HOTSQUALL主催「ONION ROCK」冬の開催にファンも歓喜

HOTSQUALL主催のライブイベント「ONION ROCK Winter 2016」が11月27日に東京・TSUTAYA O-WESTにて開催された。

「ONION ROCK」はHOTSQUALLが不定期で主催しているライブイベント。「ONION ROCK Winter」と銘打たれた今回は、HOTSQUALLのほか、FEELFLIP、BACK LIFT、My Hair is Bad、四星球が出演しイベントを盛り上げた。

トップバッターを務めたのは、TOMOYA（Vo, G）いわく“ガチャガチャ担当”のFEELFLIP。彼らはTOMOYAの「準備はどうですか？ 最高の1日にしようぜ！」という言葉を合図に、「For Fighting」「GET LIFE!!」といったスカチューンでオーディエンスを踊らせていく。MCではTOMOYAが3年前に出演した「ONION ROCK」でのエピソードを明かして、場内の笑いを誘った。バンドは最後に「I want my freedom back」で盛大なシンガロングを響かせ場内を温めて、ステージをあとにした。

続くBACK LIFTは「ONION ROCK」初登場。HOTSQUALLを「大好きなお兄ちゃんであり、大好きな先輩」と慕う彼らは、同イベントに出演できたことについて「誇り。わくわくしてる」と声を弾ませると「ALWAYS」「This is myself」といったメロディアスなパンクチューンを畳みかけていく。「愛のある場所には愛のある歌を！」という小林'KICHIKU'辰也（Vo, B）の言葉に続いて披露された「LIVING ROOM」では、フロアから大合唱が広がった。

出演者の中で最年少のMy Hair is Badは登場するなり、「アフターアワー」「告白」「クリサンセマム」とドライブ感のある楽曲を連投し、その勢いを見せつける。椎木知仁（G, Vo）は初めてダイブをしたのがHOTSQUALLのライブだったことを明かし、「カッコいいバンドに呼ばれた」とこの日の出演の喜びを語った。さらに「フロムナウオン」演奏前のアドリブの弾き語りでは、「高校生の頃HOTSQUALLと対バンし、後日とある人に『お前らはホスコの金魚のフンやってろ』と言われたことが悔しかった」と思いを吐露し、バンドはその悔しさを爆発させるようにエモーショナルな演奏で持ち時間を駆け抜けた。

四星球はまさやん（G）によるマジックショーでライブをスタート。マジックショーにちなんで北島康雄（Vo）がハートマークのかぶりものを着用して登場し、さっそく場内は笑いに包まれた。彼らはその後も、「運動会やりたい」でファンを巻き込んだ“運動会”を実施したり、「Mr,Cosmo」では北島がフロアに降りて“ミステリーサークル”を作ったりと、ユニークなパフォーマンスで盛り上げていく。しかしながら終盤はバラード「LAUGH LAUGH LAUGH」、バンドの熱い思いを込めた「コミックバンド」を熱唱して、場内を感動的なムードで包んだ。

そしてこの日の主役、HOTSQUALLのアクトへ。アカマトシノリ（Vo, B）、チフネシンゴ（G, Vo）、ドウメンヨウヘイ（Dr, Cho）の3人は向かい合い一斉に音を鳴らして、会場の高揚感を高める。そしてアカマが前を向いて「本気が欲しいんだろう？」と語りかけ、「Darlin' Darlin'」「Hey! NICO」「YURIAH」といったキャッチーな楽曲を畳みかけていった。曲間にはファンから「冬の開催、ありがとう！」と声が飛び、3人が顔をほころばせる場面も。「Green Winds」ではハンドクラップが広がり、アカマが拳を突き上げて歌い始めた「Rock soldiers never die」ではフロアでも多くの拳が上がるなど、3人の熱い演奏に答えるようにオーディエンスもヒートアップしていく。「For today」の演奏前にはアカマが「今日でハッキリわかった、なんのためにバンドを続けているのか……輝いていてくれ！」と力強くファンにメッセージを送った。

アンコールで再び3人はステージに登場する。アンコールで演奏する楽曲についてチフネが「今日HOTSQUALLを初めて観た人もいるから……」とほのめかしつつも「その人たちのことはいったん無視して（笑）、今やりたい曲を」と説明し、初期ナンバー「LION-STANDING IN THE WIND」「Enjoy music 2006」を連投。最後にチフネは5月20、21日に千葉・稲毛海浜公園 野外音楽堂にて「ONION ROCK FESTIVAL -CHIBA DE CARNIVAL 2017」を開催することに言及し「また5月に会いましょう！」とファンと再会を約束してイベントを締めくくった。