UA、秋の野音公演で細野晴臣と生デュエット披露

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UAが9月6日に東名阪ツアーの初日となる公演を、東京・日比谷野外大音楽堂でワンマンライブを行った。

UAは細野晴臣を交えてのMCで、幼い頃エレクトーンでYMOの「ライディーン」を弾いていたことを明かした。

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実力派アーティストたちによる演奏に乗せて、伸びやかな歌声を夜空に聴かせたUA。

実力派アーティストたちによる演奏に乗せて、伸びやかな歌声を夜空に聴かせたUA。

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こちらはアンコールでのひとコマ。本編の真っ赤な衣装とは対照的な白い衣装が目を引いた。

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今回のツアーは7月にリリースした最新作「ATTA」 を携えてのものということもあり、セットリストはアルバムからの楽曲を中心に構成。その楽曲を再現すべく集められたのは、内橋和久(G)、鈴木正人(B/LITTLE CREATURES)、芳垣安洋(Dr/ROVO)、権藤知彦(Euphonium/anonymass)、塩谷博之(Clarinet,S.Sax)、青木タイセイ(Tb/熱帯JAZZ楽団)、太田美帆(Cho)、メグ(Cho)という計8人のアーティストたち。さらにゲストとして細野晴臣も登場し、ライブをおおいに盛り上げた。

開演時間を20分ほど過ぎた頃、UAが静かな足取りでステージに現れ、ライブがスタート。鈴虫の声が反響する中、たおやかな歌声で「青空」を歌い上げ、早速オーディエンスを魅了する。「悲しみジョニー」「愛の進路」の2曲を歌い終えたところで、「こんばんは。ようこそ。みなさん元気? 去年はお休みしましたが、今年は野音に立つことができました。おおきに!」と関西弁で挨拶。「新曲を結構やろうと思います」と語ると、次々と「ATTA」 からのナンバーを歌い上げた。

スリリングなアンサンブルを聴かせる「TIDA」ではサポートアーティストたちの演奏とUAの歌声が溶け合いエキゾチックなムードを作り出し、おもちゃ箱のようにワクワクした展開が魅力の「KOSMOS」では高揚感を喚起。お腹に第2子がいるときに書いたという「Purple Rain」では、緑に囲まれた会場を幽玄の世界へと誘っていった。

続いては、この日のハイライトのひとつでもある細野晴臣を招いてのセッションコーナーへ。UAは「徹子の部屋のテーマ」を口ずさみながら細野をステージに招き入れると、「ご機嫌は?」とまったりとした口調で語りかけ和やかなトークを展開した。

ひとしきりおしゃべりをした後で、「まぁ、歌いましょう」というUAの言葉が口火となり2人は「夢見る約束」をデュエット。2人の共演は2007年11月に行われたライブイベント「LIVE SPEEDSTAR EXPRESS~15歳の初体験~」以来約2年ぶりのことだったが、そのブランクを感じさせない美しいハーモニーを披露。味わい深い細野の低い歌声と、UAのやわらかい歌声が空気を伝い会場を夢心地にさせた。さらに細野は「月がきえてゆく」 にも参加し、贅沢なセッションでオーディエンスを沸かせた。

細野が去った後は、UAの「ヤッホー!」というかけ声で「黄金の緑」が始まる。この曲では、刺激的なアンサンブルと緑を基調とした照明が楽曲を立体的なものへと変え、心地良い空間を生みだした。そして「2008」「Lightning」と歌い上げた後、母としての体験を反映したユニークな歌詞が印象的な「Familia」で本編ラストを飾った。

アンコールでは、さざめくような拍手が響く中、UAは白をベースにしたドレッシーな衣装に着替えて再びステージ上に。観客はその姿を見るや「カワイイ!」「愛してる!」と声援を贈る。UAは照れた表情を浮かべ「もうみんなの37歳ですから」「愛してる」と返し、会場を盛り上げた。

続いてアンコールとして披露されたのは、「恋人」「アスパラガス」「閃光」の3曲。「恋人」では真っ赤な照明がムーディーな楽曲を演出し、「アスパラガス」ではユニークな音色としなやかなボーカルがオーガニックなサウンドを作り出した。

「閃光」を歌う前にUAは再び口を開き、最新作「ATTA」が第2子の妊娠と出産をきっかけに生まれたものであることや、子供が口にした「あった」という言葉がタイトルになっていることを語った。そして「今日は子供の声がしてすごくうれしかったです。ありがとう」と感謝を述べると、「閃光」を歌い上げ、その包容力ある歌声で会場を大きく包み込んだ。

UA 2009年9月6日東京・日比谷野外大音楽堂公演セットリスト

01. 青空
02. 悲しみジョニー
03. 愛の進路
04. 怪物
05. TIDA
06. 13番目の月
07. KOSMOS
08. Purple Rain
09. 夢見る約束
10. 月がきえてゆく
11. 黄金の緑
12. 2008
13. Lightning
14. Familia
EN1. 恋人
EN2. アスパラガス
EN3. 閃光

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音楽ナタリー @natalie_mu

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