LUNA SEA、幸せな一体感でファンを満たしたSSA公演初日

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LUNA SEAが昨日12月23日と本日24日の2日間にわたり埼玉・さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「LUNA SEA The Holy Night -Beyond the Limit- at さいたまスーパーアリーナ 2days」を実施した。

LUNA SEAとは?

RYUICHI(Vo)、SUGIZO(G, Violin)、INORAN(G)、J(B)、真矢(Dr)からなるロックバンド。1989年に現編成での活動を開始し、1991年にYOSHIKI(X JAPAN)主宰の「Extasy Records」から1stアルバム「LUNA SEA」をリリースする。翌1992年に2ndアルバム「IMAGE」でメジャーデビューを果たした。1994年のシングル「ROSIER」がロングヒットを記録し、東京ドームや横浜スタジアムなどでライブを行うなど日本を代表するロックバンドへと成長する。しかし2000年11月に“終幕”を発表し、同年12月26、27日に行われた東京ドーム公演をもってバンドの歴史に幕を下ろした。終幕以降も各メンバーはソロアーティストとしてのキャリアを重ね、精力的な音楽活動を展開。2007年12月24日に東京ドームで一夜限りの復活ライブを行い、このライブをきっかけに2010年8月に“REBOOT”と称して本格的な再始動を発表した。結成25周年を迎えた2014年5月29日には国立代々木競技場第一体育館でスペシャルライブ「LUNA SEA 25th ANNIVERSARY LIVE -The Unfinished MOON-」を実施。2015年6月には主催フェス「LUNATIC FEST.」を千葉・幕張メッセで行い大成功を収める。2018年6月に2回目の「LUNATIC FEST.」を開催。12月には埼玉・さいたまスーパーアリーナでメジャーデビューアルバム「IMAGE」と、メジャー第2弾にして通算3枚目のアルバム「EDEN」をフィーチャーした内容の2DAYS公演を行った。2019年5月29日に結成30周年を迎えると共に両A面シングル「宇宙の詩 ~Higher and Higher~ / 悲壮美」をリリース。

LUNA SEA「LUNA SEA The Holy Night -Beyond the Limit- at さいたまスーパーアリーナ 2days」12月23日公演の様子。

LUNA SEA「LUNA SEA The Holy Night -Beyond the Limit- at さいたまスーパーアリーナ 2days」12月23日公演の様子。

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RYUICHI(Vo)

RYUICHI(Vo)[拡大]

ファンクラブ会員限定ツアーを除けば、約1年9カ月ぶりのワンマンライブとなった今回。ライブは初日と2日目で内容が異なるものとなったほか、バンド初の試みとして会場限定のクリスマスシングル「HOLY KNIGHT」をリリースしたり、会場内に楽器展示コーナーを設けたり、ひさしぶりのライブにふさわしい演出や企画の数々でファンを喜ばせた。この記事では、数々の伝説的なライブが行われてきた「LUNA SEAの日」とも言われる12月23日公演の模様を紹介する。

この日は、厳かな合唱が場内に響き、ステージ後方の円形のビジョンにステンドグラスが投影される演出を経てライブがスタート。5つのシルエットがステージに浮かび上がると、観客はメンバーを求めるように高く手を掲げた。バンドがオープニングナンバーとして届けたのはRYUICHI(Vo)の歌い出しで始まる「WITH LOVE」。悲鳴のような歓声を浴びながら、RYUICHIは低く穏やかな声で歌い、SUGIZO(G, Violin)、INORAN(G)、J(B)は丁寧に音を奏でる。そして、INORANがエッジの効いたギターをかき鳴らし曲の口火を切る「TONIGHT」で場内の熱気は一気に上昇。勢いのあるサウンドに合わせて盛大なシンガロングも起き、ステージと客席の垣根が消えていく。

RYUICHIの「LUNA SEAの記念日、どこまでも熱い夜にしましょう」という呼びかけから突入したブロックでは、「Limit」「DESIRE」「TRUE BLUE」という新旧のナンバーが続く流れに。バンドは勢いのあるナンバーをスリリングな演奏と共に届けつつ、「Sweetest Coma Again」ではダークかつヘビーなサウンドを、赤く禍々しい照明の下でパフォーマンス。同曲ではJが重くうねるようなグルーヴでオーディエンスを圧倒していた。その後もそれぞれのプレイスタイルが光るステージが繰り広げられ、SUGIZOは流麗なギターを「IN SILENCE」で、幻想的で優美なバイオリンの音色を「I'll Stay With You」で弾き、「gravity」ではINORANが幻想的な世界を描き出す。真矢(Dr)はドラムソロで炎の演出を交えつつエネルギッシュなプレイを披露したほか、「真矢コール」を巻き起こしてみせる。さらにJもベースソロで咆哮したり、激しいプレイを繰り広げて煽ったり、オーディエンスの熱気を前半戦以上に引き上げていった。

リズム隊のソロが引き金となりバンドの士気も高まった様子で、後半戦のスタートを切った「Be Awake」で5人はひと際力強いサウンドを鳴らす。RYUICHIは「ホントにみんな最高です! ドラムソロ、ベースソロがあると一段と盛り上がるよね」と満面の笑みを浮かべ、「5人から心を込めて贈ります」と愛おしそうな表情で「I for You」を届けた。また本編の後半で特に観客の目を引いたのは、メンバー同士の楽しげな表情。ギターを弾くINORANに背中を預ける形でRYUICHIが「SHINE」を歌えば、「IN MY DREAM」ではINORANとSUGIZOがじゃれ合うようにギターの音を絡ませる。そして激しく気迫のこもったプレイで魅せた「ROSIER」で本編をクライマックスに導いた。

LUNA SEA「LUNA SEA The Holy Night -Beyond the Limit- at さいたまスーパーアリーナ 2days」12月23日公演の様子。

LUNA SEA「LUNA SEA The Holy Night -Beyond the Limit- at さいたまスーパーアリーナ 2days」12月23日公演の様子。[拡大]

アンコールが始まるまでの間には、「きよしこの夜」の合唱が客席で起き美しいハーモニーが会場を包み込む。温かなムードに誘われるように登場したメンバーは、ひと足早いクリスマスプレゼントとして「HOLY KNIGHT」を披露。泡状の雪が天井から舞い、ミラーボールが回る演出がロマンチックな空気を醸し出す中、5人は今回のライブのために作ったミディアムテンポの優しいラブソングを奏でた。さらにRYUICHIは、「クリスマスだからこんなナンバーも……」と「White Christmas」を美しく伸びのある声で歌い上げる。RYUICHIからの歌の贈り物を経て、ライブはいよいよ終盤へ。「Dejavu」で再び会場に熱狂の渦が作り出され、なだれ込むようにLUNA SEAのライブには欠かせない「WISH」に。5人の演奏と、オーディエンスのラララの大合唱が溶け合いハッピーな空気が広い会場に広がっていく。RYUICHIは最後に「やっぱり、23日が俺らのクリスマスだよね」と述べ、メンバーをステージ中央へと誘う。5人は一列に並び手をつなぐと、観客を巻き込んで一斉にジャンプ。幸せな一体感を残して、2016年の「LUNA SEAの日」を締めくくった。

なおLUNA SEAはライブ中に、結成記念日である5月29日に東京・日本武道館にてライブ「LUNA SEA The Anniversary 2017」を開催することをアナウンス。アニバーサリーライブの開催発表というプレゼントでもファンを歓喜させた。

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LUNA SEA「LUNA SEA The Holy Night -Beyond the Limit- at さいたまスーパーアリーナ 2days」
2016年12月23日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. WITH LOVE
02. TONIGHT
03. Limit
04. DESIRE
05. TRUE BLUE
06. Sweetest Coma Again
07. IN SILENCE
08. I'll Stay With You
09. gravity
10. Dr Solo~Bass Solo
11. Be Awake
12. I for You
13. SHINE
14. PRECIOUS....
15. IN MY DREAM
16. ROSIER
<アンコール>
17. HOLY KNIGHT
18. Dejavu
19. WISH

LUNA SEA The Anniversary 2017

2017年5月29日(月)東京都 日本武道館

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撮影:宮脇進、山内洋枝、田辺佳子

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