し過ぎた頃に場内が暗転し、歓声を浴びながらカラフルなスーツとシャツを身にまとったやしちゃん（B）、ルリちゃん（Dr）、ひばりくん（G）が登場。最後に仮面を被ったアヴちゃん（Vo）が姿を現し、幻想的なミディアムチューン「夜曲」でライブの口火を切った。

バンドは「『仮面の宴』！ 踊れるかい？」といったアヴちゃんの煽りを交えつつ、「ヴィーナス」「ギラギラ」を届け、ライブ序盤からオーディエンスのボルテージを引き上げた。その後アヴちゃんはおもむろに仮面を外し、「君らは外したらあかんで！」とドレスコードを守るようオーディエンスに声をかけてから「スリラ」「一騎討ち」とキレのあるダンスチューンをパワフルに熱唱。人気曲「デスコ」の演奏中にはフロアで色とりどりのジュリ扇が乱舞するなど、場内はさらなる熱気で満たされた。そしてライブ後半に彼女たちはファンキーなベースラインが印象的な新曲「DANCE DANCE DANCE」や、タイトル未発表の新曲に続けて「告げ口」を演奏し、ライブ本編をバラード「鉄壁」で締めくくった。

アンコールではTシャツとミニスカート姿のメンバーが登場。ここではアヴちゃんが「ソールドアウトということで、今日は来てくださって本当にありがとうございます！」と感謝の言葉を述べつつ、ニューアルバム「Q」を4月5日にリリースすること、翌6日から全国ワンマンツアー「A」を開催することを発表した。MCのあと、バンドは女王蜂の新境地とも言えるメロウでポップな新曲をラストに披露。「全国ツアーでお会いしましょう」というアヴちゃんの言葉のあとに、4人はステージを去っていった。