音楽ナタリー - 最新音楽ニュース

きのこ帝国、ストレートなバンドサウンド届けたツアーファイナルで新曲披露

492

「きみと宝物をさがすツアー」最終日の様子。(Photo by yuka jonishi)

「きみと宝物をさがすツアー」最終日の様子。(Photo by yuka jonishi)

きのこ帝国の全国ワンマンツアー「きみと宝物をさがすツアー」が、4月3日の東京・中野サンプラザホール公演にて千秋楽を迎えた。

3月11日の福岡公演を皮切りに全国9カ所で行われてきたこのツアー。佐藤千亜妃(Vo, G)、あーちゃん(G, Key)、谷口滋昭(B)、西村“コン”(Dr)に加え、太田美音(マイクロコズム)と七牟禮伸美(Bakyun the everyday)がコーラスとして参加した。

最新アルバム「猫とアレルギー」収録曲を中心に構成された今回のライブは、「ひとひら」でスタート。続いて披露した「怪獣の腕のなか」では、柔らかなメロディに乗せた佐藤の歌声にコーラスが美しく重なり会場を包みこんだ。この日、ギターのほかにキーボードも担当したあーちゃんは同曲でも軽やかにメロディを奏で、「夏の夜の街」では鍵盤ハーモニカを使ってノスタルジックな雰囲気を演出した。ここでメンバーが疾走感あふれる「35℃」を披露すると、空気が一変。さらに彼らは「スカルプチャー」「YOUTHFUL ANGER」といった力強いロックチューンを続けざまに演奏し、観客たちを引き込んでいった。

MCではメンバー4人が今回のツアーで食べた一番おいしかった食べ物を発表。名古屋で食べたひつまぶしと答えた谷口は「人生初のひつまぶしだったんですけど、めちゃくちゃおいしかったです。3800円もしたんですよ!」と本場の味に感動した様子。一方、高松で食べたうどんをチョイスしたあーちゃんは、「あんなにモチモチしてコシのあるうどんを初めて食べました。本当に感動しました。500円でした(笑)」とひつまぶしと比べて安いメニューであったことを明かして観客の笑いを誘った。

後半ではバンドの代表曲と言える「東京」と、この楽曲の10年前を歌った「桜が咲く前に」を2曲並べてパフォーマンス。4人が丁寧に紡ぐサウンドに観客たちは歓喜の中で酔いしれていた。その後は「ハッカ」「猫とアレルギー」「名前を呼んで」といった3曲をラストまで一気に畳みかけた。アンコールで佐藤の口から「夏にワンマンの企画をやろうと思っておりまして、しかもなんと日比谷野外大音楽堂でやらせていただきます!」と野音でのワンマン開催が発表されると、客席からは大きな拍手が沸き起こる。バンドは、その声に応えるかのように「スピカ」「ありふれた言葉」を届けた。さらに佐藤は「この日のために作ってきました」と宣言して新曲「クライベイビー」を初披露。メロウなバンドサウンドが奏でられる中、佐藤が真っ直ぐに伸びやかなボーカルで大切な人に語りかけるように「泣かないで、笑ってみせて」と歌い上げると、オーディエンスは熱心に聴き入りながら心地よさそうに体を揺らしていた。

きのこ帝国「きみと宝物をさがすツアー」
2016年4月3日中野サンプラザ セットリスト

01. ひとひら
02. 海と花束
03. 怪獣の腕のなか
04. 35℃
05. スカルプチャー
06. YOUTHFUL ANGER
07. Donut
08. クロノスタシス
09. ドライブ
10. 夏の夜の街
11. パラノイドパレード
12. 疾走
13. 東京
14. 桜が咲く前に
15. ハッカ
16. 猫とアレルギー
17. 名前を呼んで
<アンコール>
18. スピカ
19. ありふれた言葉
20. クライベイビー(新曲)

きのこ帝国「夏の影」

2016年8月27日(土)東京都 日比谷野外大音楽堂

音楽ナタリーをフォロー