内田直孝(Vo, G)が「ゴールデンウイークだかなんだか知らねえが、ここが一番輝いてんだろ、かかってこいよ!」と煽り、バンドは「波紋シンドローム」でライブの口火を切る。続けて「インスタントラヴァー」「いろはにほへと」とアップチューンを連投し、一気に場内を熱気で満たす。さらに内田が目をつぶってエモーショナルに歌唱した「サークレット」「十六夜クレーター」、フロアにサークルモッシュが発生した「Daa Da Do!!」、観客がジャンプを繰り返した「s.m.p」など、緩急つけたセットリストでオーディエンスを魅了していった。
MCでは軽妙なトークで会場の笑いを誘う内田。彼は終盤、笑顔でライブを楽しむ観客を見渡し、「100万人の相槌なんかより目の前にある笑顔を大事にしたい」と熱い思いを吐露した。そしてバンドはラストナンバーの「エンナ」を丁寧にプレイ。場内には盛大なシンガロングが広がり、4人はハッピーな空気の中、ライブを締めくくった。
アンコールを求める声に応えて登場したのは須藤憲太郎(B)、岸明平(G)、磯村貴宏(Dr)による謎のバンド・くちびる筋肉メガネ。彼らはMONGOL800の「小さな恋のうた」をカバーしてみせ場内を盛り上げた。この日のライブはここで終わりかと思われたが、再びステージに姿を現した内田が「今日はワンマンライブじゃなくて『with 劇団リズミック』との対バンライブなんですよね」と話し始める。彼は不思議そうな表情を見せるファンを前に「お知らせがあります!」と言い、7月6日にフルアルバム「『HEY!』」をリリースすることを発表。大歓声に包まれる中、このまま彼ら恒例の「アルバム先行試聴会」を実施することをアナウンスし、さらにファンを喜ばせた。
先行試聴会で彼らはエアギターをしてみせたり、メンバー考案の振り付けをレクチャーしたりしながら、「『HEY!』」収録曲を順番にファンに聴かせていく。「あの日見た青空はきっと今日に続いている」では学生服姿で登場して学生時代の思い出を語り、「カルテット」ではマジックを披露するなど、さまざまな趣向を凝らして楽曲を紹介していった。アルバムの最後を飾る「Team B」ではミュージックビデオの撮影が行われることに。撮影を続けるうちにファンはすっかり楽曲を覚えて、手を挙げたりシンガロングしたりと盛り上がる様子を見せた。そしてメンバーとファンは盛りだくさんのワンマンライブを笑顔で終えた。
Rhythmic Toy World「Rhythmic Toy World with 劇団リズミック」
2016年5月6日 渋谷CLUB CRAWL セットリスト
01. 波紋シンドローム
02. インスタントラヴァー
03. いろはにほへと
04. S.F
05. サークレット
06. 十六夜クレーター
07. ライブハウス
08. Daa Da Do!!
09. s.m.p
10. ハッピーエンドロール
11. とおりゃんせ
12. エンナ
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